こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

LOVE FOR £10.50


12/22 20:00~ Lion&Unicorn Theatre
MAN:SHABAN ARIFI

ブコウスキーの「Love for $17.50」をベースにした一人芝居。
恋人にふられて、家賃も滞納し、ウェイターの仕事も首になった人生のどん底の男が、酔っ払った勢いで、なけなしの有り金はたいてマネキンを購入したところから物語ははじまる。

自分の愚かさと上手くいかない人生にマネキンに八つ当たりする彼だけれども、段々とマネキンに愛情を感じ始め、ステラという名前を彼女に与える。一人芝居が経過していくなかで、彼のステラへの愛情は深まり、そうすることで、彼は精神の安定を得て、人生も好転していくのである。

愛情というものが、例え相手が誰であれ、与えるものがいると人間というのは何か安定したものを得るのだなと感じる一方で、その相手が物言わないマネキンである寒々しさのようなものも感じるいい芝居だった。

シャバンの演技は、Madmanとの違いはそれほど感じられなかったが、常に安定しており、安心して物語に没頭することが出来た。