こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

とりあえずひたすら泣く(笑)@セレブレーション100

龍真咲さん(まさお)のせいで、ちょっと宝塚モードに戻っている私。
そんなわけで、ふと、そう言えば100周年のときのOG公演も見に行ったなあということを思い出しました。

2013年のOG公演「Dream a Dream」で、杜けあきさま(以下杜ちゃん)が、大好きで、今も落ち込んだりしたときに口ずさむ、ファン的には伝説の一曲「ザッツ・ライフ」を歌われる回があるということで、それを聞かずにはいられないと、2回見に行きました。
もう、久々の大きな劇場で聞く杜ちゃんの「ザッツ・ライフ」は素晴らしすぎて、ただただ涙。
歌詞に「夢を捨てるやつ、拾うやつ」という部分があるのですが、当時の私は「夢を拾うやつ」になろうと燃えていたのに、すっかり「夢を捨てるやつ」になったんだな、と思うと、時の流れにこれまた泣けました。でも拾おうと私なりの努力はしたんだよ、と。
その結果、捨てることを選んだので、後悔はないのですが。



で、その「Dream a Dream」が割と簡単にチケットが取れたので、この「セレブレーション100」はちょっと舐めてかかっていたのですね。去年「ザッツ・ライフ」聞けたし、まあ、今年のは軽い気分で、なんて感じで構えていたら、気づいたときには、目的の日、チケット完売。

因みに私は杜ちゃんの出られるOG公演は紫苑ゆうさん(シメさん)ゲスト回を選ぶことにしております。
なぜなら、仲良いお二人がいちゃいちゃする姿を見たいから!
けれども、チケット争奪戦にすっかり出遅れ、人気のシメさんゲスト回は既に完売。
残っているところを眺めつつ、もうこれしかない、と、鮎ゆうきさんの後、杜ちゃんの相手役を務めてくださった紫ともさん(ともちゃん)回を選択しました。

公演は、杜ちゃんが最上級生ということで、まるで杜ちゃんがトップスターの時のような感じで、さらに高嶺ふぶきさん(ユキちゃん)もレギュラー出演されていたので、杜ちゃんの斜め後ろにユキちゃんが並ぶ姿が当時を思い出させて、これまた、涙、涙なのでした。
この時点ですでに、ありがとう、セレブレーション100!という気持ちだったのですが、ゲストのともちゃんが「ヴァレンチノ」の「ラテンラバー」を中心としたメドレーを歌われて、ここではっと気づきました。

あ、杜ルディのジューン・マシス(ともちゃん)もナターシャ(ユキちゃん)もいる!
ああ、「ヴァレンチノ」のワンシーンだけでも再現してくれないかな。


そんな私の気持ちが通じたのでしょうか?(←いえ、元々の予定です)
その日のトークコーナーがなんと、杜ちゃん、ともちゃん、ユキちゃんでの「ヴァレンチノ」回だったのです。

神様、ありがとう!!!

もう3年分くらいのご褒美をもらった気分でしたね。
まずユキちゃんが、「カリンチョさん(杜ちゃん)が真ん中でその後ろにいられるのがすごく安心する」というようなことを仰ってくださって、ユキちゃん…と感動の涙
私も杜ちゃんの後ろにユキちゃんがいてくれて、安心するよ、と心の中で返答(←何目線だ、私)
でも肝心の杜ちゃんは、「ともこ(紫ともさん)はいいメドレー作ってもらったよね」と仰ったきり、「ヴァレンチノ」当時のことは何も覚えてないの一点張り
ユキちゃんがナターシャをやることになって、杜ちゃんに初演のナターシャ、キレイだったんだよねえ、と言われたから「化粧がんばります!」と言ったとかを披露すると、「私、そんな失礼なこと言ったの?ユキちゃんだってキレイなのに」と本当に覚えていらっしゃらないご様子
でも、覚えてなくて申し訳ないから、と最後はアカペラで「アランチャ」を歌ってくださって、まさか、「アランチャ」まで聞けるなんてとまた涙。

そんなわけで、私の「セレブレーション100」の記憶はこのトークコーナーで埋められてしまっています。なんか、すみません
とりあえずOG公演はTMP音楽祭と割り切ってるので、出演された皆さまのパフォーマンスと歌を楽しんだ気がします
あ、蒼乃夕妃ちゃんのダンスがすごかったことを思い出しました!
ニューヨーク修行の成果をこれでもか!と見せつけるプロフェッショナルなダンスに惚れ惚れしました

ところで、この「セレブレーション100」のインタビューで、ユキちゃんがこのようなことを話してくださっているのも感激でしたね。
http://omoshii.com/interview/8406/

私はトップになる時、宝塚「歌劇」団なわけだから、歌と劇のクオリティーが高くなければ、と思っていました。歌を歌えるのは当たり前、お芝居ができて当たり前と。私は杜けあきさんの同じ時代に舞台に立たせて頂いていましたが、杜さんは歌はもちろんお芝居もクオリティが高いものをお客様に見せていらっしゃいました。そんな杜さんに教え込んでもらったものは絶対に失くしちゃいけない、絶対に継承するぞ、と決めていました。

ダンスに言及していないのがさすがだぞ、ユキちゃん(笑)
まあ、それはそれとして(笑)そんなユキちゃんがたった1年でトップを辞められたことは残念ですが、これを私はまさおに感じていました。霧矢大夢さんがクオリティが高いものをお客様に見せていた、それを失くしてはいけない。それが今のまさおにつながった気がしています。

色々なトップさんがいて、それが本当に楽しいのが宝塚なんですけれど、次の世代を育てるというのもトップスターの仕事の一つだと思うのです。
その人が去って、その後どれだけ残された者たちのスキルがあがっているか、もトップスターの功績だと思います。
少なくとも、杜ちゃんも霧矢くんもそれは成し遂げたトップスターだった気がします。

とは言え、前事務所が倒産されてからOG公演の出演ばかりが続いているのは残念なこと。
また、良い作品に杜ちゃんが出演してくださるのを心待ちにしています。