こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

オタ話ときどき落語@東西噺家 語ろう!宝塚

一応、パフォーミングアート全般に興味のある私としては、日本の伝統娯楽、落語、を一度みたいなとは思いつつ、機会を逃している部分でした。
しかし、今回、お誘いいただいて、ようやく、こんな落語を見に行くことができました!
宝塚ファンの落語家4人が、落語と宝塚のフリートークをするという演目。
宝塚は10年のブランクがあるとは言え、とりあえず、範疇な私にはこれとない機会!

さて、場所はいわゆる、大阪で行くと親に行ったら反対される場所、新世界の動楽亭というところで行われました。

外で並んで会場まで待つ感じも、最後に演者さんが出てきて挨拶してくれる感じも、劇場に入って、今日は満席ですので、詰めてくださいと言われる感じも、小劇場のそれで、妙に馴染んだ感じです(笑)
でも寄席はとても綺麗な内装で好感。

今回は
月亭天使さん、遊楽亭日るねさん、笑福亭生寿さん、立川らく次さんというメンバーで行われました。

月亭天使さんと笑福亭生寿さんが上方落語、遊楽亭日るねさんと立川らく次さんが江戸落語になります。

このうち、立川らく次さん以外は、古典落語、「時うどん」「猫の皿」「7段目」をやってくださって、念願の落語も聞けて大満足。
特に猫の皿はドラマ「タイガー&ドラゴン」6話でも描かれた演目のだけにテンションあがりました!

そして、落語の前の小噺、枕が、全部、宝塚ネタ。たまりません(笑)

月亭天使さんは宝塚を見られてそれほど時が経っていないため、噺家宝塚(噺家さんたちが宝塚歌劇のパロディをやる公演)の紹介だったのですが、それほど見られていないのに、あの知識量!
いかに宝塚を周りから勉強させられているか実感いたしました

遊楽亭日るねさんは三重出身。宝塚受験経験あり、とのことで受かっていたら、84期(代表例:雪組元トップ男役、音月桂)だったそうです。私がもし仮に高3で記念受験していたら、83期(代表例:花組元男役、愛音羽麗)なため、恐らく、ファン時期が被っていると思われて興味津々。
枕も旧大劇場の柱や三階席の思い出からはじまり、雑音の中、ビバ!タカラジェンヌを必死に聞いたとか、宝塚記念がテレビ放送されたので録画したら、馬しか出てなくて驚いたとか、当時のファンあるあるネタで、ほっこり。

笑福亭生寿さんは、枕が長くなるのが特徴とご自分で仰られ、後のフリートークに時間を回したいからと、特に誰のファンでもないけど、買っている舞台写真、ブロマイド数を数えてみて、それを発表する、という、生々しくも面白い試み(笑)
誰が何位だったかはここでは内緒にします(笑)
因みに1枚の写真に複数人写っている場合は、全員分1カウントとして計算した結果らしいです(笑)
興味ある方はぜひ9月25日に笑福亭生寿さんの落語会があるので足を運んでくださいませ。
生寿さんを宝塚にはめた方も一緒に出演されるとかで、宝塚話も出る可能性が高いそうです
http://syokyo.net/平成28年9月25日(日)生寿の真っ向勝負/
ランキング、聞いたらきっと教えてくださると思います、多分

というのも、笑福亭生寿さんのやられた演目「7段目」が素晴らしかったのです!
間違いなくこの方は宝塚だけじゃなく歌舞伎もご覧で、それをきっちり芸の中で再現されておられる!
本当に感動しました。
私も行けたら行きたいのですが、なんと特別出勤日と重なってしまい、行けないのが残念でたまりません!

で、最後が立川らく次さん。
らく次さんは創作宝塚落語でこれまた、素晴らしいオチが最高でした!

笑福亭生寿さん、立川らく次さんは実はこの日、初顔合わせだったとかで、でもいいなと感じている生徒さんがバッチリ被っていたので、初めて会って、楽屋に行くまでに立ち話で盛り上がって大変だったらしく、落語の後のフリートークもお二人が大暴走(笑)
私たちも笑いっぱなしで楽しかったですが、お二人が本当に今まで溜めてたことを話せてる!みたいな感じが、同じファンに会った宝塚ファン同士あるある、ですっごく面白い。

お二人ともいつか宝塚にマンションを買うのが夢、と話されていて、じゃあ、一緒に買おっか、
だったら、宝塚おとめ(宝塚歌劇団に在団中の生徒一覧)も一冊ですむし、グラフ係、歌劇係(どちらも宝塚歌劇団の月刊誌)とプログラム係、ルサンク係(公演の写真と脚本が掲載されている冊子)に分けて買える、とかで盛り上がるあたり、もう単なるオタクファンです!(笑)
(同じような話をオタク仲間でした経験あります、私)

あと、なるほどなー、と思ったのは男性ファンならではの悩み、が披露されたところでした。
下心的なモノは全くないけど、ラインダンスのとき、なんとなくオペラグラスでみるのをやめる、とか、セクシーな衣装の娘役さんの舞台写真を買うとき、周りを伺うとか、そっかー、男性宝塚ファンって結構気を遣っているのね、と発見。

因みに宝塚も見る男性オタク仲間に聞いたところ、やっぱりラインダンスをオペラグラスで見るのは気にする、とのことでした。

でも、らく次さん、夢咲ねねちゃん(現:赤根奈那さん)のダルマ衣装の写真が気づいたらたくさんある、のは下心ありと見ました(笑)
だって、私、舞台写真、ブロマイドだけだと圧倒的にねねちゃんの写真が多いんですが、1枚もダルマ衣装のは持ってないですから!(笑)

ところで、らく次さんの枕は師匠の立川談志さんの話だったのですが、これが、とても良かったです。私は立川談志さんは本当にそのお姿くらいしか存じ上げないのですが、らく次さんのお話ではとってもMGMミュージカルがお好きだったとのこと。
フレッドアステア、ジンジャーロジャース、ジーンケリーの映画をよくご覧で、ザッツエンターテイメントもお好きだったというお話を聞いて、ああ、談志さんの落語を聞いてみたかったなと今さらながら思いました。
そんな談志さんの名言
ランベスウォークを見ると涙が出る

わかる、わかります!
あんなに完璧な一部の幕切れはないですよね。
切なさと愛おしさと楽しさが入り混じった大興奮のうちに一部の幕が閉じる。
初めて見たときの、あの高揚感を思い出しました。
そして何度見てもやっぱりランベスウォークは高揚するんです。

そんなお話を一度でいいから談志さんから聞いてみたかったなとかまで思った、大変に楽しい2時間半でした。