こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

私にとって唯一のセラピーミュージカル@シアタークリエ「TENTH」ニューブレイン

1/20(土)17:30〜 シアタークリエ

シアタークリエ10周年記念コンサート「TENTH」のためにわざわざ上京しました。

てかクリエ、もう10周年なんですねえ。しみじみ。
こけら落とし公演の「恐れを知らぬ川上音二郎一座 The Fearless Otojiro's Company」を見てからもう10年経つかと思うと恐ろしい

とは言え、私は2011年に大阪に戻っているので、クリエで見ている作品はほんの少しです。
でも今でも1番音楽が好きな作品がクリエで見た「ニューブレイン」なんです。

縁あってチケットをいただいて、初めて「ニューブレイン」を見たとき、あまりの素晴らしさに終わって家に帰ってもしばらく現実に戻れなくてふわふわしていました。
でもすぐにブロードウェイ版のCDをアマゾンさんでポチして、翌週今度は自分でチケット買って見に行って、千秋楽は先に安室ちゃんのライブが入ってたから泣く泣く見に行くのを諦めた思い出があるくらい、大大大好きな作品なんです。
その後一度ガラコンサートというカタチでの再演も勇んで見に行きました。

そしてずっともう一度見たいと願っていた作品が、またガラコンサートという形式だけど再演されるということで、またこれ行かないと死ぬと思って見に行きました笑

来て正解です。
本当に本当に素晴らしい音楽だなと改めて実感。
今回はガラコンサートの一部ってことなので、いくつか短くなっているところがあったし、もちろんセットは他の演目と共通なので、当時シンプルで素晴らしく美しいなと思ったセットもありません。

ちなみにストーリーは本当になんでもなくて、こんな感じ。
売れない作曲家のゴードンが、エージェントで友人ローダとのランチ中に突然倒れます。
病院で検査の結果、脳に問題があって手術を受けなければならなくなりました。
その手術はもちろん脳死のリスクつき。
手術を受けるまでの日々と病院でのやりとり、そして手術の結果
、を描いているだけの話なんです。

仕事の悩み、死ぬかもしれないという恐怖感、音楽への思い、恋人の思い、母親の思いなんかが素晴らしいナンバーで彩られているのです。
そして、病院でのやりとりは実にコミカルだったりして、悲劇は喜劇的でもある事実と、ショーとしてのバランスが最高なのです。

その中でも、出演者全員で歌うTime&MusicI feel so much Springのハーモニーの素晴らしさは、空から音楽が降り注いできて、それを全身で浴びているような感覚になるんです。
最上の音楽を浴びるのは最高のセラピーなのだと改めて思いました。
本当にこんな幸せな時間を再び過ごすことができたことに感謝です。

唯一残念だったのは、思いっきり共感しながら笑えるPoor, Unsuccessful and Fatが大幅カットされちゃったことかな。
まあキャストも変わっていたしガラコンなのでまるっとカットされるかなと思っていたのですが、ちょっとだけ歌ってもらえたので、まあ良しですね。

あとは割とセリフにオバマ元大統領ネタが入ってて、そんな時代だったなあとこれまたしみじみしました。

そしてそんな思い出と珠玉の音楽をたっぷり浴びた後、二部がはじまりました。
そんな二部があることも忘れてたくらいニューブレインのことしか考えていませんでした

一応二部のセットリストはこんな感じ。

ニューブレインの音楽がベストな私に、ワイルドホーン先生の重厚な音楽が最初からのしかかってきて、いきなり胃もたれしました笑

でも伊礼彼方くんのトークが毒舌で面白かったので、なんとか復活
伊礼彼方くん曰く、ニューブレインチームとゲストチームは楽屋が違っていて、彼はゲストチーム(今回はきみはいい人チャーリー・ブラウン組)の楽屋に入り浸っておられたそうです。
なぜかというと、爽やかで、さらに若くて可愛い女の子がいたから。
後でニューブレインチームの樹里さんとかマルシアさんに怒られないか心配になるくらいの毒舌っぷりに惚れました笑

きみはいい人チャーリー・ブラウン組のパフォーマンスはスヌーピー役の中川晃教くんが不在だった以外は5月に見たキャストの皆さんがパフォーマンスしてくださいました。
伊礼彼方くんに乗っかるわけじゃないですけどwみんな若くて可愛くて、そして、やっぱり最後のHAPPINESSはとても幸せな気持ちに包まれました。

本当、見に来て良かった!としみじみ感じていたら、なんとニューブレインバージョンだけ、関西でも再演があることをさきほど知りました
7月31日、8月1日兵庫芸術劇場で上演だそうです。ぜひ見逃した方はこの機会に関西にいらしてください!
私ももちろん行きますとも!
あの音楽のシャワーをまた浴びれると考えたら、とてもとても嬉しいです