こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

観劇で一年を振り返る2018

あっという間に今年も終わりですね。
気づいたら大晦日なので、恒例の観劇記録をやります。

★11月

KERA MAP「修道女たち」
宝塚雪組「ファントム」

 REON JACK3

★10月

ジャージーボーイズ


★9月

シス・カンパニー「出口なし」

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 宝塚月組エリザベート

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 来日公演「コーラスライン

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★8月

シアタークリエ「TENTH」兵庫公演

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 宝塚花組メサイア」「ビューティフルガーデン」

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 ★7月

宝塚雪組凱旋門」「Gato Bonito!!」 

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 ★6月

1789-バスティーユの恋人たち

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 宝塚星組「ANOTHER WORLD」「Killar Rouge」

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 ★5月

ナイロン100℃「100年の秘密」 

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 ★4月

ラ・カージュ・オ・フォール 

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 ★2月

マシュー・モリソン ビルボード大阪ライブ

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 宝塚月組「カンパニー」「BADDY」

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 劇団四季ジーザス・クライスト・スーパースター エルサレムバージョン」

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 デビット・ルヴォー「黒蜥蜴」

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 ★1月

シアタークリエ「TENTH」ニューブレイン週 

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 宝塚花組ポーの一族

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 まさかの20本ですか!
そりゃあ赤字になるわけだ。
しかもエリザベートは一回台風で公演中止になったからなあ。

あ、REON JACKの感想が書けてないのは、ダンスはすばらしかったのに、構成と公演の趣旨が「柚希礼音による柚希礼音ファンのためのコンサート」だったからです。
本人とファンがあれで納得しているならば、部外者がどうこういうものじゃないのです。
とりあえずすばらしいダンスを見れたことに感謝。そしてすばらしいダンスシーンで手拍子はやめようと思いました(^◇^;)

いやー、わたしもダンスするようになってから手拍子がリズムとずれてることが気になって、必死に1人でドラム音に合わせて手拍子してたんですけど、やっぱりあれ、ダンサーにとってはリズムがずれるのが気になるらしいですよ(SHUN先生談)(^◇^;)

あとは今さらながらケラさまに目覚めた一年でした。
ル・サンクを写真目当てでしか買わないのに、「100年の秘密」も「修道女たち」も戯曲を購入しましたものねえ。
そしてケラさまにハマった元々の下地はどこからくるかというと、「出口なし」だったりするわけですよ。
そんな演劇への夢とかを思い出させてくれた一年でもありました。

ということで、いってみましょう!

★あなたの賞を作ってください(つけたしても可)

作品賞
【黒蜥蜴】


これ、今回本当に難しかったのですけれど、脚本・演出・役者のバランスが最も高かったもの、という基準で選びました。

 

若人よ蘇れ・黒蜥蜴 他一篇 (岩波文庫)

若人よ蘇れ・黒蜥蜴 他一篇 (岩波文庫)

 

 



あの三島由紀夫の流麗な日本語を中谷美紀さんが奏でるように口にするのが本当に美しかったです。
そしてルヴォー氏のマイナスの美学なセット。
いいのですけど、ケラさまも宝塚も割ともりもり派なので、引き算のセットに今回は軍配をあげようかと。
そうそうポスターも抽象的で美しかったこともすばらしいです。

脚本賞
【修道女たち】

 

修道女たち

修道女たち

 

 



もうこれしかないでしょう!
なんでこんな世界観が作れるのか、前半だけでケラさまの才能に嫉妬しました。
たぶんわたしは、こういうものが作りたかったのじゃないかと。こういうものを作れる人になりたかったのだと、若い頃の夢を思い出しました。

特に今年は個人的な「BADDY」の呪いにかかっていまして、ショーですらロジカルでないと受け入れてもらえないことにかなりのショックを受けたのです。

そこをね、ケラさまはこの作品でかるーくぶっ飛ばしてくださったのですよ。
作品が素晴らしければ、ロジカルだろうとそうでなかろうと感動できる。
ケラさまの脚本が全くロジカルでない、というわけではないですよ。
でもすべてにロジック、因果関係や理由があるわけではない。そういうことが起こりうるのがこの世の中ではないか、とそう言ってくれた気がしたのです。
「なんでもわかるわけじゃないんですよ」
というセリフは、作品ともあいまって、許しみたいなものを与えてくれました。

演出賞
【藤井大介/Gato Bonito!!】

 

 



脚本賞の前段をふまえて、この結果で。
わたしが宝塚全公演を観ているわけではないので、偶然見ただけで申し訳ないのですが、それでも宝塚観劇復活してから見た新作ショーでは、水さんサヨナラの「Rock on」以来、これ巻き戻してもう一回最初から見たい、永遠に見たい、と思えるショーを作ってくれたことに感謝です。
ちゃんと円盤も購入しました(正しくはリクエストしてプレゼントにもらったのですが)。
楽しいです。キレイです。こんなストレスフリーで楽しいショー、ひさびさでした。

主演男優賞
中川晃教/ジャージーボーイズ】

本当に中川晃教がいなかったら、この公演の日本版なんて作れなかったですよ。
アッキーにとっても、「モーツァルト!」「SHIROH」に次ぐ当たり役じゃないですか?
FNS歌謡祭で「再演します!」的なことをおっしゃってたのを信じて、再々演をお待ちしております!
今度はいい席で2回くらいがんばってチケット取ります!
楽しい楽しい作品ですが、それ以上に中川晃教を見て聞くだけで価値のある作品でもありました。

主演女優賞
【明日海りお/ポーの一族

 

花組宝塚大劇場公演 ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』 [Blu-ray]

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トップ男役に女優賞というのもなんですが、少年役なので、あえて明日海さんに。
というくらい明日海さんのエドガーがエドガーとしてスキルで魅せてくれた点をわたしはとても評価しています。
少年役も人でないもの役もとてもスキルのいるものです。
それを明日海さんはなんなくこなした上で、美しくエドガーを魅せてくれた。
感想にも書きましたが、ビジュアルだけでいったら明日海さんよりエドガー向きの人はいくらでもいます。
宝塚だけでなく、今のミュージカル界の2.5次元ミュージカル出身者男性は、めちゃめちゃ美形の人が多い。
それでも明日海さんほどのスキルをもってエドガーを演じられるか、魅せられるかというと別問題だと思うのです。

助演男優/女優賞
ソニン/1789】

もうここの常連ですね、ソニン(^◇^;)
わたしは彼女の主演舞台を見たことがないので、ぜひとも「WICKED」のエルファバを彼女で見たい!
誰かが書いてらしたけれど、もはや「ソニンというジャンル」まできましたものね。
とりあえず来年「キンキーブーツ」再演を見に行くことは決まっているので、またソニンを見られるのを楽しみにしています。

男優賞は成河くんかな。
ミュージカル、演劇どちらもきちんとできるスキルがすばらしいです!

そして照明&セット、衣装デザイン賞はやっぱり「黒蜥蜴」に。日本ってマイナスの美学の国なのに、なかなか演劇でそれを活かせる演出家、セットデザイナーが出てこないのが残念です。

★総括と来年の意気込みをどうぞ
あ、総括を脚本賞で語ってしまってる(^◇^;)
ま、そういうことです。
だからやっぱり「出口なし」が今年はじめて日本語で見られたのも大きかったですね。
そして上演されたのもすばらしいと思います。
演劇は単なる娯楽だけど、でも見るならばそれ相応に勉強するのも一つの楽しみ方で、演劇を勉強するなら、やはり「出口なし」とかは必見の作品です。
ああー白井晃演出の「出口なし」も見たい!
なぜ大阪に来てくれないんだ!
という思いをたくさんしそうな一年な気がします。
でも情報収集して、いい作品が大阪に来たときにらなるべく見られるよう、がんばって働きます!←そこか!笑