遅ればせながら明けましておめでとうございます。
新年2日と3日にブログのアクセスがめちゃくちゃ伸びててて、なにごとか、と思ったら、「ナウシカ歌舞伎」が放映されていたのですね・・・。
BS映らない環境を新年しみじみ悲しみました・・・。
しかし、「ナウシカ歌舞伎」は円盤が今月に発売されるので、それを楽しみに待ちたいと思います。
本当に「ナウシカ歌舞伎」が2019年に上演されてよかった。
そう思うほど2020年は観劇を趣味としている者として、とても哀しい一年となりました。日本はなんとか興業再開できている状態ですが、それも収益があがっていることはなく、ミュージカルの聖地ブロードウェイやウエストエンドでは再開もままならない状況が今も続いています。
トニー賞すらなかった2020年。この調子でいくと2021年もまだまだ劇場街には北風が吹き続ける状況ですが、できることは何かと考えても、自分のお財布が許す限り、興業に迷惑がかからないよう対策して見に行くしかない、しか現在は思いつかないので、2021年はお財布と体調が許す限りは関西圏の劇場に足を運びたいと思います。
- 2020年観劇記録
★1月
★2月
ミュージカル「フランケンシュタイン」
★3月
歌舞伎「オグリ」
★4月
★5月
宝塚雪組「炎のボレロ/Music Revolution」→8月に観劇
360°アラウンドシアター「ウエストサイドストーリーseason3」×2回
★7月
欲望のみ
★8月
★10月
ケムリ研究室「ベイジルタウンの女神」
★11月
360°アラウンドシアター「るろうに剣心」
ミュージカル「生きる」
★12月
ミュージカル「NINE」×2
チケット手配済みのものを記録のため打ち消し表示しました。
返金されても残るのは哀しみだけだと気づかせてくれた2020年でした。
そしてどんどん遠ざかる360°アラウンドシアター・・・。
再開されたら遠征するので、なんとか生き残ってほしいと心から願っています。
そんな中、2020年で一番うれしかったことはこれでした!
ケラさまに読んでいただけるとは感激です。
— oto (@sat_oto) 2020年10月5日
「欲望のみ」が見られなくて残念だったので、今回の作品をとても楽しみに日々を過ごしていました。
本当に幸せな時間をありがとうございました。
北九州公演の完走を祈っています。 https://t.co/QnQxc987XZ
まさかのわたしの散財記録のこのブログをケラさまが読んでくださるとは!
SNS時代の恩恵を一挙に受けた気分でした。
あとは配信システムが構築されたことも嬉しい悲鳴でした。
とりわけ宝塚歌劇の千秋楽が映画館以外で配信で見られることは快適極まりなかったです。(かつては映画館のライブビューイングすらチケット取れなかったりしたので)
またNational Theatre at homeは自粛生活中の希望でした。無料で英国滞在者しか募金できなかったのが悔しいくらいです。
そんな at homeがはじまる前に映画館で観た「Fleabag」が、演劇の新しい可能性と表現力を見るようで震撼。哀しいコロナ禍ではありますけれども、このような新しい才能を生み出してくれる期間であったことを、将来に期待しています。
そんなわけでトニー賞はなかったけれども、わたしの2020年の勝手に賞レース。
- 作品賞
ミュージカル「生きる」
再演ですが、関西では初上演ということでこれに。
元々の映画は見ていたのですが、こんな素晴らしいグランドミュージカルになっていることに感激しました。
そしてその理由の大部分を担うのが楽曲のすばらしさ。
この楽曲を日本でできるようになるには、まだまだ時間が必要なのかもしれません。
- 演出・脚本賞
ケムリ研究室「ベイジルタウンの女神」
ケラさまご自身もおっしゃられているとおり、オーソドックスなロマコメなんです。
でもそんなオーソドックスなロマコメを「魅せて癒す娯楽作品」に仕立て上げた脚本含めすべての「作り上げてくれた方々」に感謝です。
- 主演俳優賞
ミュージカル「生きる」鹿賀丈史さんに。
大空間でミュージカルを見る醍醐味を感じさせてくれた歌声と存在感に敬意をこめて。
よくも悪くも今後これができる俳優さんは少なくなってくると思うのです。
- 助演俳優賞
本来ならば「主演」なんですけれど、宝塚歌劇なので助演に。
本当に「紅緒さん」の魅力があふれ出してまぶしくて。強く、しなやかに、たくましい紅緒さんが舞台で息づいているのを見るのは、本当に勇気もらいました。
この「はいからさんが通る」とほぼ時期を同じくして「生きる」を見られたことが幸せでした。
- セットデザイン賞
これもミュージカル「生きる」ですね。
全部よかったのに、ラストシーンのセットが、もう言葉にならないほど素晴らしくて。
そこまで敢えてのシンプルセットだったんだなと、あまりの精巧さにシーンと相まって涙しました。そしてこの作品は小道具も本当に作品に力を加えていて素晴らしかったです。
このようなミュージカル総力全力作品はなかなかない気がします。
それからキャスト違いの2パターン大千穐楽の配信も嬉しかったです!
Wキャストの醍醐味も味わえる作品でした。
賞には入れなかったのですが、宝塚宙組の「アナスタシア 」は、こういうブロードウェイミュージカルを宝塚で上演するのは正解、と思わせてくれたいい作品でした。
ブロードウェイミュージカル的には、可もなく不可もなくな作品なのですが、ミュージカル「生きる」でも思ったけれど楽曲の良さのレベルが違う。
その上で宝塚に似合うラブロマンスが主軸であったことが活きていました。
もちろんアナスタシア 役を演じた星風まどかさんだから出来た、ということもありますが、華と実力を兼ね備えたトップ娘役さんの代表作として、これからも宝塚歌劇で上演されることを願っています。
さて2021年ですが、大阪にも間もなく二度目の緊急事態宣言が出ようとしています。
一応、発売済みのチケットに関してはそのままでOKとのことですが、夜8時以降は外出自粛のお願いが出るので、心理的なプレッシャーからチケットの売れ行きが伸びないのが見えるようです(涙)
でもいつ見られなくなるか分からないので、「見たいものは見る」を今年は目標にしたいと思います。
ということで、観劇はじめは、昨年と同じく宝塚雪組から。
そしてポーの一族に続きます。
本年もどうぞよろしくお願いします。