こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

革命記念日の前日だったことさえも意味がある気がしてくる@花詩歌タカラヅカ「ベルばら名場面」

7/13(土)18:30〜 喜楽館

 

宝塚ファンとして「ベルサイユのばら」上演45周年を勝手に祝おう!

というのが趣旨だと聞いていたのですが、まず。

なぜそれなら、革命記念日の今日にやらなかったんだ!

と突っ込まずにはいられなくなる、この辺りからなんかもうすごいです。

 

さてわたしも花詩歌タカラヅカを「風と共に去りぬ」「ノバ・ボサ・ノバ」「エリザベート名場面集」「ファントム」と見てきて、ずいぶんと慣れてきました。

 

いつものように落語4席からはじまります。

桂三金『百貫で舞』

笑福亭生喬『ヅカタツ

桂春雨『代書屋(宝塚歌劇版)』

桂あやめ『歌劇場風景』

 

生喬さんの『ヅカタツ』と春雨さんの『代書屋(宝塚歌劇版)』は、はじめて花詩歌タカラヅカに行ったときに一度聞いているのですが、なんかパワーアップしていました!

stok0101.hatenablog.com

 

しかもより落語の方にではなくて、より宝塚の方に(^◇^;)

「ヅカタツ」はタツオというおじいちゃんが宝塚歌劇にハマる話しで、特にロミジュリがお気に入りっぽく、ロミジュリの歌が入るのですが、なんか前回より歌が多かった気がするのですが、気のせいでしょうか?

そしてセンスはシャンシャンにもなるんですね、すごいです。

 

代書屋のオチも、え、これだったっけ、前回?と思ったのですが、前に聞いたときは落語自体も初体験だったので、すっかり忘れていたのかもしれません、すみません。

いやー、でも面白かった、さすがです。

 

そしてあやめさんのまくらで、下記2点が大事な事項として告げられました。

①今まで宝塚メイクはメイクさんにしてもらっていたけれど、今回からは自前。

②アントワネットとオスカルのカツラがない。

アントワネットは貴婦人のものを使いまわして、一人貴婦人のカツラがどうなっているかはわからない。

オスカルはストレートヘア金髪カツラで間に合わせた。

 

さあそんな戦々恐々の「ベルばら名場面」は「ごらんなさい ごらんなさい(再びバラが咲きました)」からはじまりました。

あ、ちなみにわたしの本家「ベルばら」経験はこんな感じです。

stok0101.hatenablog.com

 

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小公子の月亭天使さん&はやしや香穂さん、小公女の笑福亭生寿さんもかわいいけれど、うしろのJKたちがかわいいっ!ピュア!

そしてアントワネットさま(笑福亭生喬さん)のご登場!

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いやー迫力!白カツラもいいじゃないですか!

しかも生喬さんは芸大の美術学部だったとのことで、自前メイクもやってみたらほぼ絵画、芸は身を助けるとおっしゃっていたけれど、その通りメイクもお綺麗です。

そして、プロローグは加速していきます。

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オスカル(林家染雀さん)&フェルゼン(桂春雨さん)がご登場。先に告げられていたので、オスカルのカツラもそんなに違和感ありませんでした。

 

そしてお馴染みの浪曲(真山隼人さん&沢村さくらさん)で乳母がジャルジェ家にアンドレを連れてくることが告げられます。

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ジャルジェ将軍とジャルジェ家姉妹と、なぜかル・ルーも。あ、木も。
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そして子アンドレの登場。

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アンドレのJK、かわいい!f:id:morton:20190714112359j:image

そして子オスカルのJKもかわいい!

断言する。この2人は本家をしのいでいます、年齢で!
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そして木の裏を通って、大人のオスカルとアンドレ(桂あやめさん)に。
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そしてアントワネットとフェルゼンの逢瀬。
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↑これが何が起こったところなのかは、ぜひ横浜にぎわい座でご確認くださいw
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なぜかトートのようなマントを広げて、逢瀬完了。

そして貴族の奥さま方が、舞台設定とか説明していると、オスカルの登場。
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このモンゼット夫人とシッシーナ夫人のくだりは、ネタかと思われた落語ファンの方もいらっしゃるかもしれませんが、本当に植田紳爾脚本にあったシーンです。
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まあシッキンナ夫人はさすがに本家にはいませんが(^◇^;)
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そしてここで、オスカルがロザリー(桂三金さん)を引き取ったシーンをプレイバック。

サイコーでした。
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でもフェルゼンに「人を愛したことのないキミにはわからない」と言われる切ないシーンへ。
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ここの染雀さんの「愛の巡礼」は絶品。
でもオスカルにはアンドレがいる。

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アンドレ、わたしが好きか。わたしのことを愛しているか

の後に続く、アンドレの名台詞の途中でいきなり「わたしを抱け」が入り、あやめさんから「まだあんねん」と突っ込まれ、最初からやり直し(爆笑)

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無事、話しがすすんでホッ。

そして「今宵一夜」です。

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これ、これが「ベルばら45」でも見たかった(涙)
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そして名台詞「マリーアントワネットはフランスの女王なのですから」で
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幕。

すぐにはじまった二幕は浪曲で「青きドナウの岸辺に」を歌ってくれ、革命が進んでいる状況が説明されます。

そして、ジャンヌ(桂あやめさん)の登場!!
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あ、一部でも登場してるのですが、ここからがジャンヌの見せ場、名シーンなのです。
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無実の罪(本当は有実だけどw)を着せられた印の焼きごてあと。
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そしてここから「あの女をギロチンに」の迫力。「王妃を死刑に」の歌はやっぱりこのジャンヌのくだりがいりますよ!
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でお馴染みのシーンですが、アンドレが視力を失ってるくだりはなかったので、その辺りのセリフはカット。

ここのアンドレは生寿さんなので(前のシーンであやめさんがジャンヌで登場しているため)、ヅカメンズ!!の宣伝を一通りやるというw
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なので、オスカルも「やっと死んだか」と一言(笑)

でも「シトワイヤン、ゆこーー!!」とバスチーユダンスがはじまります。
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そして撃たれるオスカル。
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なんとか持ち上げる衛兵隊の天使さんと香穂さん。
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バスチーユに白旗があがって絶命。

1789年7月14日のことでした。f:id:morton:20190714112501j:image

さて物語はまだまだ続き、「駆けろペガサスの如く」でバシバシ叩かれる馬と、やたらとポーズがきれいな春雨フェルゼン。
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牢獄のアントワネットとロザリーのもとに
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フェルゼンがやってきます。
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でも「フランス女王」として断頭台に立つことを選ぶアントワネット。
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さようならパリ、さようならベルサイユ、さようならフランス!

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王妃さまーー!

ああ、いいですね。名シーンですね。

例え断頭台への階段が三段しかなくて、三段目でひたすらアントワネットが足踏みをしてても、いいシーンです(๑˃̵ᴗ˂̵)っf:id:morton:20190714112402j:image

でフィナーレになるかと思いきや、なんとバラタン(薔薇のタンゴ)みたいなのもありました!
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満を辞して、エトワール、電飾担当の百貫で舞さんこと桂三金さんのご登場。
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そしてフィナーレ。

なんと今回は1時間ちょっとで納まりました。

もう本当にね、本家も「ベルばら」やるときはこれくらいでいいと思います。

「ベルばら45」もジャンヌの復活とか、今や本家で見せてくれない部分を見せてほしかったです。

ということで、大喝采のちに花詩歌タカラヅカ、オリジナルソングで最後になりました。

来年の花詩歌タカラヅカの演目も気になりますが、それまでにこのオリジナルソングをマスターして、一緒に歌えるようになりたいと思います!