こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

どうしても受け入れられない物語@ジキル&ハイド

4月8日(日)1:00~ 梅田芸術劇場
ヘンリー・ジキル(エドワード・ハイド)石丸幹二
ルーシー・ハリス 濱田めぐみ
エマ・カルー 笹本玲奈
アターソン 吉野圭吾

 

Jekyll & Hyde: The Gothic Musical Thriller (1994 Concept Cast)

Jekyll & Hyde: The Gothic Musical Thriller (1994 Concept Cast)

  • アーティスト: Anthony Warlow/Linda Eder/Carolee Carmello
  • 出版社/メーカー: Atlantic / Wea
  • 発売日: 1995/01/23
  • メディア: CD
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ワイルドホーン先生の代表作をずっと見逃していることが気になっていて、ようやく見に行った作品だったのだけど、どうしてもジキルという人間が受け入れられなくて、とても苦しい観劇になった。
私にはフェミニスト思考があって、それにこの作品のルーシーとエマという女性の描き方、そして、ジキルの描き方がどうしても合わなくて、見ていて本当に辛かった。おかげで、ワイルドホーン先生の音楽を楽しむ余裕もなく、名曲「THIS IS THE MOMENT」も、その前にジキルにはやるべき義務があるだろうとただただ腹立たしかっただけだった。
生理的に合わない作品がある、久々に痛感させた公演だった。
ただ、一つ、私の救いは笹本玲奈のエマが逞しく自己中心的なところが見えたところ。若さと勢いで自分の思いを突っ走った結果があれだったのだ、そして、それをその逞しさで受け入れ、忘れて、また自分の幸せを探してくれるだろうと思わせてくれた、それが希望だった。