こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らす50代がビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

50歳、建国250周年のアメリカの片田舎を訪れる④料理で堪能するアメリカ編

今回のアメリカ滞在は7泊8日。

私の唯一の自慢なんですが、私はこのくらいの短期間では「日本料理」を食べなくても大丈夫な人です。

むしろ積極的に現地でないと食べられないものを食べたい!

初日は夜ご飯を幼馴染みが作ってくれて、翌日の朝食も作ってもらったのですが、朝食のサラダにかかっていたドレッシングがまず美味しい!

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これは絶対買って帰ろうとここで心を決めていたくらいです。

そしてショッピングの後、幼馴染みが連れて行ってくれたのが「バーガーショップ」。

「Culver’s」というファストフードチェーン店だったのですが、パティが肉肉しくて、かつカリッと焼けていて、めちゃくちゃ美味しい!

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付け合わせのフライドピクルスはすぐにでも日本に輸入すべき!な美味しさでした。

今回行ったファストフード店ではだいたいドリンクバーだったのですが、その中に「ROOT BEER」がありました。幼馴染みはこれが苦手でもはや罰ゲームだというので、興味津々でちょっとだけ入れて飲んでみたら、美味しいじゃないですか。

(とりあえず口にしたことないものは試してみる主義の人です)

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幼馴染みの信じられない、みたいな顔を横目に「ROOT BEER」を並々ついで飲み干す私。ちょっと独特のハーブというかスパイスっぽい味で、ハーブ味の強いクラフトコーラに近い感じです。まあ嫌いな人は嫌いでしょうが、私は大変美味しくいただきました。

あとやっぱりお肉の国は乳製品が美味しいですよね。ここのアイスクリームが美味しいとのことだったので、デザートに食べたのですが、ソフトクリームでもアイスクリームでもない滑らかな舌ざわりと濃いミルクの味が忘れられません。(ちなみにトッピングにはチョコレートファッジとチェリーを選択。日本ってなかなかチェリーソースってないですよね?)

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夜ご飯は今、アメリカで流行っているというサブウェイ方式(ベースを決めて、好きなメインや野菜、トッピングを入れていくもの)の地中海料理をテイクアウト。

実は私、地中海料理が大好きなので、これはかなりテンションあがりました。

もう夕方の遅い時間だったのでフムスが切れていたのが残念すぎましたが、ライスの上に大大大好きなファラフェルを乗っけてもらって、ひよこ豆や野菜もたっぷり入れてもらって、ヨーグルトソースでフィニッシュ。

ここのは何かに辛みのスパイスが入っていて、食べるとところどころ辛いところがあったのですが、全然アクセントとして美味しくいただきました。

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てかもうそろそろこの形式の地中海料理、導入しませんかね?ヘルシーだし美味しいし、絶対日本でも受け入れられると思うんですが、どうでしょうか。(ちなみに写真に残すのを忘れたのですがここのお店で買ったバクラヴァも大変美味でした。そして1個からバクラヴァが買える幸せよ・・・!)

幼馴染みの息子さんが「バッファローチキン」を食べたいということで、そちらも購入してちょっと分けてもらったのですが、パルミジャーノ味が特に好みでした。「バッファローチキン」自体は日本でも食べられるお店はありますが、味付けは選べませんよね?もはやこれは普通にテイクアウトの焼き鳥屋の1メニューにしたらいいと思うんです。手羽先の唐揚げにチーズパウダーやらコンソメパウダーやらガーリックパウダーやらを絡めるだけなんでいけると思うんですがダメですか?

 

翌日のランチは同じサブウェイ方式のメキシカンに。地中海料理は英国でもメジャーで、大好きだったのでよく食べていたのですが、メキシカンのファストフードは初めてです。

今回もベースはライス、お肉はバルバッコア(シュラスコ)を選択。白トウモロコシ、なにそれ?知らない、食べたい、とそれも選んで、最後にアボカドをお願いしたら、すごい量のアボカドが乗っかってきました。

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でもこのアボカドがねっとり濃厚でめちゃくちゃ美味しかったー!お店オリジナルのレモネードも爽やかで美味しくて、このお店も日本に導入しませんか?

てかサブウェイ以外もこういう形式のお店、いろいろやりましょうよ!そう思うと日本ってファストフードが少なくない?とか感じたのですが、日本ではこれが、うどん屋とかラーメン屋になるんでしょうか。うどんもラーメンも好きだけど野菜が少ないのよ、私はもっと野菜をがっつり食べたいんだー、と思ったりもしたのですが、そもそもの野菜が高いのが日本の問題なんでしょうね。涙

 

この後、ちょっと意識高い系なオーガニック系スーパーを訪れたんですが、ここで買ってくれたフィットチーネで夜は美味しいトマトパスタを幼馴染みが作ってくれました。(全力で甘えている私。何から何まで本当にありがとう、Nちゃん)

 

と色々ご飯を楽しんでいる間に、インディアナ州で過ごす最後の日になってしまいました。

旅行前に幼馴染みから「食べてみたいものとかある?」と聞かれた私は「グレイビーソースとキーライムパイ」と答えていました。すると幼馴染みより「ビスケット&グレイビーっていう白いグレイビーソースがかかっているのもあるよ」と教えてもらい、ぜひそれを食べたいと希望していたので、週末で帰宅した娘さんと一家総出(ちなみに私の滞在中、旦那さまは日本出張中でした)で、アメリカンなブランチへ。

映えないけれど、これが念願の「ビスケット&グレイビー」です。

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スコーンみたいなビスケットにホワイトソースみたいなグレイビーソースがかかっているだけなんですけど、これが美味しい。ビスケット2個食べられるかなと思ったけれど、ホワイトソースが意外にお腹にたまって、これだけで満腹になってしまった自分が悲しい・・・。

そして幼馴染み一家が食べてたハッシュポテトとかカリカリベーコンとかソーセージとかもめちゃくちゃ美味しそうだったのに、一口しか食べられる余裕がなかったのが、今思い返しても残念です。

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(↑ちなみにこれがアメリカのハッシュポテトなんだそうです。ただ朝マックのハッシュポテトは日本と同じものとのこと)

他の食事の写真を残しておかなかったのも悔やまれる・・・。

 

そして「キーライムパイ」はこのお店の前にファーマーズ・マーケットに行って、

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その近くのお店で購入してもらったのですが、こっちはめちゃくちゃ写真を撮りましたよ!

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というのもですね、私、こういう素朴な焼き菓子に目がなくて、日本ではあんまり見ないこの「色のない感じ」が逆にテンションあがるんですよ!

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そしてキーライムパイと一緒にルバーブのパイも買ってもらっちゃいました!

(一体どこまで甘えるんだ。本当にすみません)

これをですね、ビスケット&グレービーを食べた後、おやつにいただいたのですが、人数いるとあれこれちょっとずつ味見させてもらえて楽しいですね。

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本場のキーライムパイ、こってりしているのにライムが爽やかで大満足、そしてルバーブのパイが想像以上に酸味があってとても美味しかったです。

 

さあこれだけ食べたインディアナ州最後の夜ご飯は、「ザ・アメリカンダイナー」でした。お店の名前は「Cracker Barrel」。アメリカ全土にあるらしいチェーン店なのですが、本店はテネシー州とのこと。店内は割と高齢の方が多かったので、いわゆるアメリカのおふくろの味的なものを提供しているお店じゃないかと思います。

そして入った瞬間思ったのは「ディズニーランドの中のレストランみたい」でした。ディズニーランドは本当に古き良き時代のアメリカを再現しているんだなと逆に感心。

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なぜか雑貨店も併設。席には不思議なこんなゲームが置いてました。

(ここのお店に置いていたのはベース台が三角形のバージョンです)

Wooden Peg Game

Wooden Peg Game

  • Fun Express
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「ペグ・ゲーム(Peg Game)」というそうで、このお店では料理が出て来るまでの時間つぶしに置いてあるそうです。ルールは単純なんだけど難しい!

そしてここに置いてたペグ・ゲームがアメリカ建国250周年記念のものだったので、買って帰りたかったのですが、建国250周年のものはもう売っていなくて残念でした。

でもここに連れてきてもらった目的はゲームではない!(てかこの店でペグ・ゲームを見て初めて建国250周年だったことを知ったのでした・・・汗)もう一つの「マッシュポテト&グレイビー」を食べるためです!メインが選べたのでミートローフにしてみました。

お店でミートローフって日本ではなかなか食べられなくないですか?

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当たり前ですがこの大きさのミートローフを食べるのは初めてで、美味しいけれどお腹いっぱいになってしまって、パンに手をつけられなかったのが残念です。

ただどこのお店も基本的にドギーバッグ制度があるので、パンはお持ち帰りして翌日の朝食にいただきました!

コーンブレッド、塩気があって大好きな味でした。ドギーバッグ制度って本当に素晴らしい!

と同時に「あー、プロテスタント系キリスト教国」っぽい味だな、とも思いました。つまり英国料理に近い。何がというと、味付けは塩だけ、あとは素材で勝負、足りない分はケチャップや塩コショウで好き好きにしてね、的なシンプルさなんですよね。

なのでここが本当に一番私の中の「アメリカの味」に近かったです。食べられて大満足でした。

 

翌日からはシカゴに移動したので、幼馴染みたちとの最後の食事はシカゴの「シェイクシャック」でした。

日本のも一度しか食べたことないので比較できないんですが、フライドマッシュルームのバーガー、美味しかったです。

そしてドリンクはすっかりハマったルートビアです。笑

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最終日は宿泊ホテルに電子レンジが置いてあったので、これはready to mealを試すときでは?と思って、ホテル近くのALDIというスーパーに行ったのですが、ここ、ドイツ系のディスカウントスーパーで、ロンドンでいうとLIDL的なお店だったため、なかなかホテルで食せる1人分のready to mealを探すのが難しかったのが残念です。水も1ガロンからしか売ってなくてちょっと困りました...。まあすぐ横の小売店みたいな店で1リットルの水は買えてホッとしたのですが、なかなか焦りましたね。

ただこれまた写真に残すのを忘れたんですが、ALDIのチーズ&ハムのセットはめっちゃくちゃ美味しかったです!我慢したワインも買えばよかったと後悔。

あ、サラダもお肉も普通に美味しくてよかったです。

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フローズンマルガリータはモクテルです。モクテルの多さも目につきましたね。この辺りは日本と同じで若い人のアルコール離れが進んでいるのか、車社会だからかはちょっと分かりません。

とりあえずフローズンマルガリータはいちごシャーベットとして美味しくデザートにいただきました。

 

ところで今回宿泊した「Comfort Suites Chicago O'Hare Airport」には朝食が付いてました。一応ブッフェ形式で日替わりでしたが、こんな感じ。

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茶色い...!

なぜ、なぜ、野菜がないんだ!

でも小分けのオートミールは色んな味付けがあって楽しかったのでよしとします。

ちなみにお部屋はSuitsの名前どおり、めちゃくちゃ広かったです。

ご参考までに写真を載っけておきます。

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とこんな感じの食生活をお見せすると、アメリカの田舎ってこんな食べ物ばかりなのか、と思われるかもしれませんが、実際はめちゃくちゃアジア料理、流行ってました!

中華より韓国や日本料理屋の方が多かった気さえしましたね。途中、幼馴染みが寄ったアジア系スーパーなんて、日本の食べ物で買えない食材ないんじゃないかくらい充実の品揃え。

なので、和食がないと生きていけない方でも今のアメリカは大丈夫です!

因みに幼馴染みは娘さんと翌日アジア系のお店で美味しそうな手打ち麺を食べていました・・・。なんか、ごめん、な気分になりましたが、私の「アメリカでしか食べられない料理を食べたい欲」に付き合ってくれて、そしてさまざまなお店に連れて行ってくれたことに改めて感謝の日々でした。

ある時代のおかしな一コマ@ナイロン100℃ 50th Session「管理人ご夫妻」

10/11(日)12:00~ @兵庫県立芸術文化センター 中ホール

作・演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ

スタッフ
美術/伊藤雅子
照明/関口裕二
音響/高塩顕
衣装/伊藤佐智子
ヘアメイク/川端冨生

キャスト
福間慎一/みのすけ
福間喜子/峯村リエ
船橋新太郎・大田辺・象田/三宅弘城
松田恵/新谷真弓
清岡五郎丸/廣川三憲
赤柳ハコ/村岡希美
多胡正平/吉増裕士
福間順子/水野小論
小山ミドリ/小園茉奈
松田浩/大石将弘
福間等・君平/野間口徹
宗川貴恵/根本宗子
箕輪信彦/長谷川朝晴
国枝哲郎/土田英生

 

毎回、前情報は何も入れずにKERAさんの作品を見に行くのですが、なんとなくシリアスなものを勝手にイメージしてしまったのは、このステキなビジュアルのチラシ&ポスターのせいだと思うのです。

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KERAさんの作品のチラシは毎回ステキで大好きなんですけれど、今回のこのチラシのデザインがなぜか私は特別に好きで、写真のものはチラシの周りに赤色の部分が付けたされていますが、チラシそのもののなんとなく仄暗い色合いが、アキ・カウリスマキ監督の作品

枯れ葉

枯れ葉

  • アルマ・ポウスティ
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を思い起こさせたんです。

なので勝手に「おんぼろアパートの管理人夫妻とその住人の地味で普通の日常」が描かれるのかなあ、なんて思っていたら、まさかの昭和のヒーローものでした!びっくり!

後で思ったんですけど、ノリ的にはクドカンのこの作品に少し近いものはあったと思います。

とは言え、一幕はまだ「ヒーロー物」ということに気づけず、「管理人ご夫妻」がはじめ吉増さんと峯村さんだったことにまず驚き、そこからみのすけさんと普通に「管理人ご夫妻」になっちゃうことにびっくりしました。この辺りから一筋縄でいかないのがすごいです。

「ニクソンが大統領になった」と繰り返される昭和45年が、この舞台の設定です。ニクソン大統領については、なんとなく名前に聞き覚えがあるな、くらいだったのですが、その他に出て来る時代背景についてのセリフなどを聞きながら、ちょうど私の母が高校生くらいの時代だなということに見ながら思い当たりました。

というのもいわゆる学生運動の激化で東大入試がなくなり、叔父がそのあおりを受けたことを母親から何度となく子どもの頃から聞かされていたので、そうか、こんな時代だったのか、という妙な感慨はありました。

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不倫関係からはじまった「福間管理人ご夫妻」が管理するアパート平和荘には、学生運動をやっているらしい国枝くんと貴恵ちゃんという同棲カップルも住んでいますが、もう学生運動自体は下火になっている感じはあるのです。

平和荘は1階に2部屋、2階に3部屋あるアパートで、風呂なし、共同キッチン・トイレ、一部屋の広さは6畳です。管理人ご夫妻は離れに住んでいる設定なのですが、割と平和荘の共同スペースで過ごしています。

アングラ女優のハコちゃんや、浪人生の松田浩くんなんかが住人なのは分かるのですが、清岡五郎丸という分かりやすい悪徳政治家(市長?)の秘書を務めている箕輪信彦も住んでいて、時々6畳間でチェロを弾くというカオスな状態のアパートです。

舞台美術が見事だなと思ったのは、舞台上には共同スペースのキッチン、リビングスペース、トイレと下手側に101号室の扉、上手側にアパートの出入り口と102号室の扉、真ん中に階段があって、下手上のスペースは管理人ご夫妻の離れの部屋を表現しているため、各個人の部屋の中での出来事を上手上のスペースで見せるところでした。これが部屋内じゃないときは完璧に壁にしか見えないんですよね。紗幕とカーテン、照明が絶妙で、さすがでした。

 

一幕の途中からも不倫の恋を実らせた「福間管理人ご夫妻」のかわいらしいデュエットソング&ダンスがあって、これがまた絶妙にジャズ調の音楽がすばらしくて、振付もかわいらしく、とってもステキだったんですが、これが二部には完全にミュージカル仕立てになってきます。

その音楽と振付がステキだったことは、日本オリジナルミュージカルを普及させようとがんばっている現状として、すごい収穫だと思いました。元々KERAさんは、ステージングといい、音楽への深い知識といい、ミュージカルをうまく作ってくれそうというのは感じていたのですが、恐らくいつか(できれば近い将来)発表になるだろうと信じている井上芳雄さんとのミュージカル作品が、本当に今から楽しみです。

 

一部にももちろん「平和仮面」や「豚男」の説明はあるのですが、二部は「平和仮面」と「豚男」の対決(?)が激しくなっていっているみたいです、平和荘のある町で。

そして最終的にはその問題は平和荘の中に持ち込まれるんですが、この辺りのヒーロー物のくだりだけではなく、松田青年とミドリさんの恋愛だったりもちゃんとミュージカル仕立てで「何を見せられているんだろう」と思いながらも大変楽しく見ました。

オペラもやられている廣川さん以外は、恐らく皆さん、歌唱やダンスのプロではないと思われるのですが、音楽や振付がすばらしくて、かつ皆さんの仕上がりもよくて、ちゃんと「ミュージカル」っぽく見えたのがすごいなと思います。特にミュージカル演出もされている根本宗子さんがミュージカル的な部分ではさすが、というか、光っていました。そして廣川さんのソロはさすが!なのに等くん以外には聞こえなかった、という設定に涙の爆笑でした。

「平和仮面」と「豚男」、そしてそれに絡む人々はなんとなく「ナンセンス」臭もして、訳が分からないけど面白い。そしてこのKERAさんのドラマを思い出したりしました。

劇団公演でゲストもなかなかの強者揃いだったので、本当にクオリティが高く、楽しく面白く、いい意味でのくだらなさもある3時間を過ごしました。

あと実は私、長谷川朝晴さんのほのかなファンでして、初めて舞台で長谷川さんが見られて嬉しかったし、うさんくさいけど途中までは格好いい長谷川さんが見られて大満足でもあったことを付け加えておきます。

50歳、建国250周年のアメリカの片田舎を訪れる③一つの街を作る大学編

今回の旅では、成り行きで2つの大学をチラッと見学することができました。

まずはウェスト・ラファイエットを代表する「パデュー大学」。

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インディアナ州立の大学になります。1969年7月20日、人類史上初めて月面に着陸した宇宙飛行士のニール・アームストロング氏の出身校としても有名だそうで、今回見る時間がなかったのですが、アームストロング氏の銅像も構内にあるそうです。

敷地は広大。建物も美しい。

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そして訪米2日目にして、私はようやく行き交う人々(学生)を見ました。

 

翌日訪れた「州立イリノイ大学アーバナ=シャンペーン校」。

パデュー大学ですら「もはや大学じゃない。街だ!」と思ったのですが、イリノイ大学はさらに敷地が広く、バスも走っていて、ショップも立ち並び、学生のみが使えるスポーツジムなんかもあって、さらに都会!

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高校生の頃、「アレキサンドライト」という漫画に夢中だったのですが、

これは「コロンビア大学」の大学生活を描いていて、なぜ学生が学生のためのカフェテリアでアルバイトするんだ?とか不思議だったのですが、一気に解決。

もう大学自体が一つの街で、生活の全てが構内で完結してしまえるんですよ!

てか、ここの大学以外でアルバイトの方が移動が大変!学内アルバイトが合理的です。

ちなみに面白かった、というか、今回初めて知ったのが、それぞれの大学にそれぞれの大学オリジナルのグッズが展開されていて、その品揃えがすごい!

パデュー大学は「黒、白、ゴールド」のシックな色合いが特徴なんですが、Tシャツだけでもこのラインナップの多さ。

purdueteamstore.com

大学のオフィシャルグッズ以外にも近隣のショッピングモールオリジナルの大学のアパレルやグッズなんかも売っていたりします。訳が分かりません。

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でも学生たちのアイデンティティになるんでしょうね。街の若者の着用率の多さよ!

イリノイ大学は「オレンジ、青」をベースにしたカラフルなデザインで、これはこれでかなりかわいいのです。

bookstore.illinois.edu

我らがキティちゃんも、PEANUTS(スヌーピー)もコラボもあって、散財しそうになったことを告白します。

そんな中、厳選して今回私がお土産に選んだのがこちら。

bookstore.illinois.edu

そう、今をときめくグローグーのコラボTシャツです!

まあPEANUTSに比べたらデザインがいまいちだけど、グローグーがかわいいから許す!

今回一番お金を使ったところが、ここと一件目に行ったスーパーマーケットでしたね・・・。

でもまあオンラインで買えるけど、知らないとなかなかこういった大学のグッズを買うこともないでしょうし、お土産としてはありかと思いました。

あとイリノイ大学は芸術系も強いらしく、構内のいたるところで、歌う人あり、ピアノ弾く人ありで、規模は全然違うものの私にとって天国だった我が大学を思い出したりもしました。

 

ちなみに幼馴染みの上の娘さんは、このイリノイ大学に入学したばかりのフレッシュマン(1年生)。寮でルームメイトと生活しているんですが、これ、なかなか厳しいなと思いました。6畳くらいのスペースにあるのは、ベッドとデスク、クローゼット、そして共用の一人暮らし用の冷蔵庫と電子レンジのみ。

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(↑AIに作ってもらったイメージ図)

シャワーは別場所にあって共用、さらに共用のキッチンもあるけれど、誰かが何かをやらかして今現在は使えないとのこと。寮を使用するためにはミールクーポンの購入が必須らしいのですが、彼女曰くミールクーポンで食べられる大学のカフェテリアの食事の味は中の下、とのこと。

私もホームステイとフラットシェアはしたことがありますが、基本的には1人部屋ではあったので、ある程度プライバシーはあったのですが、ルームメイトがいる限りはほぼプライバシーなしのこの生活。

今回、大学を2つも巡ると「いいなあ、留学したいなあ」なんて気持ちにもなったのですが、英語力、資金力、学力を除けても、今この年でこの寮生活を乗り切る自信はないなあ(てか20代の1ヶ月だけのルームシェアすらなかなか辛かった思い出)と改めて加齢を感じました。

ちなみになんの参考になるのかは分かりませんが、パデュー大学、イリノイ大学、それぞれの学費目安などはこちらをどうぞ。

www.ryugaku.ne.jp

www.ryugaku.ne.jp

コロナ禍を除いて、彼女たち一家は基本的に一年に一度日本に帰国しているので、タイミングがあうときは日本で会っていたのですが、この上の娘さんがまだ10歳くらいの頃、今度は飲みに行こうねと幼馴染みと話していたときに、娘さんが「alcohol is bad!」と私たちに向かって強い口調で言ったことがあったんです。なのでアメリカでは「酒は悪」という教育が進んでいるのかー、と思っていたら、大学生になった今、彼女はお酒に興味津々で、その成長も面白かったです。

あと、化学の授業で「飛んでくる問題をキャッチして返す機械がいる」と探していたんですが、私の中に全くない光景で、未だにどんなものか気になっていたりします。

ちなみにその「キャッチする機械」はこれ↓↓↓なんですが、

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日本でも使われていたりするのでしょうか?

今のところ大学の授業でしか使わないらしいです。一体これで何をどうするのか、見てみたかった・・・。

 

さて、大学生といったらきっと「コイバナ」ですよね。

まあ私自身ほぼ「恋愛」にあんまり関係ない人生を生きてきたので、なんとも言えないのですが、娘さんのお話しは「コイバナ」が多く、なかなかほっこりした気持ちになりました。

と同時に「まあちょっと気になるなら付き合ってみたら?」とかどの口がいうんだ、なんですが、言ってみたら、高校、もしくは大学でのお付き合い、というのはそう簡単なことでもないんだそうです。

もちろん宗教的なこともあります(お付き合いする相手の条件にまず宗教が出てくることも多いそう)し、何より、高校、大学を卒業したら、基本的に別々の道を歩むので、その辺もどうするか、きちんとすり合わせをして、在学中に婚約、その後、働きながら数年間、二人の生活のすり合わせをしていって(同居の場合もあれば別々に暮らしながらの場合もあり)、婚約解消か結婚、という具合に進むのが王道らしいです。

 

この辺りで私はやっと、時代は違えど「ガイズ&ドールズ」

のネイサンとアデレイドの長い婚約の正体をつかんだりして、本当「文化」というのは、ちょっとやそっとでは分からないものだなと実感したりしたのでした。

50歳、建国250周年のアメリカの片田舎を訪れる②久々の海外旅行編

「大学編」を書きながら、その前にもうちょっと有益な情報があるんじゃないかと思い、急遽の「久々の海外旅行編」です。

コロナ前の2016年シンガポール、2018年台湾旅行以来の海外旅行だったのですが、大きな時差を伴う長距離フライトということでは、2007年のロンドンが最後だったと思うので、19年ぶりでした。

そして19年経つと当たり前ですが、海外旅行にいるものがいろいろ違う!

さらに社会もめちゃくちゃ変わっている!

ということで、どこか一部でもお役に立てたらいいなと思いながら、今回はじめて利用したものや便利だったものを書いてみようと思います。

 

1.はじめてのeSIM

最後までポケットWi-Fiにしようか迷ったのですが、せっかくなので、eSIMを導入してみることにしました。

私が今回利用したeSIMがこちら。

cellulardata.ubigi.com

決め手とかありません。

ただただチャッピー(チャットGTP)に相談したら、これをおススメされたからです。

幼馴染み宅ではWi-Fiを利用させてもらっていたし、結果的にほとんど一人行動はなかったのですが、当初は一人行動予定の日を2日程入れていたので、その日にグーグルマップとUber(タクシー)が使えたらよい、という条件のもと、1日10GB、1ヶ月プラン(2,300円)を選択しました。

もちろん1週間プランでもよかったんですが、料金が200円しか変わらず、誤って日本で使い始めたら、そこから1週間で使えなくなる可能性がある、とチャッピーに言われて、1ヶ月プランにしました。まあ1週間プランでもよかったかなとは思っています。

私はiPhone使用者なのですが、使い方はめちゃくちゃ簡単でした。

日本で事前にeSIMを購入したら、メールでアドレス認証が来て、書かれたとおり操作すれば「モバイル通信」のところに、「Ubagi」というのが表示されて、日本では「オフ」にしたままで普通に飛び立つまで利用し、飛行機内ではもちろん「機内モード」に。

シカゴの空港に着いた瞬間に「機内モード」のまま「主回線」を「オフ」、「Ubagi」の方を「オン」に変更して、機内モードを解除したら、普通に、溜まっていたLINEが流れてきました。

幼馴染みともすぐに連絡が取れて安心だったし、何より別でポケットWi-Fiを持たないでいいというのが、物の管理が苦手な私にとっては一番便利だったところでしたね。

お値段もお手頃だし、自分で完結できちゃうので、私は今後、海外に行くことがあったらeSIMにするなと思っています。

2.ESTA申請

eSIMの前に申請したのが、今やアメリカ旅行では必ずいる「ESTA(電子渡航認証システム)」です。

esta.cbp.dhs.gov

なんと、2027年現在の申請価格は40.27ドル(2027年10月現在約6,400円)!

2年間有効らしいんですが、2年以内にアメリカを再訪する予定のない私にとっては高い!しかし絶対いる!

そしてこっちはパスポートと紐づける必要があったので、アプリをダウンロードして手続きしたのですが、パスポートを読み込んでもらうのに割と四苦八苦しました・・・。

でも申請した翌々日にはメールが届いて「ステイタスが変わったから確認しろ」と書いてあったので、見てみたら承認されていたので、ホッ。

ESTAの申請には滞在する場所を幼馴染み宅にしていたので、入国審査で何か言われるかなと思ったら「滞在日数」しか聞かれず、あとは両手の指紋を機械にかざして終わりでした。これもESTAのおかげでしょうか。

そうそう、ESTA申請は割とあくどい代理業者も出回っているようですのでお気をつけください。大丈夫、私でも(チャッピーに聞きながら)できたので、できます!

困ったらチャッピーに聞きましょう。笑

ちなみにこのESTA、2010年からはじまったらしいのですが、この辺の料金変遷を見ると、ちょっと泣けます・・・。短期旅行者用の有効期限1ヶ月くらいの低価格なものを作ってほしい・・・。

www.trifa.co

本当は「Uber」のアメリカでの使い方、みたいなものも書きたかったのですが、実は最初の空港から幼馴染み宅近郊まで、以外は結局幼馴染みが全部車で送ってくれたので、アメリカで使う機会はなかったです・・・。

でも日本のUberのアプリそのまま使えるとのことなので、それほど使い勝手は変わらないと思います。多分。

3.インディアナ州行シャトルバス

空港から幼馴染み宅近郊までは「LAFAYETTE LIMO」というシャトルバスを日本からオンライン予約して行ったのですが、想像するシャトルバスと違って、ワゴン車でした。

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でも乗車は事前にメールで送られてきたQRコードをピッしてもらうだけでOK。ラクラクでした。しかも乗車30分前くらいには、今向かってるよメールが届いたりして親切です。

ただ、まさかのワゴン車に2時間半以上(途中、事故による渋滞にはまったので)揺られることになるとは思わなかったですが、渋滞抜けた後、ガソリンスタンドにある可愛らしいお店でトイレ休憩させてもらったりして、なかなか貴重な経験になりました。

まあシカゴ・オヘア空港からインディアナ州に観光旅行に行く方もなかなかいないとは思いますが、「LAFAYETTE LIMO」と、パデュー大学方面専用のシャトルバス「Reindeer Shuttle」は事前予約していった方がいいそうです。

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本来、到着時間に合わせたバスに乗れるのが一番なんですが、どちらもワゴン車なので、予約がないと来ないかもしれない、という危険性があるのだそうです・・・。

(あと事前予約の方がちょっと料金が安いです。で多分、当日乗るには現金が必要な気がします)

実は私の入国審査があまりにもサクッと終わってしまい、1時間早い「Reindeer Shuttle」に余裕で乗れたのですが、見ている限り、あの「Reindeer Shuttle」は乗っている人がいなかったもよう・・・。

「LAFAYETTE LIMO」の方は私の他に6人ほど乗車する人がいましたが、貸切タクシーになる可能性も多いにあると思います。

そうそう、これもいらない情報だと思いますが、これらのバスに乗るためには、空港から「Multi-Modal Facility(MMF)」という専用乗り場へ、電車での移動が必要なんですが、ここが本当にだだっ広いのにレンタカー契約とバス乗り場以外、何もない!

唯一ある売店にはペットボトルの飲み物(もちろん冷たいものだけ)と、サンドイッチ、お菓子くらいしか売ってなくて、さらに高額なんですよ!

ここにせめてスタバがあればなあ、とはちょっと思いましたね・・・。でもあそこで2時間以上も時間潰している人なんて私くらいなので、必要ないんでしょうね。涙

まあ充電できるコンセント付きテーブルはあった(イスはなし)ので、あそこで充電させてもらえたのは、後々大変助かりました。(渋滞にはまった場所をGoogleマップで表示しスクショを幼馴染みに送れたりしたのは今思っても本当によかったです。)

あとMMF内は空調が効いて少し寒かったのですが、外は穏やかないい天気だったので、何もない景色をぼーっと見ながら「アメリカに来たんだー」としみじみしたのは、割といい時間でした。

4.中高年に便利なアプリ

あと事前に入れていってよかったアプリはGoogle翻訳でした。

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  • Apps For Google
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これの何がいいって、「英語が読める、読めない」以前にカメラかざすと文字が大きくなってくれるのが老眼に優しかったです。涙

スーパーマーケットの原材料とか見るのに大活躍だったので、老眼が気になる中高年の皆さんはぜひ!

 

5.オンラインチェックインと羽田空港の便利なシステム

今回、伊丹→羽田→シカゴ、という乗り継ぎ便だったのですが、はじめて海外便のオンラインチェックインを利用しました。これ自体は簡単だったのですが、自動チェックイン機のところに「アメリカ便をご利用の方は係員にお声がけください」と書いてあったので、係員の方を呼び止めたら手続き全部してくれ、紙のチケットを発券してもらいました・・・。

スーツケースぐらいはあの機械で自分でやるぞ、と意気込んだのですが、こちらも「お酒の瓶など割れ物が入っている方はお声がけください」と書いてあったため、幼馴染みの両親から預かった日本酒と、お土産の湯浅白醤油瓶を入れていた私は、仕方なく再度チェックインしてくれた係り員の方を呼び止めるはめに。

そして「fragile」の札を括り付けてもらって、預けてもらいました・・・。

帰国便のシカゴ・オヘア空港には、こういう自動チェックイン機がなかったので、普通にカウンターで受付(しかも日本語)で終わってしまい、ラクだったけれど、ちょっと残念な気もしました。

そうそう、帰国の際は入国手続きを「Visit Japan Web」でやろうと思っていたのに、すっかり忘れていて、到着した羽田空港での案内で気づく始末。しかし帰国便は羽田→伊丹の乗り換え時間がかなりタイトだったため、今、新しいことにチャレンジしている時間はない、と判断し、今までどおり「紙」で税関申告して、審査を通り抜けてしまいました。「紙」でもスムーズだったことだけお伝えしておきます。

 

そして今回はじめて知ったのが、羽田空港の免税品がオンライン予約できることでした!

事前にどんなものがあるのか分かるため、お得に買えるもので同居人がずっと欲しがっていたものをこれでいいか確認もできたし、幼馴染みの娘さん用のお土産として考えていたものの取り扱いがあることも分かったので、事前に買いに行かずにすんで、めちゃくちゃ助かりました。

ぜひこれから羽田空港国際線ターミナルを利用するよ、免税品も買いたいよ、という方はこちらをチェックしてみてください。

6.役立った持ち物と機内での映画鑑賞

ところで今回の旅行で一番活躍したのがこれでした!

その昔、厳選した本たちを行きの飛行機で読み切ってしまった思い出がもはや懐かしい。更年期障害もあって、初めて時差で苦労し、滞在時の平均睡眠時間4時間弱という日々を過ごしていたのですが、これのおかげで、買ったまま積んでいた本をだいぶ消化できましたし、何よりWi-Fiさえあれば追加購入できるのもありがたかったです。

 

帰りの飛行機は睡眠を優先したので映画は見なかったんですけど、行きは3本、映画を見たので記録までに残します。全部、自宅で見られるものだったのが残念だったけれど、この12時間という何もしないでいい時間を使うにはちょうど良かったと思います。

コージャスでおしゃれで爽快!気楽に見られます!

主人公が日系アメリカ人だったんですね。多様性への配慮もやっと日本人まで届いたか、みたいな妙な感慨を覚えました。でも内容は「自然との共生」です。日系アメリカ人であることはあまり関係ないですが、かわいくて分かりやすく見やすい作品でした。

教皇選挙(字幕/吹替)

教皇選挙(字幕/吹替)

  • レイフ・ファインズ
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今さら?ですよね。いや、何度か見ようとしたんですけど、なかなか踏み切れなくて「今でしょ」気分で選びましたが、一番何度も寝落ちしましたね・・・。

でもオチが見事で話題になったのがよく分かりました。

教皇に選ばれた人が「見えない人」にならないように、そして、女性も教皇となれる日が来ることを願う作品でした。

 

そして機内で役立ったものがこちら。

元々職場でのむくみがひどくて試しに買って使用していたのですが、機内でも使えるかもと試してみたら、結果、私は機内でも締め付け感とかなく普通に履けて、脱いだら全くむくみなし、でした。そんなに価格も高くないので、長距離フライトでむくみが気になる方はよろしければ試してください。

 

ということで、せっかく「Reindeer Shuttle」のことも書いたので、次こそ「大学編」です!アメリカの大学への進学を考えている方への参考にはなりませんが、ここが一番カルチャーギャップの大きかったところかもしれません。

50歳、建国250周年のアメリカの片田舎を訪れる①インディアナ州ってどこ?編

2026年9月16日(水)~23日(水・祝)までアメリカ旅行に行ってきました。

とは言っても、幼稚園の時からの幼馴染みの嫁ぎ先に遊びに行くという、旅行とも言えないものだったのですが、ちょうどアメリカ建国250周年であったことや初めて見る「アメリカ」でもあり、新たな「アメリカ」の姿が見えた貴重な日々でした。

(そしてたまたま50歳の節目に訪れたのですが、我々の生まれ年はアメリカ建国200周年だったのですね)

ちなみに幼馴染みの嫁ぎ先はインディアナ州。アメリカ中西部の農業地帯です。大統領選挙の時には真っ赤に染まるようなエリアです。しかも州都インディアナポリスでもなく、パデュー大学で有名なウェスト・ラファイエットというところでした。

一応アメリカには訪れたことのある私ですが、それは二度ともニューヨーク、なんなら最後の二回目はブロードウェイしか行っていないので、結局、今回もあわせて観光らしいことは何もしない旅ばかりやっていますが、ニューヨークとは全く違う姿のインディアナ州は、よくアメリカのドラマで見るような風景が広がっていて、非常に興味深いものでした。

で、インディアナ州ってどこやねん、って思われている方がほとんどでしょうが、シカゴの斜め右下くらいにあります。

インディアナ州を舞台にしたアメリカのドラマというと「ストレンジャー・シングス」が有名かな?

www.netflix.com

とはいえ、これはインディアナ州の架空の町「ホーキンス」というところを舞台にしていて、撮影は違う州で行われているので、インディアナ州ってこんなところなんだ、と感じるにはちょっと違うかもしれません。

でもシカゴ・オヘア空港(イリノイ州)からインディアナ州へ向かう道中の景色を見ていると、だだっ広い、どこまでもつづきそうな草地に、大きな風力発電用の風車がずらーっと並んでいて、なんとなく「エル」が育てられた怪しげなホーキンス研究所みたいな場所も設立しやすそうだよなとか思ってしまいました。

ここはまだイリノイ州。でも広大な土地が広がっている感じは伝わりますか?

あと時代が違うとはいえ田舎町のイメージとしては近いものがあったので、ご参考までにぜひ。ドラマも大変面白いです!ただシーズン5まであって長いので、簡単にお勧めしにくい・・・。シーズン1だけでもちゃんと完結はしているので、シーズン1だけでもよろしければどうぞ。

 

ちなみに私が大好きな「ザ・プロム」もインディアナ州が舞台なのですが、

www.netflix.com

こちらはインディアナ州のどこかにある田舎町という設定で、撮影自体はロサンゼルスで行われているそうです。

後は今も公開中なのかな?なマイケル・ジャクソンの自伝的映画「Michael」もインディアナ州ゲーリーという街がMJの出生地として出てきました。

www.michael-movie.jp

ただゲーリーの街はかなりシカゴに近いところにあり、ミーハーな私がちょっと立ち寄りたいと幼馴染みに言ってみたところ、「今でも危険な感じのするところだから」と却下されました。一応シカゴに行くときに地名を見て、ゲーリーっぽい街並みを見たのですが、危険かどうかはわからないのですが、ウェスト・ラファイエットよりかなり街だな、という印象でした。

今回たまたまアメリカ建国250周年という節目に訪れたわけですが、インディアナ州はいわゆる「アメリカ建国」時にはまだアメリカではなかったようです。

そもそもどこからが「アメリカ建国?」という話になったのですが、英国からの独立を宣言した1776年から数えて250年目とのことです。(日本は江戸時代末期「べらぼう」

の最初の頃の時代です。というわけで数字からも時代からも割と、え、まだそのくらいしか経ってないの感、ありませんか?)

ちなみにアメリカ独立戦争のあたりはミュージカル「ハミルトン」辺りで感じてもらえれば、と思います。

www.disneyplus.com

とにかく音楽がめっちゃくちゃ格好いいのでディズニープラスに入られた際はぜひ一度見てみてください。てかこれのためにディズニープラスに1ヶ月だけ入っても個人的にはおトクだと思います。多分、日本版は作られない傑作ミュージカルの舞台版が字幕付きで見られるので、個人的には寧ろ「安い!」です。

 

となんだか、いろんな作品の紹介になってしまいましたが、こういう作品を通じて今一度「アメリカ」という国の歴史や文化を感じてみるのもいいのかな、と今回思ったのです。

 

そして名前からお察しのとおり、インディアナ州は先住民がアメリカ建国よりも長く暮らしていた土地のようです。この辺りの歴史はなかなか壮絶そうです。ちなみにウェスト・ラファイエットはラファイエットという町の一部なのですが、この「ラファイエット」は「ベルサイユのばら」でも登場した「ラファイエット将軍」の独立戦争での功績を称えられて付けられた地名だそうです。と書くと、少し身近に感じていただけるでしょうか?

 

と、つらつら並べても「インディアナ州」がどんなところか分からないとは思うのですが、正直、行ったのは「インディアナ州」の片隅の一つの田舎町で比較対象がなく、私も「分からない」というのが実際のところです。私が見たのは平屋の大きな一軒家がずらりと並んでいて、緑あふれるのどかな田舎町でした。

庭にはリスはもちろん、野ウサギも登場して、なんともゆったりしたところだな、という感想です。

庭に現れた野ウサギ

ちなみに私の今回の旅程はこんな感じでした。

9/16(水)

10:45 シカゴ・オヘア空港着→14:00事前に予約した「ラファイエット・リモ」で友人宅の近くまで移動し、友人に迎えに来てもらって、友人宅で夜ご飯。

9/17(木)

多分ラファイエットあたりのショッピングモールを巡って、ひたすらお土産ショッピング!ランチは友人おすすめのバーガーショップ。パデュー大学をざっと巡って、地中海料理をテイクアウト。

9/18(金)

幼馴染みの娘さんが通っている州立イリノイ大学へ。ランチはメキシカン。娘さんが住んでいる大学寮も見学。

9/19(土)

朝からファーマーズ・マーケットを見学し、ダイナーで私のリクエストの1つ「ビスケット&グレービー」のブランチ。さらにもう1つのリクエスト「キーライムパイ」他を購入してもらって、彼女のお家でアメリカン・スイーツを堪能。夜は老舗のダイナーで「マッシュポテト&グレービー」を満喫。

9/20(日)

私の趣味・観劇のため一路シカゴへ。サクッと地中海料理でランチして「ダーティー・ダンシング」観劇後は「ザ・ドレイク・ホテル」の「コック・ドール」バーでカクテルを飲んだあと、「シェイク・シャック」でディナーし、シカゴ・オヘア空港近くのホテルまで送ってもらって、幼馴染み一家とお別れ。

9/21(月)

1日ホテルでゴロゴロ。

9/22(火)

14:30 シカゴ・オヘア空港発。

 

これを「大学編」「ご飯編」「執念のギャツビー編」と「お土産編」に分けて書けたらいいなと思います。

恐らくポロポロと思い出したように更新すると思います。よろしければお付き合いいただけると嬉しいです。

言葉に頼らない絶妙さ@Broadway In Chicago「Dirty Dancing」

9/20(日)13:00~ @ジェームズ・M・ネダーランダー劇場(James M. Nederlander Theatre)

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クリエイティブ

脚本 ELEANOR BERGSTEIN
演出 LONNY PRICE
振付 DARRELL GRAND MOULTRIE
楽曲監修/編曲 JOSEPH JOUBERT
装置デザイン BRETT J. BANAKIS
衣装デザイン EMILY REBHOLZ

キャスト

Frances “Baby” Houseman ANNALESE STARZEC
Johnny Castle BLAKE ZELESNIKAR
Penny Johnson OLIVIA CECE
Jake Houseman BRYAN FENKART
Marjorie Houseman GINA LAMPARELLA
Lisa Houseman LILY KREN
Max Kellerman LOREN LESTER
Neil Kellerman DAN KLIMKO
Elizabeth ASHLEY LALONDE
Billy Kostecki ETHAN PETERSON
Tito Suarez ERICK PINNICK
Mr. Schumacher JONAS COHEN
Vivian SARAH ELLIS
Moe JASON RICHARDS

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実は19年ぶりの海外でのミュージカル観劇となったのですが、そもそもの原作映画「ダーティー・ダンシング」を知ったのも、英国に長期滞在していた頃でした。いわゆる1980年代の「ガールズムービー」だと紹介された記憶があり、イコールで「お気楽なラブロマンス」だと思い込んでいました。

けれど19年ぶりに字幕のないミュージカルを見る、というので、せっかく原作映画があるのだから予習しようと思って、ありがたいAmazon Prime Videoのレンタルでポチっとしました。

見てみてびっくり!1987年に公開された作品なのでだいたい100分くらいに納められているのですが、そこに描き出されていたのは魅力的なペアダンス(なんと振付は「ハイスクール・ミュージカル」の若きダニー・オルテガですよ!)と、自ら考え、選び、自立していくヒロインだったのです。相手役がもはやヒロインに選ばれたシンデレラ状態です。ラブロマンスではありますが、ウーマンエンパワメント作品であることは確かなので、見られたことない方はぜひ映画を一度ご覧いただけると嬉しいです。

 

で調べてみたらこの作品のミュージカル版はオン・ブロードウェイになっていなかったのですね。多分ウエストエンドの上演作品を調べていたときに存在を知った気がします。この作品、実はフレンチミュージカルと同じ歌とダンスの分業制なんです。

でもフレンチミュージカルが「歌」の人をメインキャラクターに置くのと逆で、この作品は「ダンス」の人をヒロインと相手役に置いています。

さらに音楽はジュースボックスミュージカルということで、トニー賞はじめ賞レースにはなかなか厳しかった理由も分かりますし、ペアダンスがメインである以上、日本公演も望めないでしょうから、たまたま滞在している間にかかっていたのがこの作品だから、という消極的理由で選びましたが、本当に出会えてよかったです。

 

というのも、脚本のELEANOR BERGSTEINは映画版の脚本家で、当時時間制約のため描けなかったシーンをこのミュージカル版に全部詰め込んだらしいです。(ちなみに演出家は映画でケラーマンの孫息子ニールを演じていたとのこと)

そんなわけで、映画版でヒロイン「ベイビー」のほぼほぼ添え物みたいな母親マージョリーや、映画では後半ほぼ寝たきりのペニーもちゃんと最後まで活躍するんです。

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ストーリーとしてはユダヤ人の上流階級の娘ベイビーが、家族総出でユダヤ人の高級リゾート「ケラーマンズ」にバカンスでやってくるところから始まります。そこにはヒエラルキーがあって、ベイビー一家のような裕福な宿泊客、一流大学に通っているエリートユダヤ人たちのウェイターや従業員の下に、バンドマン、そしてダンサーのジョニーやペニーがいるわけです。

ウェイターたちは顧客の娘たちと恋愛を積極的に勧められているけれど、彼ら以外の従業員は基本的に顧客、特に年頃の男女と関りを持つことはNG。ここにしっかりとした階級差があるのですが、育ちのいいお嬢さまであるベイビーは偏見もないし、低開発国の経済学を学びたい、将来は平和部隊に入って世界を良くしたいと考えているので、まっすぐに自分が「いい、ステキだ」と思ったものに対して飛び込んでいくわけです。

ここが本当にステキです。

映画版の方がペニーのダンスに惹かれるシーンを描いているので、その辺が舞台版で薄まったのは残念なのですが、その代りに舞台版では「現実的な差別」と「無意識の差別」について、しっかりと踏み込んで描かれているのが非常に興味深かったです。

しかしそんなことも描きながらもエンターテインメントであることを第一義に置いてくれているので、とにかく見ていて楽しいです。

最初のジョニー&ペニーのペアダンスもステキですし、映画ではマンボか、顧客の前では踊れない身体を密着させて踊る「ダーティーダンス」(まあバチャータ的なダンスのR&B版と思ってもらえればいいかと)しか出てこないのですが、舞台版はケラーマンズで教えているダンスもマンボとチャチャチャの2種類になっているし、ダンスパーティーの時間はちゃんとワルツとかも踊るんですよね。

この辺り、社交ダンス好きとしては見ごたえが増えて、まずそこで楽しいです。

起こる事件は映画と全く同じで、リゾート地の湖で特訓した体幹レッスンやリフトレッスンも舞台ならではの工夫が見えて大変面白く見ました。

でもなんと言っても一番よかったのは、二幕幕開けでした。

一幕の終わりが、ベイビーがジョニーを誘導して関係を持つところになるのですが、二幕はその翌朝から始まります。

ベイビーがそっとジョニーの部屋を出て行って、扉を閉めて、その外でかみ締めるような表情で扉を見つめるんですね。ジョニーも同じくベイビーが出て行った扉をじっと見つめる。ここに台詞なしで十分な時間が取られる演出に唸りました。

だって何か言わせたくなるじゃないですか、こういうシーンって。

でも敢えて何も言わせず扉を隔てて、それぞれを思いをかみ締める二人を見せるって割と舞台では勇気のいる演出だと思うのですが、これが本当になんともいえない余韻をもたらし、この舞台は本当に言葉ではないものを大事にしているのだなと感じました。

そして映画にはなかった私のお気に入りシーンが、ペニーがベイビーの両親にダンスを教えるシーンでした。ベイビーの父親ジェイクに命を助けられたペニーが、「私にお返しできることはこれしかないから」と二人にダンスを教えるのですが、ジェイクは早々に音を上げて、ペニーがリーダー、ベイビーの母親マージョリーがフォロワーになってダンスを教えるシーンが本当に尊かったです。

ベイビーがそうであるように、マージョリーも本当にいいお育ちで偏見がない本物の貴婦人なんだなと感じさせてくれたのです。

 

ところで一幕の割とはじめの方に、映画にはないキング牧師の演説をケラーマンズに滞在している大人たちが聞くシーンがありました。

I have a dream that my four little children will one day live in a nation where they will not be judged by the color of their skin but by the content of their character.     
私には夢がある。それは、いつの日か、私の4人の幼い子どもたちが、肌の色によってではなく、人格そのものによって評価される国に住むという夢である。

の部分だったようです。

その後、黒人の男性をケラーマンズに滞在している人々が次々にハグしていくのですが、この辺りの理由やなぜケラーマンズというリゾート地が作られたか、とかを調べていくとなかなか興味深かったので、もし映画を見て面白いなと思った方はぜひ調べてみてください。というかこの辺りの知識がないのがなかなか辛いところではあるので、パレスチナ・イスラエル問題についても、他の国に住むユダヤ系の方々の気持ちというところは、私なんかでは計り知れないなとは思ったりもしました。

 

若干、時代的に考えてしまうところはあるのですが、それ以外は本当、人間の「善」の部分を信じている物語なので、文句なしに楽しいですし、映画での決め台詞「Nobody puts Baby in a corner.」では客席全体から大歓声があがって、現地で見ている醍醐味を目いっぱい感じました。

そして「Time of my Life」がかかり、映画でも有名なこのリフト


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が決まったときの、客席全体の興奮状態と熱気が本当にすごくて、本当見に来てよかったなと、ちょっと涙ぐみましたよ。

これがツアーデビューになるベイビー役ANNALESEさんの初々しさが役にぴったりで、微笑ましく可愛かったし、コーラスライン50周年イベントとかにも出演され、ツアーでは「パリのアメリカ人」等にも出演されているジョニー役BLAKEさんは、ダンサーな肉体もダンスも本当に素晴らしく、本当に大満足な舞台でした。

 

ところで今回、さすがに一番高い席は取る勇気の出ない金額で、1階下手端の見切れ席を購入したわけですが、バンドが下手にあって、ほぼ見えなかったのだけは残念でした。もし今後、海外でこの作品を少しでも安く見たいと考えていらっしゃる方がいるなら、上手側を全力でお勧めしたいとは思います。

 

しかし19年も経つと本当いろいろ変わるわけで、初めてスマホのウォレットにチケットを入れてそれをかざすという体験をしました。汗

ギリギリまでこれで入れるのか不安だったのですが、なんの問題もなかったです。

ただ雨女力を発揮してしまって土砂降りの上にセキュリティチェックもあったので、入場に時間がかかってしまいました。シカゴのこの劇場は飲み物・食べ物は持ち込めないみたいなので、お気をつけください。幕間のホワイエは飲み物を求める人々で割とごったがえしていました。でもグッズは問題なく買えてホクホク。どこでもクレジットカードで大丈夫で、それは非常に便利でした。

イケてないボクと彼の家族の話@ホリプロ「Dear Evan Hansen」

9/12(土)17:00~ @梅田芸術劇場

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スタッフ

脚本    スティーヴン・レヴェンソン
作詞・作曲    ベンジ・パセック/ジャスティン・ポール
      
翻訳・演出    小山ゆうな
訳詞    高橋知伽江
音楽監督・歌唱指導    清水恵介
振付・ステージング    松田尚子
美術    乘峯雅寛
照明    勝柴次朗
音響    山本浩一
映像    上田大樹
衣装    伊藤佐智子
ヘアメイク    鎌田直樹

 

キャストボードがこちら。

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このボードの写真を撮るのも大行列でびっくりしました。

2017年トニー賞の衝撃のベン・プラットの「Waving though a window」


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を聴いてから、やっと9年後に日本版を見ることができました。

同年の賞レースに絡んでいた「カム・フロム・アウェイ」は2024年、「ナターシャ、ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812」は2019年、主演女優賞レースが印象的だった「ウォー・ペイント」もとい「エリザベス・アーデン vs.ヘレナ・ルビンスタイン -WAR PAINT-」も2022年に日本版が上演されているのに、一番「今」「即座」に持ってくる意味のあったはずのこの作品が、一番遅く届いたのはとても残念です。

もちろん2017年に「Waving though a window」の楽曲の斬新さにめった打ちされ、内容も分からずにこの曲の訳詞をして、その後、「For forver」と「You Will Be Found」も訳した身としては、2021年にミュージカル映画が上演されたときも、もちろん見に行きました。

でもこの映画が今となってはあんまり思い出せないのです・・・。(もうちょっと時間ができたら見直したいと思います。映画用に足された曲もあったんですね)

 

ただエヴァンが「社会不安障害」という病気で、たくさんの処方された薬を飲んでいたことが衝撃でした。なぜなら最初に「Waving though a window」を私の訳で歌ってもらったとき、「多分イケてないボクがイケてない日常を送ってる内容だと思う」的なことを説明したからです汗。そしてブロードウェイで先に舞台版を見た方々が、映画版は舞台のよさがない、みたいな意見もたくさん見かけたので、ますます舞台版を見たいという気持ちは募っていました。

実際やっと、ついに、舞台版を見られたわけですが、エヴァンが「社会不安障害」という病気であること、はきちんと説明されなかった気がするんです(多分日本語訳にするときに割愛されてしまったのだと思うのですが、聞き逃してしまったのかもしれません)。もちろんセラピストにかかっていることは台詞にあって、エヴァンの話し方や動き方で「内気で人とコミュニケーションをとることが苦手だ」ということは伝わってくるのですが、名付けられるほどの病気というより、そういう人間という感じで、つまりは「イケてないボクの残念な日常」みたいに始まってくれたので、個人的にはそれがよかったなと思いました。

日本でしか生まれ育っていないのでアメリカの事情はよく分からないのですが、勝手な想像で、アメリカの方が日本より「人とコミュニケーションを取れないこと」は、特に学校生活の中では厳しい面があるだろうなと思っています。でもエヴァン程度の話すのが苦手、人との距離感が掴むのが苦手、というのは、割と日本人の方がある気がしていて、承認欲求とか、誰にも気づいてもらえないことに悩むのも理解はできるので、コナーの死をきっかけに変わっていくエヴァンを冷静に見つめられた気がしました。

 

初めは誤解で、でもそれを心の拠り所にしてくれるコナーの家族がいて、コナーの妹のゾーイのことが好きなこともあって、家族の支えになりたいと、ついついウソをついてしまう。雄弁になるエヴァンの言葉が歌になるのが本当にすばらしく、ミュージカルである意味を見ました。

でもそのウソを補強するために「親にエヴァンと友達になってくれと頼まれた」ジャレットとともにウソのメールを作りあげだす辺りから、物事はだんだんと拡大して、アラナ発案のコナープロジェクトの共同主催者になり、クラウド・ファンディングをはじめ、そのために利用したSNSを通じて、エヴァンは一気にスクール・カーストの頂点「Popular」になるわけです。

プライべートではコナーの家族と互いに好意を持ちあうようになり、恐らく今までのエヴァンの人生史上、最高の時間が訪れるんですよね。一方で、だから、母親ハイディへの不満は言葉にできるようになるほど大きくなり、ぶつかってしまう。

でもエヴァンにとっては理想の父親に見えるラリーや理想の母親に見えるシンシアも、コナーにとってはそうではなかったのだ、ということを感じられるからこそ、ほぼエヴァンとジャレットのイマジナリーコナーとしてしか登場しないコナーが、本当は何に悩み、苦しんでいたのだろう、ということを考えてしまいました。

ラリーもシンシアもコナーの死に苦しんでいるのは確かなのですが、ラリーの「勝ち組ならではの無意識の上から目線」、シンシアの「常にスピリチュアル的なものに頼ってしまう不安定さ」もきちんと見えるからこそ(そしてここは新納さんとマルシアさんがそれだけきちんと演技されていた証でもありますね)、妹ゾーイにとってはただただ脅威だったコナーは一体どういう人間だったのだろう、ということが、何故か私は一番心に残ったのでした。

そして最後はやっぱりふんわり終わりました。でも色んなことを経て確実に成長したエヴァンがそこにいて、真実を受けとめたコナーの家族もいて、時間が彼らを癒していくのが見えたのはよかったなと思います。

確かにもっと早く上演できれば、SNS拡散とかももっと共感できたし、今ならエヴァンはジャレットよりもチャットGTPに相談しそうだよな、とか考えずにすんだとは思います。何より特に高校生を演じた今回のキャストが遅くとも5年前にこれをできたらもう一つ違ったろうなという気持ちはあります。

 

それでも柿澤さんのエヴァンは素晴らしかったです。演技ももちろん良かったですが、何よりもこの素晴らしい楽曲を完璧に届けてくれたことに感動。改めて楽曲の良さを痛感しましたし、柿澤さんの歌のすごさに圧倒されました。特に二部の「Words Fail 」なんて、ボロボロに泣いているのに、歌は完璧なんですよ!もうどういう発声方法をしたらこんな歌い方ができるんだとあっけにとられてしまいました。

もちろん他の曲も圧巻で、柿澤さんでこの大好きな曲たちを聴けて本当に幸せでした。そして本当に名曲ばかりで、これだけ楽曲が強いとミュージカルとしては最強になりうるなと改めて思いました。

ミュージカルファンの方々から絶賛されている木下晴香さんなのですが、私はなぜか初めましてでして、そのナチュラルな演技と透明感のある歌声をはじめて見て聞いて、絶賛されている意味を痛感しました。本当に素晴らしかったです。ゾーイの可愛らしさや家族への絶妙な距離感もコナーへの複雑な思いも、本当に自然に見せてくれるので、行動の一つ一つに納得して見られました。

そしてアラナを演じた高野菜々さんがまた良かったんです!一番の部外者でありながら承認欲求と学校での身の処し方をどこかで計算しつつ「善意」という建前で突っ走ってしまう危なげな感じも見えるのが本当にうまい!そして歌も上手!20代の木下さんが自然に高校生に見えるのと同じくらい30代の高野さんも自然に高校生に見えたのがすごいです。これからの活躍をぜひぜひ期待しています。

一番、想像上の高校生に近かったのがジャレットの須賀さんでした(もう31歳なんですね!)。須賀さんは「最後のドン・キホーテ」でも少年っぽい役を好演されていましたが、改めて本当に演技が上手い。ちょっとした間や台詞の言い方で笑いを生み出せるんですよね。歌もダンスも申し分なかったので、ご本人がやりたいことややれることは他にもたくさんあるだろうけれど、一度須賀さんのエヴァンも見たいと心から思いました。もう一人のエヴァン・吉沢さんは見られていないのですが、吉沢さんはもちろん、柿澤さんもはっきりしたキレイなお顔立ちだと思うのです。でも私はやっぱりこのエヴァン役にはもうちょっと「普通の男の子」の側面を求めていたので、須賀さんの親しみやすい感じの等身大っぽいエヴァンも見てみたかったなと思いました。

コナーの廣瀬さんなんですが、先ほどから「一体コナーはどんな人間だったのだろう」と述べているように、コナーは全くきちんと描かれていなくて、時おりイマジナリーコナーとして歌い踊らなければならない、この作劇において難役ではないかと思うのです。映画版ではもっとコナーの暴力的なところが描かれていた記憶ですし、コナーの歌もあったような気がするのですが、舞台版がそうなのか、コナーについてはほぼ何も見えない。そんなコナーを違和感なく見せたのが本当にすごい。どうやってこの役を作っていったのか聞きたいほどです。

 

トニー賞で見たブロードウェイ版のセットがとても印象的で、日本版はどうなるんだろうと思っていたのですが、大きな舞台に負けない、でも画面を多用した無機質に豪華なセットで素晴らしかったです。

あとは個人の好みだと思うのですが、特に「For forver」のシーンのダンサーさんはいらなかったかなと思っています。柿澤さんの歌で十分「架空のある一日」の情景は目に浮かんだので、その辺の引き算があれば、もっと好みだったなとは思いました。

とはいえ、「You Will Be Found」含め、ポール&パセクの若い情熱と才能がこれでもかと詰め込まれている楽曲はどれも心を打つものだったので、また違うキャストでの再演もお待ちしたいと思います。現代性のあるミュージカルが風化していって古典になるのを「RENT」でリアルタイムで実感しましたが、それでもとりわけ若い人の心を打つもの、は古典となっても残っていってほしいなと思っています。まあ私自身50歳になってもハイディの「So Big / So Small 」に「高校生くらいのときの傷って小さくなるかな?」とか思うのですが、今そういう言葉が必要な人もいるでしょう。そして「RENT」のように若い人の登竜門的作品になっていくのも、この作品の一つある道かなと感じました。その前にやはり若い人が見られるようなチケット価格の設定が課題かもしれません。