こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

アラフォー負け犬がビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

役と個性が一致する輝き@ミュージカル「フラッシュダンス」

10/10(土)12:00~ シアター・ドラマシティ
脚本
Tom Hedley & Robert Cary
音楽
Robbie Roth

日本版脚本・訳詞・演出
岸谷 五朗
訳詞
長島 祥
 

出演
アレックス 愛希れいか
ニック・ハーレイ 廣瀬友祐
グロリア 桜井玲香
ジミー 福田悠太(ふぉ〜ゆ〜)
C.C. 植原卓也
キキ Dream Shizuka
テス 石田ニコル
ハンナ 春風ひとみ
ハリー なだぎ武 
ルイーズ 秋園美緒  
アンディ 松田凌  
ジョー 大村俊介(SHUN)

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映画「フラッシュダンス

 

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は若き頃に見たのですが、最後のアレックスのダンスでがっかりした記憶しかありませんでした。
でもダンスでがっかりした映画のミュージカル化はうまく行く可能性がある、というのを見せてくれたのが「ビリー・エリオット」でした。
ただ「ビリー・エリオット」は英国映画お得意の炭鉱労働者なんとかしようぜ問題と、父子の関係や少年の夢をうまく織り交ぜて描いていたからなんとかなったんだなあとしみじみ思いました。

まあわかってはいたけれど「フラッシュダンス」はストーリーが薄い。
1980年代のピッツバーグ
製鉄所で働きつつ夜はバーダンサーとして踊りながら、伝統あるダンス学校への入学を目指すアレックスの夢と恋と友情の物語です。
でもそれはそれでいいんです、ダンスと歌でショーアップしてくれれば。
そこもあまり作用しなかったのが、英国でも4ヵ月でクローズした理由なのかなあとか邪推してしまいました。

 

オリジナル版を見ていないので、今回の日本版がどこまで演出やセット等を踏襲していたのかは分かりません。
セットは下記のような感じで 

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二つの円錐を切り取ったような大道具が動き、そこに背景が映し出され、動き組み合わさることで見せていきます。
2004年からロンドンで上演されていた「ウーマン・イン・ホワイト」という作品では、この大規模版のようなセットをとても効果的に使っていたのですが、今回のセットではそこまでの効果を見せられなかったのは、ちょっと残念でした。
特にこの円錐形の一部のようなものとは別に、もう少し小さい物体にも映像を投影していたのですが、これが登場人物の影で映像が消えてしまうのは粗さが見えてもったいないので、万が一再演があったら改善してもらいたいです。
あと映像は背景だけで十分です。心情表現のような映像は過多なような気がしました。それよりももっと歌と踊りで心情を魅せる方に注力してほしかったなと思います。
そして楽屋のセットのランプの光が強いのも気になります。キャラクターの表情を隠す光の表現が何らかの演出だったのだとは思いますが、残念ながらわたしは感じ取ることができませんでした。
それでもこれくらい色々思うことができる興味深いセットではありました。
 
いろいろと制作側の粗さは気になる作品ではありましたが、それでもとにかく楽しく見られたのは、主演の愛希れいかさん(ちゃぴ)の実力とかわいさを100%出し切れる作品であったことと、彼女の主演を支えた他キャストの力だと思います。

アメリカのドラマ「SMASH

 

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トニー賞を取るには「実力があることは大前提で、その役と一致していること」というようなセリフがありました。
等身大の役がやりやすいのか難しいのかはわかりませんが、確実に言えることはちゃぴのアレックスは非常に魅力的だったということです。
踊りが大好きで、踊りたくてたまらない、彼女の「情熱」がそのまんま表現されていて、一つ一つの表情がとにかくかわいい。
そしてその踊りたい気持ちを爆発させるように「踊る」アレックスは美しい、ただその一言に尽きました。
だからこそその「踊り」をもっと大事にしてほしかった。

わたしが映画で最大限にがっかりしたアレックスのダンスシーン。
振付も悪くなく、ちゃぴのダンスの実力は十分で、だからこそそれだけで魅せられるものだったはずなのです。
友人たちが「What a Feelin’」を歌うのはいい演出です。
アレックスがハンナの、そして友人たちの顔を思い出し、再度立ち上がる、その友情が伝わります。
でもダンスの最中でアレックスを囲む必要はなかったと思うし、さらにもっと気になったのがぐるぐる回る審査員でした。
アレックスが審査員にアピールするのを見せるのは一度だけでいいと思うし、その審査員はもう客席でいいと思うんです。
そうやって観客を取り込むことが舞台の魅力ではないでしょうか。

 

アレックスの踊るバーとC.C.が経営するバーとの違いをもっと見せられたら、グロリアの物語も際立ったと思うのですが、映画ではストリップダンサーだったところをセクシーダンサーなだけにしたのはミュージカル版全体の変更だったようですね。
そうするとやはりもうちょっとドラッグなどの違法性を分かりやすく見せてほしかった。
とはいえC.C.役植原卓也さんは雰囲気があって動きがキレイだったので、個人的にはとてもいいなと思いました。演技と歌のスキル向上に期待します。

そして、このちゃぴアレックスを持ってきてくれたことに何よりの感謝を。
贅沢をいうならもっと「踊りに熱中しているアレックス」を見たかったし、それをしっかり描く方がメッセージもシンプルに伝わったとも思います。
例えば部屋でオーディション用の振付を一心に踊りながら考えているアレックスのシーンを差し込むとか。
でもそんなことまで想像させてくれたことがこの作品の魅力だったのかもしれません。

happiness was here@ケムリ研究室「ベイジルタウンの女神」

10/3(土) 17:30〜 兵庫県立芸術文化センター中ホール

 

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作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ

キャスト

マーガレット・ロイド 緒川たまき

ハットン 山内圭哉

タチアナ・ソニック 高田聖子

王様 仲村トオル

ハム 水野美紀

ドクター 温水洋一

サーカス 犬山イヌコ

スージー 吉岡里帆

ヤング 松下洸平

 

物語は単純です、驚くほどに。

ロイド社の社長マーガレットが、婚約者とともに貧民街であるベイジルタウンの開発に乗り出します。

ベイジルタウン全域の購入のため、ベイジルタウンの8番街と9番街の所有者であるソニック社の社長タチアナと交渉します。

タチアナが譲渡の条件としたのが「マーガレットが一文無しでベイジルタウンに一か月暮らすこと」。マーガレットがこれをやり遂げたなら無条件で8番街と9番街を譲渡するというのです。

周囲が止めるのも聞かず、ベイジルタウンに乗り込むマーガレット。

その裏でさまざまな思惑が動き出します。

 

とはいえ「超・純粋無垢のお嬢様」マーガレットがそれゆえに無敵であることは明らかで、ドキドキハラハラはなく安心して見られます。

純粋無垢だからこそベイジルタウンにもあっという間に慣れて、溶け込み、人々と交流しながら生活していく様子はおかしく、ほほえましく、思わず笑顔になってしまいます。

そんなベイジルタウンに住む人々もいい。

お金も安心して眠れる場所もないけれど、とりあえず食事の配給はあって、その日暮らしを楽しんでいるようにさえ見えるのです。

それぞれに事情を抱えてこの町にいると思われるけれど、お互いにいい意味で無関心で、それはそれ、自分は自分という距離感と価値観で当たり前のように「自分と違う他人」がそこにいることをわかっている。

それは一種の理想郷にも見えました。

 

いつも通り上演時間は長いんですけれど、

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全く長さを感じないまま、一部は登場人物に心の中できゃあきゃあ言いながら終わり。

 

バクっと全体を表現するとありふれた「ドタバタ・コメディー」という肩書きになるのじゃないかと思います。

そんなわけで二部は、婚約者によるロイド社の乗っ取りやら、タチアナのマーガレットに対する執着やら、身分違いの若者同士の恋愛やら、主人公の恋愛やらも絡んできます。

それをどう解決するのか、どんなハッピーエンドがくるのか、わくわくと見ました。

そのくらい物語から暗さや影は排除されています。ハッピーエンドしかない、とわかるくらいに舞台の上はおとぎ話のような幸福感が漂っていますし、実際に勧善懲悪で完ぺきなハッピーエンドが、これ以上ないくらいベッタベタなハッピーエンドがやってきます。

 

なのにその「ベッタベタなハッピーエンド」がやってきた瞬間に、なんなら石油王とかいうあり得ない幸福の上積みまでされたときに、自分でも信じられないくらいボロボロと泣いてしまったのです。

 

泣きながらやっと「カイロの紫のバラ」の主人公の気持ちがわかったのです。

 

stok0101.hatenablog.com

 

カイロの紫のバラ」の中で主人公セシリアが最後に夢中になる映画は「トップハット」です。MGMお得意の夢のようなハッピーミュージカルです。

 

stok0101.hatenablog.com

 

しかしこれが、1935年というアメリ大恐慌時代に公開されたものである、ということの意味をはじめて感じました。

自粛期間中に読んだこの漫画の序章でも、

 

大恐慌まで知らなかった、仕事がないって、お腹がすくってどういうことか、というセリフがあります。

コロナ禍はありがたいことにわたしにとって「耐え難いほどの苦痛」でも「生きていくので必死」なくらいの切羽詰まった状況でも、今のところありません。

それでもそれはわたしたちから「何か」を奪い、頭か肉体か心か、どこかを疲れさせていたのかもしれません。

カイロの紫のバラ」を見たときに、日常の嫌なことを一瞬でも忘れさせてくれる、そこにエンターテインメントの意義があるということを見せるすごい映画だと思ったのですが、「ベイジルタウンの女神」はそういうエンターテインメントの力を見せてくれたのです。

お得意のプロジェクションマッピングの演出が、ラストシーンでカラフルにセットを彩ったとき、「ここは夢の国か!」と思いました。

そしてわたしが今「夢の国」をもとめていたことを初めて認識しました。

 

エンターテインメントがエンターテインメントとして成り立つには作品やスタッフ、キャストが一流であることが必須です。

作る側の方がコロナ禍は現実として相当な問題であるはずです。なのに、こんな観客を癒やす作品を生み出してくれることにただただ感謝しかありません。

 

緒川たまきさんの間違いない純真無垢さ。その強さと優しさ。

仲村トオルさんの単純でアホっぽいかわいらしさ。

水野美紀さんの格好良さ、高田聖子さんのいじらしさ。

温水洋一さんと犬山イヌコさんのとぼけた柔らかさ。

そんな大人たちに囲まれながら、松下洸平くんと吉岡里帆ちゃんという若い2人が恋を実らすシーンはなんともいえない穏やかで柔らかな気持ちになりました。

その上でそこまでただ可愛い女の子だった吉岡里帆ちゃんが、「いちゃいちゃしたいんだよ!」と恫喝したところが最高!

当書きってこういうことなんだなあと終始心地よく見ました。

 

緒川たまきさん以外は皆さん何役か兼ねていて、唯一の悪役である山内圭哉さんも最後には違う役の方で幸せになるのが、本当に隙なく幸せで埋めてやろう、という意思さえ感じました。

 

衣装もセットも転換も音楽も工夫されているけれど、とがっているところはありません。

むしろ隙なくすべてキレイに整えられています。

その「隙なくすべてキレイに整える」ことがどれだけ「娯楽作品」を作る上で難しいかが分かるからこそ、本当にこの作品はすごいです。

 

これは確実に今、必要とされる作品だと思います。そして、ちょっとだけ厳しい現実があるときに常に横にいてほしい、そういう作品でした。ただこの舞台から発せられる何かは、きっと映像では受け取れない気もするのです。

だから客席数を減らさなければならなかったのが残念だし、もっと多くの人たちが見られるとよかったなあとしみじみ思います。

そして見られたことに感謝を。

幸せが、夢見る世界が間違いなく舞台の上にありました。

願わくば、仕事がなくてお腹が空いても、自由で幸せなベイジルタウンのような世界でありますように。

さらに女神が降臨してより幸せにしてくれることもちょっと欲張って願ってみたりします。

わたしの中の少女がときめく@宝塚雪組「炎のボレロ」「Music Revolution」

8/30(日)16:30~ 梅田芸術劇場メインホール

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脚本 柴田侑宏

演出 中村暁

キャスト

アルベルト・カザルス 彩風 咲奈 
カテリーナ・ドロレス 潤 花 
ジェラール・クレマン 朝美 絢 
モニカ 彩 みちる
ブラッスール公爵 久城 あす 
ドロレス伯爵 奏乃 はると 
オノリーヌ伯爵夫人 千風 カレン 
タイロン 真那 春人 
ローラン 叶 ゆうり

 

ここで書きましたように、この作品の「ジェラール・クレマン大尉」はわたしが最もステキだと思っている宝塚男役です。

 

stok0101.hatenablog.com

 しかし残念ながらわたしはこの作品の生観劇に間に合っていません。

初演は1988年星組日向薫さんのトップお披露目公演でした。

翌年にファンになったわたしは、当時近所に住んでおられた宝塚ファンの方に「花の指定席」の録画ビデオをお借りし、この作品を見たのでした。

そしてジェラール・クレマン大佐とモニカのカップルに心からときめき、その思いをくつがえされることなく、今に至ります。

そんな作品の再演が決まったとき、どうにかして見てみたい!とチケットを取ったものの、この感染症の影響で公演中止に。

本来全国ツアー公演だったものが梅田芸術劇場だけの上演だけれども、再開が決まったときには本当に心から嬉しかったものです。

しかしこの感染症はそうは簡単にこの作品を見せてはくれませんでした。

なんと一般チケット発売日に出演者に感染者が出たということで、再び中止。ほぼ諦めかけていたころに、日程を約1週間ずらして再開が決まりました。

もうこの一連の流れだけでも、渦中におられた製作、出演者、スタッフの方々の思いを考えると胸がつまります。

本当に公演再開に尽力してくださった方々に心からのお礼を伝えたいです。

 

この作品が再演されるということで、専門チャンネル・スカイステージで初演の放映や初日を見た方の感想をSNSで読んだりしたのですが、その中に「ストーリーが薄い」というものがありました。

わたしが見たのは中学生の頃。そんなわけで「今再び見たらどう思うのだろう」という心配がありました。

そんなストーリーはこんな感じです。

①舞台は1780年代、フランス占領下のメキシコ。

②主人公アルベルトは大農園主で貴族の次男坊だったが、フランスが占領する際に、ブラッスール侯爵により領地は没収、家族は虐殺され、命を守るために逃亡していた。

そしてブラッスール侯爵への復讐のために、祭りの日の混乱に乗じて祖国へ戻ってきていた。

③帰国早々、フランス宮廷と親しくしているドロレス伯爵の娘カテリーナと出会い、惹かれあう。

フランス軍人、ジェラール・クレマン大尉はブラッスール侯爵の命令でアルベルトの行方を追っている。彼女はメキシコ人の踊り子モニカ。

⑤メキシコの独立を目指す反政府軍に迎えられるアルベルト。

そんなアルベルトとカテリーナの恋、ジェラール・クレマンとの対立なんかを描きます。

とここに書き出すだけでも、まあ「よくある設定」です。

わたしは

ボーイがガールにミーツして、なんやかんやあるけどハッピーエンド、というシンプルなストーリーを、ソング&ダンスでどれだけ魅力的にするかが、ミュージカルというエンターテインメントの見せどころ

と常々思っていて、今までも何度も書いてきました。

そして今回この作品を見ながら思ったことは、

男役が娘役に出会って運命の恋に落ち、なんやかんやあるけどラブラブ、という単純な物語を歌と踊りでどれだけ魅力的にするかが、宝塚歌劇という娯楽の見せどころ

でもあるのではないのか、と思いました。

 

本当に初演ほぼそのまま再演しているので、古いブロードウェイミュージカルを見たときのような、スピード感の遅さや時代の違いによる退屈な部分というのはありました。

長々続くオープニングダンスはそれはそれとして見どころではあるのですが、「そうか、昔の宝塚って必ずこういう長いオープニングがあったよな・・・いつ物語、はじまるのかな」と思ったことは事実です。

先に「太陽と月のお祭りがはじまるよー♪」とかいう町の人々のセリフとか浮かれた雰囲気の演技を入れるだけでも、同じオープニングでも「これは祭りなのか」として納得して楽しめたと思うので、ところどころもうちょっと手を入れて、今の観客に見やすくしたらどうだろうとは思いました。

あと暗転の多用もそうですね。

昔の芝居だから仕方ないけど、暗転して場面が変わる、が繰り返されるのは今となっては退屈でしかないのです。その辺は演出の工夫のしようがあったように思います。

 

でも、ストーリーはこのままでいい!

 

ジェラール・クレマンの魅力については後で暑苦しく述べます。

そのくらいジェラール・クレマンとモニカの記憶しかなかったのに、再演を見てみたら、アルベルトとカテリーナにもときめくんですよ。

特に2人の二度目の偶然の出会いからのダンスに、わたしの中の全少女が顔を出し、頬を染めました。

お互いにステキな人だったな、と思っていた相手と再会して、偶然とはいえ一緒に踊ることになって、恥ずかし気に嬉し気に踊りはじめ、ときどき目を合わせながら、だんだんと高揚していくさまにキュン!そこからのラブデュエットにときめき最高潮!

ああ、これが宝塚歌劇だ!と思いましたよ。

踊りと歌で最大限に「恋」を表現する。これこそが宝塚歌劇という娯楽の醍醐味じゃないですか。

もちろんメインストーリーの彩りとして、反政府軍の若者たちもさりげなく描いてくる柴田先生の生徒を育てようという配慮にも、改めて感嘆。

 

ところでアルベルトはフランス宮廷側からは「炎のような男だとか」というウワサが流れているんです。

さらに反政府軍と結託してメキシコの独立を勝ち取ろうともしますから、なんとなくアルベルトは「炎のように情熱的な男」じゃないのだろうか、と思わされてしまうんですよね。

しかしながら初演のアルベルト役・日向薫さんは「どうしても影ができない」ことが悩みだったという過去の記述を見た記憶があるくらい、暗い影を背負った役は得意分野ではなくて、逆に太陽の光のように華やかでまばゆく、何より気品ただよう方でした。

(初演タイロン役の夏美ようさんが同期生でいらっしゃるのですが、

合格発表のときに日向さんから「あなたもお受かりになったの?」ときかれた、

というエピソードを「そのくらい日向さんは生粋の超お嬢さまだった」ネタとしておっしゃっていたのを当時の歌劇で読んだ記憶があります。)

そんな日向さんのトップお披露目公演なのに、どうしてこの役だったのだろうと思うくらい、初演映像を見ても、日向さんの持ち味とこの役は乖離しているように思えたのです。

だから咲ちゃん(彩風咲奈さん)が日向さんが出せなかった「炎のような情熱」を見せてくれるといいなと思っていたのですが、咲ちゃんのアルベルトはいい意味で日向さんのそれとイメージがほぼ同じでした。

その咲ちゃんの演技を生で見てみて思ったのが、よくよく見ているとアルベルトはフランス宮廷側から「炎のように情熱的な男」という情報を流されているだけで、本人がそうだ、ということは全く言われていないわけです。

物語の登場シーンから持ち金を通りがかりの人を救うためにあげてしまったり、全面に素直な人のよさが描かれているのです。

本来であれば貴族で大農園主の次男坊。自由でおおらかに育てられ、そしてアメリカ留学とか良質の教育を受けた一流の特権階級の人間ならではの、優しさや明るさ、賢さ、素直さなんかが表現されていて、それはそのまま日向薫さんの魅力だったのです。

だから本当にアルベルトは日向薫さんのトップお披露目のために描かれた役で、また当時群を抜いたそのスタイルの良さを強調する衣装をとっかえひっかえし、日向薫というスターの格好良さを追求した役でした。

だから、その魅力を余すところなく再現した彩風咲奈は本当にすごい。

そのうえで、得意のダンスが光りました。

アルベルトとエカテリーナがお互いを思い、一時の別れを決意するシーンを全てダンスで表現するんですけれど、ここのダンスが本当に2人の恋の揺らぎや、それでも燃え上がる気持ちや切なさが伝わってくるのです。

あ、「炎のボレロ」ってタイトルは、このダンスのことではないだろうか。

と思ったら、きっちりプログラムにそう書かれていました・・・。

アルベルト役が「炎」の象徴だと思っていたのは長い間の誤解だったわけです。

それがわかっただけでも本当に再演を見に行った価値がありました。

 

「炎」は恋の例えであったならば、もう一つ描かれた「恋」がジェラール・クレマンとモニカです。

こちらはもう登場したときから愛し合っている設定です。

ただジェラール・クレマンはフランス宮廷に属する軍人で、当時のメキシコでは支配者側の白人男性です。

一方のモニカは現地のメキシコ人で、酒場の踊り子。

人種の差に加えて、身分差も明らかなわけです。

でもジェラール・クレマンはそんなことは全く気にしていない。

ここがわたしが子どもながらにすごいな、魅力的だなと思ったところでした。

もちろん初演の紫苑ゆうさんのクールで品ある立ち姿と美しさともに。

(モニカにキスで口止めとか、そういう行動にときめいたわけではないですよ笑。でも2人がすでに恋人同士だからこういうパフォーマンスも胸キュンポイントではありますね)

そして自分の職場や職務が欺瞞に満ちていることをよく理解しながらも、職責を果たそうとする軍人なわけです。

自分の命があと数年だと知っていても、それを一人で受け止め、投げやりになることもなく仕事に邁進している。

それでも全ての不正が表面化したとき、自分を欺けなくなり、そして最後には仕事を捨て、母国を捨てても愛する女性モニカとの日々を望む姿に、少女のころのわたしは全力で恋をしました。

そんなジェラールを一途に愛するモニカのひたむきさや強さにも惹かれました。

カテリーナは貴族の娘で、さらに愛情深い父親に守られ、家族に愛され、最後はアルベルトに守られながら生きていく。

けれどモニカは酒場で踊り子としてきちんと働き、上手に客をあしらい、さらにジェラールの最期を見届けようとする。

それって今大人になってからの方が、よりすごいことだなと感じました。

だからこそ、モニカのこの歌詞が響く。

 

何も望まない 冷たくてもいい

せめてつかのま

あなたの心に寄り添い合いたい

そんなジェラール・クレマンとモニカを朝美絢さんと彩みちるちゃんが好演。

初演のわたしが恋した紫苑ゆうさんのような品ある冷たい美貌の中に細やかな心が見える感じではなかったですが、美貌のツンデレ、ジェラール・クレマンもあり! 

カテリーナ役・潤花ちゃんも華やかでかわいくてよかったですね。

まあ歌は初演の南風まいさんがうますぎたのであれですが、逆にうまくないところが「気の病」を演じている感が出て面白かったです。

 

ただ初演で重鎮的な上級生が固めていたブラッスール侯爵、ドロレス伯爵あたりはやはりその重みを演じるには若いかな感は否めませんでした。

その中でタイロンを演じた真那春人さんがセリフまわしといい、立ち位置といい、うまい!あとはオノリーヌ伯爵夫人黒幕説とか作った方が面白かったかも、と思わせた千風カレンさんの落ち着きがステキ。そしてちゃんと役としての上品さと優しさを表現していたところもさすがでした。

 

ところでショーなんですが、わたしこれ「壬生義士伝」のときにも見ているのですよね。そのはずなんですよね。そして、めちゃくちゃ楽しんだ記憶はあるのに、全くシーンを覚えていない自分が怖い・・・。

その割に「炎のボレロ」は全部歌えちゃうし、見ながらだんだんいろいろ思い出してくるのが、また怖い・・・。

でもショー、楽しかったです!

人数が本公演より少ないので若い生徒さんを覚えやすいし、ライトファンにもおススメですね。

何より踊って、踊って、踊りまくる彩風咲奈に感嘆。

お芝居もあれだけ踊ってたのにショーでもこれだけ踊るかっていうほど。

そしてだんだんと彩風咲奈本来の大らかで柔らかく明るい個性が放たれていって、フィナーレ前のローズピンクの変わりフロックコートで真ん中に立つ姿が本当にまぶしかったです。

 

まだまだ舞台活動には厳しい日々が続きます。

順当に彼女がトップスターになる頃には、もっと厳しい状況かもしれない。

それでも輝いていってほしいと心から思いました。

 

ところでどうでもいい追記なのですが、「炎のボレロ」にフランス側が立てたメキシコ皇帝としてマクシミリアンという人物が名前だけ登場します。

調べてみたら「エリザベート」のフランツ・ヨーゼフ1世の弟でした。

この当時の星組のハプスブルグ家関係作品率の高さに驚くとともに、この頃の歴史にも再び興味がわいてきたので、やはり一つの作品からもいろいろ勉強になるし、世界は広がるなと思いました。

それが一つの舞台を見る意味かもしれません。

今でも、そして今だからこそ輝く人たち@宝塚花組「はいからさんが通る」

7/25(土)13:00~ 宝塚大劇場

脚本・演出 小柳奈穂子

キャスト

伊集院 忍  柚香 光  
花村 紅緒  華 優希   
青江 冬星  瀬戸 かずや    
鬼島 森吾  水美 舞斗   
伊集院伯爵  英真 なおき  
伊集院伯爵夫人  美穂 圭子 
花村 政次郎  冴月 瑠那 
如月  鞠花 ゆめ  
狸小路伯爵  舞月 なぎさ  
ラリサ  華雅 りりか   
ばあや  真鳳 つぐみ   
印念中佐  優波 慧  
花乃屋 吉次  朝月 希和  
高屋敷 要  永久輝 せあ   
青江 須磨子  春妃 うらら  
牛五郎  飛龍 つかさ     
北小路  環 音 くり寿    
藤枝 蘭丸  聖乃 あすか 

 

1.はじめに

わたしの「はいからさんが通る」の第一印象はマンガでもアニメでもなく、こちらでした。

われながらアラフォーらしい・・・。
原作マンガも読んだ記憶はきちんとあり、青江冬星さんが雑誌社の編集長で大好きだったことは覚えていたのですが、逆にいうとそれ以外の記憶が抜け落ちておりました。
そして観劇にあたり、原作を読みなおすか読み直さないか迷っていました。

そうこうしているうちに感染症が大流行し、4月に観劇予定だったこの作品は開幕することもなく、休演してしまったのです。
あらゆる舞台が休演や公演中止に追いやられ、さまざまにいろいろな活路を見出そうとがんばっている様子を感じながら、いつか再開することを信じて待つしかできない自分がはがゆい時期でもありました。

休演したまま3週間ほどだった3月30日の宝塚歌劇の公式インスタグラム。

本来であれば華々しくトップスターとしてお披露目公演をむかえていたはずの柚香光 さんのこの堪えたトーンのメッセージに泣きました。
 
そこから待つこと約2ヶ月。
待ちに待った「はいからさんが通る」の公演再開が決まり、7月中旬になんとかチケットを手にしたわたしは、もういろいろ待ちきれず原作マンガの電子版を大人買い

 

読んでみていろいろ衝撃を受けました。

 

2.原作マンガと物語

はいからさんが通る」とはこんな話しだったのです。

大正七年

時・・・浪漫のかおりみちみち

人々の心 いまだ情けを知る

武家・花村家の一人娘、紅緒は好奇心旺盛で新しいものを好んで取り入れつつ、武芸にも秀でる女子学生。時折周囲を騒動に巻き込みながらも自分らしく元気に生きていました。
親友の環は華族令嬢でありながら、「平塚らいてう」の「原始女性は太陽であった」という思想と「女性解放運動」の影響を多いに受け、自立して生きていきたいと願っています。
しかしながら紅緒にひょんなことから縁談が舞い込みます。
お相手は父親の部下で華族の令息・伊集院忍少尉です。
実は二人は産まれたときから決められた婚約者同士だったのです。
それに反発する紅緒でしたが、少しずつ少尉の人柄に惹かれていくのです。
少尉も紅緒の枠にはまらない個性に惹かれていきます。
ただ時は戦時中。少尉は軍命で小倉からシベリアへ。
そしてそこで暴動に巻き込まれ消息不明に。
華族といいつつも体面を保つのが精いっぱいだった伊集院家。
紅緒は自ら出版社で働き、職業婦人となり、少尉の家族を支えていくことを決意します。なんと環も新聞記者に。
ロシアから亡命してきた貴族のニュースを追いかけて、その滞在先である狸小路伯爵家へやってきた2人は、少尉そっくりのサーシャ・ミハイロフ侯爵に出会います。彼にはラリサという妻が。
実はサーシャは、ドイツ貴族と日本人の混血児であった伊集院忍の父親違いの弟だというのです。
サーシャは少尉なのか、紅緒の恋と人生の行方は・・・。

 

まずは原作マンガが「女性が自立して生きる」ということを描いていたことに驚きました。
紅緒さんはもちろん、それを体現している環がとにかくまぶしい。
最後に環は身分は捨てるものの、仕事と恋は捨てずに旅立つのです。
この両立のあざやかさ!いまだに仕事を選ぶか結婚を選ぶか、はたまた両立ができるかで悩むというのがテレビドラマなんかの定番だったりするのを見かけたりする(テレビドラマはよりリアリティーやら共感やらが大事なので当たり前の選択です)ので、この環の選択の格好よさに今さらながらしびれます。
ここまで女性二人がまぶしいと、逆に男性キャラクターが単なる魅力違いの架空の王子様ぽく感じてしまったのは、単にわたしが歳を取ってしまったせいでしょう。
原作マンガは大正時代の時事風俗なども巧妙に織り交ぜてあり、今読んでも色あせることのないすばらしい作品でした。
ただ原作マンガの個人的に苦手だった部分が、ギャグを多用しているところでした。もちろん面白いところも多くあって、時にシリアスになる物語にいい感じの軽さを与えてもいるのです。
でも青江冬星編集長にストーカー並みにせまるつめ子さんと、紅緒さんが投獄されたときに出会う牢名主さんの描き方が個人的にちょっと受け付けなかったのです。

しかし全体に改めて原作マンガにはまったわたし。
残念ながら初演を見ていないので、ワクワクと宝塚歌劇版「はいからさんが通る」を見ました。

 

3.4ヵ月ぶりの劇場とその対策状況

舞台の感想の前に、まず宝塚大劇場の中に入れることに涙してしまいました。

もちろん、恒例のここで写真撮影できることも嬉しい!

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チケットは1公演1人1枚しか取れなくて、当日発券もしくはメールに送られたQRコードを入り口にかざして入場する新しい方式だったのですが、これがまたはじめて宝塚を観劇するときのようなドキドキ感。

改札と呼ばれる入り口や並ぶ必要のあるいたるところにこのような距離感を保つ印がありました。

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QRコードを機械にかざして発券されたシートを取るのは、まるで空港のゲート入場のようでもありました。
ちなみに大劇場の2階軽食・お菓子売り場の品ぞろえもほんの少しだけで、ペットボトル飲料以外の自販機は使用禁止になっていました。

また飲食はできるかぎり控えてもらいたい等のアナウンスもありました。
なので、途中でお腹が空かないよう先にどこかでしっかり食べておく方がよさそうです。

それからキャトルレーヴ に行かれたい方は整理券が絶対に必要なので、劇場着いたら速攻キャトルレーヴ 入場整理券配布受付に立ち寄ってください。キャトルレーヴ 入り口近くにあります。

 

さて開演を待つ間も信じられないほど静かです。
録音上演のためオーケストラの調律の音も聞こえません。
かつてあったざわめきを懐かしく思いながらも、観客全体がものすごく覚悟を持ってその席に座っているような雰囲気に震撼。
劇場マナーも客席係が大声を張り上げるのではなくアナウンスで流されます。

(これについては今後もこの方式でいいと思いますが)

そして緞帳があがるとタイトルバック。

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ダサい!笑

でも1970年代の少女漫画っぽくて愛おしい。

というか、これを写真に撮れるのが嬉しい。
続く開演アナウンスでは大拍手。

観客が半分以下とは思えないほどです。

思いはみんな一緒なんだ、と感涙。
そしてお芝居がはじまり、プロローグに移り、セリあがってきたときの柚香光さんのキラッキラの笑顔に涙腺崩壊。
舞台がいつも以上にまぶしくてまぶしくて、プロローグは涙が止まりませんでした。

4ヵ月も劇場で芝居を見なかったことなんて、観劇をはじめてからの約30年間で1995年の大学受験の年以来でした。(しかも1995年も阪神大震災で3ヵ月ほど大劇場公演がなかったのですよね。)

 

4.そして作品の感想

しかしすばらしかったのはそんなわたしの感傷を弾き飛ばす紅緒さん(華優希さん)の好演。
ポーの一族

 

ポーの一族('18年花組・東京・千秋楽)

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 メリーベル役の時もかなり夢中だったのですが、そのあとの「A Fairy Tale」

 

で令嬢から老婦人まで自然に演じたのに感心していましたが、今回はどこから見ても紅緒さん。
あのメリーベルの美少女特有の魔性性もきっと演技力のなせる技だったんだなと今さらながら感心。

というか、華優希・・・恐ろしい子
そして紅緒さんというキャラクターの最も個人的に素敵だと思っているところを全く殺すことなく演出して魅せてきた小柳先生に完敗。

 

宝塚歌劇というのは不思議なところで、出演者全員が女性だというのにいわゆる「男尊女卑」的な制度が垣間見られるのです。
男役を娘役がたてる、のが大前提としてなりたっています。
バラをひきたてる「かすみ草」のような娘役がよし、とされがちなのです。
もちろん宝塚歌劇は人気商売ですし、その特性からも「男役」に人気が集まるから、そこを大切にしていくというのは、劇団運営としては正しい方向性だと思っています。
それでも時折、何かと戦うかっこういい男性、それを支えて待つ女性またはそんな男性に守られる女性という形状に「またか・・・」と思ってしまうのです。

 

しかし舞台でも紅緒さんは紅緒さんでした。
竹刀や傘を振り回し、けんかをしては相手を負かせる。
ME&MY GIRL」のサリーもそうですが、サリー以上にナチュラルに膝をひらいて堂々と椅子に座る。
どんなに偉い人にだって正しいと思うことはそう言い、言葉の分の覚悟を持つ。
さらに「おいしいお酒がありますよ」という言葉に感傷にひたっていても、うっかり興味津々に笑ってしまう。
一番最初に少尉と出会い、笑いが止められない少尉を「えちけっとに反することをご存知ないのですか」と平手打ちする紅緒さんの流儀は、まああの状況でそれが正しいかどうかは別としても、今の我々が持っていてもいいのではないだろうか、と改めて思いました。というかずっとこの流儀を貫いていたら今ごろ女性が性差別を受けることももう少しは少なかったのではないだろうかと思ってしまいました。

 

もちろん紅緒さんは流儀に厳しいだけではない。

投獄された紅緒さんの元に少尉が駆けつけるシーンでは、自分の方が大変な状況なのに、少尉に「おかえりなさい」という紅緒さんの強さに心打たれます。
この紅緒さんの強さこそ、少尉が守りたかったものなのだと自然に思えたのでこの後の少尉の行動も納得できるのです。

実は楽天TVで有料ライブ配信された「はいからさんが通る」を見て、どうしても初演版も見たくなり、タカラヅカ・オンデマンドを思わずポチ。

 

 

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テレビの大画面で見せてくれたこれ↑↑↑ 本当にありがとう!

それからこの観劇に挑みました。

 

舞台は大劇場ならではの盆やセリを使いながら、初演時よりもパワーアップしているシーンはいくつもあります。

(違いを楽しみたい方はぜひタカラヅカ・オンデマンドをどうぞ。660円で見れますぜ笑)
環と出会うシーンで、女学校の先生から「古典的女性の価値観」を告げられ叱責される紅緒さんを環が華麗にかばうくだり。
原作がもっていた「時代背景」を元々あった駆け落ちシーンに街の情景としてオペラ歌手を登場させてきたところ。
花乃屋のシーンに移り変わるところで、セリにずらりと並んだ芸妓さんの盆が回って登場してくるシーンはその華やかさにため息。
個人的には紅緒さんモンペ姿のお輿入れが、ちゃんと牛五郎がひく人力車に乗っての登場だったところにだだ萌えしました!
(しかも紅緒さんの衣装がマンガをみごと再現しててかわいいんですよね)
けれども最大のこの作品の魅力は初演時からあった二部幕開けの「大正デモクラシー・ガールズ」ではないでしょうか。
環とモダンガールズたちが新時代の女性の価値観を歌い踊るのですが、この歌詞がすばらしい。以下抜粋です。

自由とプライドを

小脇にかかえ

支える手はいらないの

ひとりで立てる

こんな歌詞をババーンと宝塚歌劇で聞く日が来るとは。

宝塚歌劇の女性役たちが歌い踊るシーンでこんなにスカッとした気分になったのははじめてです。
このシーンを見るだけでも、この作品には価値がある、と個人的に思います。

を演じた音くり寿ちゃんは初演時の城妃美伶ちゃんに比べると「マンガの容姿の再現度」ではやや劣るものの、何より歌がうまい!
なので二部幕開けのこの(個人的)大切なシーンは彼女で聞くとよりパワーアップしている気がしました。
さらに花乃屋吉次を演じた朝月希和ちゃんがしっとり艶やかでいい芝居をするので、どうしてもマンガ同様女性キャラクターに目がいってしまうのですが、そこをくつがえすのが、宝塚歌劇の男役なのです。そして小柳先生の演出なのです。(つめ子さんも牢名主さんも出ない方向で調整してくださったことにも感謝!)

少尉がドイツ人との混血であることを紅緒さんに説明しようと「僕をよく見てください」と近づき壁ドンにニヤリ。
そして「ラブぬきの結婚」論争から続くソファプレイ(と勝手に命名)はあまりに可愛くてキュンキュン!
もちろん数々の麗しい衣装を着こなす柚香光さんの美しさ(特にロシアの毛皮の帽子をかぶった姿はあまりにきれいでまぶしかったです。何あの美のかたまり!)、大劇場バージョンからストーリーテラーもこなすことになった高屋敷要を演じる永久輝せあさんの爽やかさ、コミカル要素をもちながらもきっちりと二枚目に仕上げてきた青江冬星役瀬戸かずやさんは初演では残念ながらカットされていたという「きたな・・・恋人」というセリフもさらりとかっこうよく言ってくださいました。
鬼島軍曹の水美舞斗さんは安定の仕上がり、そして戦闘シーンのキレキレのダンスが最高でした。

そんな男性陣を見ながら思ったのですけれど、みんなわかりやすく「紅緒さん自身をを守る」わけではないのですよね。紅緒さんがケンカをはじめても彼女が強いのは十分に分かっているから、下手に手出しはしない。
そして彼女が好きだから、彼女といるために自分の最善を尽くす。
つまり「ありのままの彼女」を彼らは受け入れ認め、それを魅力的だと思っているのです。
そして今、それこそが支持される男性像の1つではないだろうか、と宝塚歌劇を見てやっと思いました。
その点では「紅緒さんを守ってあげて」という蘭丸がちょっとポイント落ちるくらい、紅緒さんの強さとたくましさを認識している男性陣を評価したいと思ってしまいました。

ただ男性キャラクターとしての個人的ポイントはともかくとして、蘭丸は役としては女装もあり男役としてはかなり演じるのが難しい部類に入ると思うのですが、聖乃あすかさんがキラキラとがんばっていました。
セットもバージョンアップしていたので「藤娘」のシーン、舞いだけはもうちょっとがんばって稽古してほしかったなあとは思うのですが、今回は公演期間も長いので、さらなる成長に期待。
あとは伊集院伯爵の英真なおきさんがよかったですねえ。こういうコミカルでかわいいおじいさん役、本当にうまいです。さらに如月役鞠花ゆめさんがしっかりした芝居で脇を締めていてくれていました。
 
そうそう魅力的な女性キャラクターの中でラリサは逆になかなか難しい役どころではあるんですが、この役や気持ちに説得性を持たせた華雅りりかさんもさすがでした。

と全体には大満足なのですが、クライマックスまでのシーンだけ、少し駆け足すぎるかなと感じました。
もちろんクライマックスですから、そこへもっていくスピード感は大事です。なのでこの選択も納得なのですが、個人的にはもう少し説明がほしかったです。
というのも火の中に戻る紅緒さんをもちろん冬星さんは追いかけようとするのですが、母親に止められて行けないだけになっているのがちょっと不満。
ここはやはり原作どおり最初は紅緒さんと一緒に火の中に入っていく。そして燃えさかる建物内のシーンで蘭丸を抱えて脱出するために一旦冬星さんだけが火の外に出る。(もちろん逃げ口は原作どおり紅緒さんが作るのですよ)蘭丸の介護&火の勢いが強すぎてなかなか紅緒さんを助けに戻れないんだろうと観客に想像させる方が自然な気がしました。
あとは少尉がラリサに紅緒さんのことを告げるシーンで「小石川」という地名がほしい。そうすればウワサに翻弄される民衆シーンにちらっと登場して「小石川はどうですか?」と聞くことで少尉が紅緒さんを探しているシーンを追加できると思うのです。つまり突如現れるのではなく、その前から「必死で紅緒さんを探していた少尉」を見たい。
そうすれば紅緒さんの前に現れる少尉に「ああ、やっと来れたね」と感動もひとしおだと思うのです。あと誰でもいいので少尉に「水、もってけ」といってこのシーンの前までに渡してほしい。
そして紅緒さんにも「のどが焼けるようだ。水がほしい」と言わせてほしい。
これがあれば「紅緒さんが今一番必要としているもの」を少尉が与える、という構図がもっと浮かび上がる気がするんですよね。

宝塚歌劇の番手構造上、冬星さんのソロ曲は必要なのは重々わかるのですが、ここはもうぐっと短くして、原作マンガのモノローグ

いつかこの廃墟にも新しい家がたちならび

人々の新しいくらしが始まるときがくる

人々が生きていくかぎりそれは

くりかえしくりかえし

愛も人生もそれにて

こわれてはつくりあげ

来たっては去りゆくもの

だけちょろっと歌うでもよくないですか?ダメですか?「My Dear」とか冬星さんの気持ちソングよりマンガ原作のここから立ち上がる人々の方が今の時代にもあうと思いますが、やっぱりダメですか?

しかしまあラストシーンの環の華麗なキメ台詞と2人の幸せそうな笑顔に心いっぱい。なんてステキな作品!と感動していたら、大劇場公演なのでフィナーレがあります。

瀬戸かずやさんの歌からフィナーレがはじまると、音くり寿ちゃんを中心に大正モダンドレスに身を包んだモダンガールズたちが、再びあの個人的名曲「大正デモクラシー・ガールズ」を歌い踊ってくれたのです!
娘役中心のダンスシーンというもの自体もそう多くはない宝塚歌劇で、なんと途中で登場してきた男役が娘役に取り変わることなく、ただただ娘役のダンスをサポートだけして消えていったことにまた感動!
明らかにこれは「女性賛歌」の演目であると確信しました。
これだけでも大満足で「あ、いいよ、いいよ、お決まりの大階段群舞は」なんてとんでもないことを思っていたら、黒燕尾服を着こなし金色の髪の毛をオールバックになでつけた柚香光が登場!
今回フィナーレは「大正バージョン」と「浪漫バージョン」があったのですが、楽天TVライブ配信で見たのが「大正バージョン」で大階段群舞の衣装が軍服だったのです。
「浪漫バージョン」が黒燕尾。
正統派黒燕尾&オールバック姿の男役たちが踊る。しかも中心で踊る柚香光さんも水美舞斗さんもダンスが得意。わたしは「ダンスの花組」で育ちましたから、見ながら思ったことは一つですよ。

花組だ、花組を見てる、わたし今、花組を見てるんだ・・・

この感動が伝わる方には伝わると嬉しい。
さらにここから続くデュエットダンスが物語の見たかったラストシーンを見るようで、本当に幸福感に包まれました。
このフィナーレは本当にいい。もはやラインダンスの衣装すら過剰さがダサかわいく思える。笑

そしてよかったのはフィナーレだけではないのです。
舞台上の密を避けるために、大階段に並ぶ人数は制限されていましたが、大階段降りが、というか、シャンシャンじゃなくて竹刀を肩にかついで登場した紅緒さんがもう・・・!
しかも大階段の上で竹刀をぶんぶん振り回し、本舞台での挨拶が終わってもシャンシャンに持ち替えることなく竹刀のままパレードに加わるんですよ!
挨拶終わって本舞台に戻るとき「はいからさんがと・お・る♪」という主題歌の歌詞の部分で、紅緒さんが竹刀を肩にかついで本舞台に走っていく。

ああ、まさにはいからさんが通ってる、今、目の前ではいからさんが通ってるんだ・・・!

本当に最初から最後まで紅緒さんに夢中でした。
もう頼むから、銀橋の挨拶は少尉から紅緒さんの手にキス方式の挨拶に変えてほしい。
ダメですか、歌劇団さま。

 

5.歌劇団への要望

ここまでわたしを夢中にした「はいからさんが通る」ですが、8月2日より感染症の影響で急遽休演になり、残念ながら2020年8月14日現在、8月末まで休演の延長が発表されました。

観劇予定だった方々や公演に関わる方々の無念、さらに新人公演の中止を思うと本当に辛いです。

実はわたしも休演となった期間にもう一度見る予定でした。

9月の再開を今は心から祈るばかりです。

【追記】

そして8月27日に9月3日からの再開が決まりました!

いろいろと改変はあるようですが、千秋楽までの日々を完走してくださることを今度は祈っております。

【追加2】

9/5に無事大劇場の千秋楽を迎えられました。

ライブ配信を見ながら銀橋や花道を使えない演出を残念に思いながらも、最後の挨拶で声を震わせる柚香光さんに涙。

せめて東京公演は全公演完走できますように。

 

そして下記に書きました無料YouTube配信についてはより希望したいところです。

こんな記事もあることですし。

継続利用したいメディア1位は「テレビ」、2位は「YouTube」 withコロナにおけるメディア行動調査 #宣伝会議 | AdverTimes(アドタイ) by 宣伝会議

 

公式チャンネル・スカイステージでのライブ配信楽天TVでの有料ライブ配信、映画館でのライブビューイングと宝塚歌劇団はこの状況で観客のために最善を尽くしてくださっています。

だからこそこの機会に新しいファンを増やしたい、とも思ってしまうのです。

そして新しいファンを増やすためにはこの「はいからさんが通る」という演目は最適だと思いますし、そのための大劇場での再演でもあったと思うのです。

今有料ライブ配信が大切なことは重々承知で、そしてアーカイブ配信がめちゃくちゃ費用がかかることを知ったのですが、それでもあえて、楽天TVで有料配信した映像の第一幕だけでもYouTubeで期間限定無料配信してみませんか?

どこにも行けないお休みは、動画漬けになることは自粛期間で実感しました。

しかし有料コンテンツはよっぽど自分が好きなものでないと手を出さない。

つまり全然興味のない人がたまたま宝塚を見てくれる可能性は低いのです。

 

わたしはかつてテレビで放映された宝塚歌劇の映像を本当にたまたま見てファンになりました。みんなが家にいる今、そういう機会を創出してみるのは今後の可能性に広がらないでしょうか。

 

関西圏に住む舞台芸術を愛する1人として、宝塚歌劇団があったからこそ、こんなに早く舞台を生で見れることができたのだと感謝しています。さすがに今日本の舞台芸術の中心地・東京まで見に行くのはなかなかの勇気がいるからです。だからこそその存在がずっと続いてくださることを願って、検討してもらえれば嬉しいなと思う次第です。

好きと思いをのせて@花詩歌タカラヅカ「ロミオ&ジュリエット」

7/23(木) 18:30〜 喜楽館

 

この感染症の影響で喜楽館も約4ヶ月の休館となっていたそうです。

そして久しぶりの観客入りの出し物がこの花詩歌タカラヅカでした。

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いいのか、悪いのか笑

客席は前後左右一席ずつ開けた限定74席。

入場も距離感を保ったラインが足元に引かれていて、皆さん規則正しく順番通りに並んで入場されていました。もちろんマスクも着用。

その分、初の配信も用意されていました。

 

まずはいつも通り落語4席から始まります。

月亭天使 創作落語

笑福亭生喬 掛け取りロミジュリバージョン

真山隼人(浪曲) 水戸黄門宝塚の巻

笑福亭生寿 蔵丁稚ロミジュリバージョン

 

限定74席は発売日に1時間で完売したそうですが、天使さんのマクラでその観客の半分がはじめての「花詩歌タカラヅカ」ということが判明。

そんな不安半分を抱えながらもはじまれば、落語も浪曲も宝塚ネタをふんだんに入れた内容に爆笑の連続。

ちなみに天使さんの「かつての花詩歌タカラヅカ失敗談」は去年の繁昌亭ファントムネタも多く、楽しく思い出して笑ってしまいました。

 

stok0101.hatenablog.com

 

生喬さんと生寿さんはこれからはじまる「ロミオ&ジュリエット」の曲を落語の中でたくさん歌ってくださったのですが、それが見事に本編では使われていない曲で、その辺の気遣いがさすが!

というか、本編でも歌いたかったけれどあえなくカットされた残念さゆえでしょうか。笑

 

さて落語のあとは生寿さんの化粧のための中入りがありました。

そして懐かしいオープニング曲がかかります。

ちなみに本来花詩歌タカラヅカも生演奏なのですが、蜜を避けるために録音上演でした。

そして予定通りであれば、今ごろ星組で「ロミオ&ジュリエット」再演が公演されている頃。

そう思うとちょっと切なくもなりながら、開幕。

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愛のまりこさんはダンサーさんだから良いとして、死の笑福亭松五さんがなかなか雰囲気出ています。

そして幕が開いて花詩歌タカラヅカ恒例、浪曲での「ヴェローナ」が真山隼人さんによって歌われます。

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そしていよいよヴェローナの街へ。

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舞台上での蜜対策にフェイスガードがわりの布を巻かれているですが、これがあんまり違和感ない。ぱっと見、衣装みたいです。

これはしばらくこのウイルスと付き合っていかない中で一つの手段かもしれません。

そして、天使さんのマーキューシオがカッコいい!

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思わずマーキューシオばかり連写笑

この後、個人的に大好きな歌「憎しみ」もありました!

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モンターギュー夫人が花詩歌タカラヅカ新人の桂笑金さんだったのですが、なかなかの魅惑の歌声。

これでも稽古のときよりはマシになったそうですが、これもなかなかの才能なので、ぜひともこのまま移ろいやすい音程を持ち味にしてもらいたいものです。

さてようやくあやめさんのロミオが登場。

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さすが花詩歌タカラヅカのトップスター!

華やかです。すっかりあやめロミオに魅せられていたら、なにやら舞台の奥でごそごそと物音がします。

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うっかり忘れていましたけれど、そうそう「いつか」は出会い前のロミオとジュリエットのデュエットなのでした。

生寿ジュリエット、安定のかわいさなのですが、突然の登場の衝撃に思わず笑ってしまいました。

 

さて場面はみんな大好き「世界の王」です。

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ここは残念ながら、ロミオ、マーキューシオ、ベンヴォーリオの3人のみで。

そして「僕は怖い」。

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近づけど、近づけど、あやめロミオにソーシャルディスタンスを取るようはねつけられる死に爆笑。

そして舞台は「仮面舞踏会」へ。

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ジュリエットとキャピュレット夫人、乳母のシーンはまるっとカットなので、誰ですか、これ状態↓↓↓

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そして何の説明もなく誰か(パリス伯爵)から逃げるジュリエット。笑

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でも強引に運命の人と出会います。

天使の歌が聞こえる
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しかしこのドレスがなんか似合っちゃう生寿さんに嫉妬!笑

そのジュリエットに惚れてるくだりの説明がほぼないにも関わらず、染雀ティボルトの「本当の俺じゃない」はさすが。哀しさが伝わってきます。

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そんなティボルトの気持ちを知ることなく、恋に突っ走るロミオとジュリエット

有名なバルコニーのシーンです。

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写真で見るといいシーンです。

でもこのバルコニー、登り下りが大変そうで思わず笑い。

ロレンス神父とロミオのくだりはカットで「綺麗は汚い」へ。

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これは曲の性質上、生喬師匠の乳母が本当にすばらしくて、わたし的このシーンの上位に入ります。

(因みにわたしのロミジュリ観劇歴。

 2010年宝塚星組初演

 2011年宝塚雪組

           梅田芸術劇場(山崎育三郎&昆夏美)

 2012年フランス招聘版

 2012年宝塚月組

 2013年宝塚星組再演)

そして続く「あの子はあなたを愛している」も情感たっぷりで聞き惚れました。

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まあ師匠が弟子を思って歌ってるようにも聞こえないでもないですが。笑

そして一部のラスト、結婚式へ。

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キスシーンもきっちり濃厚接触を守っています!

いつもならすぐに二部がはじまるのですが、今回は換気のために少し中入りがありました。

そして二部は「エメ」から。

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えっとロミオとジュリエットも急成長しました(^◇^;)

そして物語も加速します。

年若くなったけれど恰幅がよくなったティボルトとマーキューシオの死闘。

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マーキューシオの歌がない代わりに、天使さんがしっかり宣伝。しかも刺したティボルト真山隼人さんとの2人会の宣伝。生喬ロミオが思わず「オレも入れて3人会にならないのか」と言っている間にお亡くなりになりました。

僕は怖いリプライズ」はとにかくみんなでずり落ちる生喬師匠のベルトを直すのに必死。

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まあそんなこんなしている内にロミオの追放がジュリエットの耳に入ります。

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え、もうロレンス神父に相談しちゃいます?

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え、もう仮死の薬飲んじゃいます?

ジュリエットの寝室がまるっとカットされていました。

なのでロミオもマントヴァへ。

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ベンヴォーリオからジュリエットの死を知らされるロミオ。
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絶望のあまり薬売りから毒薬を買います。

そして物語はラストシーンの霊廟へ。

ここからは世界一有名な物語の幕切れを写真のみでお楽しみください。

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そして花詩歌タカラヅカですから、本家宝塚と同じように天国のデュエットダンスもありました。

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宝塚ファンが胸ときめかせた額コツンからの染雀さんお得意の背中反り。

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そしてこの名振付もありました。

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本家もチラッとご紹介(^◇^;)

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ここからはフィナーレなのですが、まりこさんをリフトする松五さんに感動!

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今回からエトワール就任した真山隼人さんの歌からオリジナルソング「WE LOVE TAKARAZUKA」を歌って幕。

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なんと2時間で終わりました。

いろいろカットされてはいたのですが、なんかフルで見たような満足感が僕は怖い・・・!

 

さて次回は5月上演予定だった繁昌亭でのPUCKリベンジですね。

チケ取り、がんばりたいと思います。

役替わりで見える二面性@National Theatre Live at home「フランケンシュタイン」

このままでいくと恐らく日本で演劇が見られる日が来るは、早くても7月以降だと思われます。

そんなわけで今現在、わたしの2020年度最後の観劇は2月22日梅田芸術劇場で公演されたミュージカル「フランケンシュタイン」です。

残念ながらわたしはこの作品をあまり楽しむことができず、これが現在最後の観劇となっている事実をとても哀しく思っていました。

 

ところでみなさんは「フランケンシュタイン」と聞くと、想像されるのはなんですか?

わたしはこれ↓↓↓でした。

TVアニメ 怪物くん DVD-BOX 下巻<最終巻>

しかしミュージカルを見るとフランケンシュタインはなんだか傲慢でエラソーで不器用な科学者で、親友となった人物がこの科学者の手によって「怪物くん」のフランケンみたいなものにされるのです。

さらにこの怪物がなぜか「北極」に行きたいと歌う。

原作を知らなかったために、頭にハテナマークが飛び交いました。

そこでWikipedia先生に頼り、最低限の情報を得たのでした。

 

さて新型インフルエンザの流行で、世界の主だった劇場は閉鎖し、代わりに4月上旬から寄付を目的とした過去上演作品のコンテンツ配信がはじまりました。

 

見たい作品はたくさんあったのですが、何しろ「英語」のみの上演。

とりあえず見るのはミュージカルだけにしていた頃、2015年に英国ナショナル・シアターで制作されたお芝居「フランケンシュタイン」が1週間限定配信されるよ、という情報が入ってきました。

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数年前まで英国留学していた友人曰く、チケット瞬殺した人気公演だったそう。

理由は、ドラマ「シャーロック」でシャーロック・ホームズを演じたベネディクト・カンバーバッチとドラマ「エレメンタリーホームズ&ワトソン in NY」でシャーロック・ホームズを演じたジョニー・リー・ミラーが、交代でフランケンシュタイン博士と彼が生みだした怪物を演じるから、でした。


Official Trailer | Frankenstein w Benedict Cumberbatch & Jonny Lee Miller | National Theatre at Home

ついでに演出はダニー・ボイルです。

ええ、あの「トレインスポッティング」の!あの「ザ・ビーチ」の!

(「スラムドッグ・ミリオネア」の方が有名なのはわかっていますが、わたしはこの2作が好きだったんだよ)

 

とそんなわけでお分かりのように、わたしはカンバーバッチさまに特に思入れも知識もありません。たまたま紹介されていて面白そうと思ってみた映画「イミテーション・ゲーム」の主役を演じていた姿しか知りません。

 

stok0101.hatenablog.com

ただミュージカル「フランケンシュタイン」が分からなかった理由がこれでわかるかも、と思ったのがこの英語の芝居を見ようと思った理由かもしれません。

運よく日本はゴールデンウイークに入るところでした。

今のところ会社員のため、現時点ではありがたいことに収入の心配はありません。

時間にも気持ちにもゆとりができたことに感謝したいと思います。

 

まず最初に配信がはじまったカンバーバッチが怪物バージョン。

冒頭10分、誕生して歩きだすまでの言葉のないカンバーバッチの芝居と身体能力に圧倒され、気づいたら2時間が経過してしまいました。

 

そして

これは何が何でも逆バージョンも見たい!

と終わった瞬間に思いました。

翌日に見たジョニー・リー・ミラー怪物バージョン。

昨晩見た印象と全く違う「何か」がそこにはありました。

そしてその答えを探すべく、両バージョンをもう一度見直していたら、ゴールデンウイークは明けていきました。

 

ここまでくると原作に手を出すのが正しいかと思うのですが、逆に手を出したのがこちら。

 劇中にも登場するミルトンの「失楽園」といい、原作の「フランケンシュタイン」は名著も多く登場し、その知識も必要なのですが、その辺もこの番組では補ってくれます。

長い前書きになりましたが、この番組を見たうえでの映像の感想を残したいと思います。

 

「怪物」と表記するのが分かりやすいとは思うのですが、劇中では「creature」と表現されています。

WEBの辞書でひいてみると

1.生き物、動物、人間
2.不快な[恐ろしい]生き物
3.創造された人[もの]
4.〔あるタイプの〕人間
5.〔他の人やものに〕支配されている[従属する]人

と出てきました。ちなみに発音は[US] kri't∫эr  [UK] kri':t∫э。

英国での上演ですので「クリーチャ」とカタカナ表記するのが正しいのかもしれませんが、どうもわたしの耳には「クリチャー」と聞こえるので、「クリチャー」と表記します。

「クリチャー」は上記5つの意味の中では「2.不快な[恐ろしい]生き物」と「3.創造された人[もの]」の両方を示していると思われますが、「怪物」ではないと思うからです。

そして「怪物ではない」ことがこの作品の、そしてこのお芝居の悲しいところであり、胸をうつところなのです。

 

両バージョンを見てみると、原作のイメージにはミラークリチャー、カンバーバッチフランケンシュタインの方が近いのかなと思いました。

カンバーバッチの終始子犬のようなあどけなさを残すクリチャーに対し、ミラーのクリチャーは成長します。だからこそ「なぜ自分がこのような生を受けたのか」を考え、苦しみます。

一方でカンバーバッチフランケンシュタインの感情の欠如を感じるからこそ、クリチャーとフランケンシュタイン、一体どちらが「人間」なのか、ということを考えさせてしまうのです。

おそらくこれは原作でも追求したい点であったような気がします。

カンバーバッチフランケンシュタインは、クリチャーに対する残酷さがナチュラルというか、こういう人だよね感が強いのです。

他者とのコミュニケーション不全、他人に対する想像力の欠如。そしてそれらを持ち合わせなかったけれども、美しい容姿と高いIQ、さらに金銭的に恵まれた家庭環境を授かり、より傲慢に独りよがりになったがゆえの「神の領域」への挑戦。

美意識の高さから自分の生み出したクリチャーの醜さを受け付けられなかったのも納得して見られます。

カンバーバッチフランケンシュタインはミラークリチャーを理解することは一切ないけれど、ミラークリチャーは最後にはカンバーバッチフランケンシュタインを理解し、許し、「Kill me」ではなく「Destroy me」とフランケンシュタインに呼び掛けたように思えるのが、哀しい。

しかしミラーがフランケンシュタインを演じると、科学者としての自分とその良心のなかでの迷いが見えるのがこの役替わりの面白いところでした。

上記の番組の解説で「科学者としての葛藤」もふれられましたが、それが見えるのはミラーの方のフランケンシュタインなのです。

クリチャーが「花嫁」を作るようにフランケンシュタインに要求するシーン。

なぜクリチャーが「花嫁」を希望したかについても、二人の演じ方によっても受け取るものは違いますし、ミルトンの「失楽園」がどのくらいクリチャーに影響を及ぼしたかは芝居だけでは見えづらい点なので、その辺を加味するかどうかでも変わってきます。

ただその「花嫁」をフランケンシュタインが作る動機もその後破壊してしまう理由も、二人の演技でわたしが受け取ったものは全く違いました。

カンバーバッチフランケンシュタインの動機は「より完璧な作品を作りたい」という欲望。そして破壊するのは、自分でさえ「愛」がわからないのに、クリチャーがそれを理解し手に入れ、大切に育てようとすることへの嫉妬。

ラーフランケンシュタインの動機はクリチャーへの恐れ。破壊するのは、もし本当に二人が結ばれたならその先にできてしまう「未来」、自分が作り出してしまったものへの恐怖。

その二人のフランケンシュタインが合わさったものが原作が描いているフランケンシュタインなのだとしたら、本当にいろいろなことが複合された作品なのだなと思いました。

もちろん演劇として複合したフランケンシュタインを見せることは可能です。

でもこの一方ずつを切り取って役替わりで見せたことにより、原作に潜んでいる多面性を分かりやすく引き出しているように感じます。

どちらのパターンでもフランケンシュタインが「クリチャーを産み出したことへの責務」を放棄しているのは確かで、上記番組でもこの状況が「ネグレクト」にも思えると紹介されていました。そういう視点で見たとき「ネグレクト」へ至る「親」の在り方もさまざまなパターンがあるんだろうな、ということも二人が演じることで想像が膨らみます。

もちろん約2時間の芝居ですので、原作どおりとはいきません。それでも原作で見せたかったものはきちんと見せられていた、それが一番この舞台の素晴らしかったところではないだろうかと思います。

 

ところで現在のこの状況の中でこの作品映像を見て、一番ゾッとしたのがフランケンシュタインがなぜクリチャーを作ったか、の理由の一つとして「School was so boring!」と言われたシーンでした。(このセリフも、ミラーフランケンシュタインバージョンではすごく耳に残ったのに、カンバーバッチフランケンシュタインバージョンではさらりと流れたのがおもしろかったです)

退屈がゆえに産まれてくるものが、この先の未来にあるとしたら、それはどんなものなのか、この作品を見ていると少し怖いような気分にもなったのでした。

宝塚ファンに40の質問

恐らくこのブログを読んでくださっている奇特な皆さまも、一枚また一枚と紙切れになっていくチケットを見ながら、仕方ない気持ちとやるせない悲しみを抱えていらっしゃることかと思います。

エンターテインメントの先行きを考えると暗澹たる気持ちにしかなれないですが、今は出演者、スタッフの皆さまの健康をただ祈りたいと思います。

そんな中、表題のような質問をakeneさんが作成してくださっていました。

note.com

わたしが「宝塚ファン」か、というと、これがyesともnoとも言い難いのですが、こういう「質問」自体が懐かしく、わたしが読んでて楽しかったので、広がればいいなという思いで答えてみます。

 

宝塚ファンに40の質問(作成者:akane)
1、 お名前、年齢、大体のお住まいを教えてください
おといーぬ、もうすぐアラフィフ、大阪在住


2、 観劇歴は?
89年〜92年くらいまではガッツリ見て、その後4年くらいかけてフェードアウト。

2008年からまた細々と見始めました。


3、 初めて観た舞台は?映像でもOK。

関西圏ですのでその昔「花の指定席」という宝塚歌劇の舞台が月に一度放映されていまして、それを偶然見た最初は、月組の「南の哀愁」になります。

今調べてみたら1988年の公演なんですね。

この時は本当になんの興味もわかなかったのですが、とあるシーンだけ覚えていて、それが天海祐希さんだったというのを後で知りました。

剣幸さんの帽子を持って引っ込む、だけの役なんですけど、印象に残ったのが天海祐希のすごさでしょうか。

次に見たのが運命の1989年3月18日「ムッシュ・ド・巴里」、杜けあきさんトップお披露目公演でした。もちろん初観劇はその年の8月「ベルサイユのばらアンドレとオスカル編~」ここから杜さんが卒業されるまでの4年間は「激しく宝塚ファン」でした。


4、 宝塚を好きなったきかっけは?

あ、もう上に書いちゃってる(;'∀')

ムッシュ・ド・巴里」で杜さんに一目ぼれです。


5、 年間どのくらい宝塚を見ますか?

去年、3回しか行ってない・・・。

たぶん3回~5回くらいだと思います。


6、 御贔屓の組は?

そんなわけで現在はありません。

今やや贔屓にしようと思っているのは花組なんですが、「はいからさん」が・・・涙

あとやっぱり雪組は永遠に好きです。


7、 各組の印象を教えてください

花組→ショーの組。華やかでオーラがある。

月組→形態が自由自在。対応力があるのかな。

雪組→芝居にきっちり取り組んでいる。真面目。

星組→ノリがよく、元気。

宙組→いろいろ自由そう。


8、 御贔屓の男役さんは?

杜けあきさま(別格)

大浦みずきさん、安寿ミラさん、麻路さきさん、霧矢大夢さん、柚希礼音さん

「映像、または写真集を買った」を基準にしてみました。

最近は柚香光くんが気になります。

あと割と若手のころから彩風咲奈ちゃんが好きでした。

好きな男役の見た目がさきちゃんです。


9、 御贔屓の娘役さんは?

夢咲ねねちゃん

はじめて夢中になった娘役でした。

あのスタイルが神すぎる。

 

昔なら紫ともさん、白城あやかさんが大好きでしたね。

あとわたしの中の永遠の美少女は麻乃佳世さんです。

そんなわけで華優希さんも好きです。


10、 おすすめの下級生はいますか?

これがね、本当、ファンじゃないなあと思う一番の理由なんですよ。

下級生が全くわからない・・・。


11、 知名度は高くなくても、この生徒さんは見るべき!という方のプレゼンお願いします。

同上です・・・。

知名度高いと思うんですけど、現在いる生徒さんで若い頃から好きだったのが、天寿光希さん。とにかくセリフ回しと、演劇的な動き方がうまい!個人的には一番杜さんに近い存在です。


12、 好きなお芝居は?

華麗なるギャツビー

原作はあるけれど宝塚オリジナルという点では、これを超える作品に宝塚でまだ出会えていないかな。

ニックの引っ越しからオープニングへの流れ、ギャツビーとデイジーの過去についてジョーダンとニックが語るシーンからアイスキャッスルへの転換は今見てもゾクゾクします。

ゴルフコンペのシーンをショーにしてくる作りもすごいし、その中に大事な芝居を入れ込みつつ、全体なコミカルさを持っているところにも惚れ惚れします。

一つも無駄なシーンがなく、作品自体にリズムがある。

本当に、二幕ものではなく、初演通りの再演を希望します。

比較的最近上演されたものでは「幕末太陽傳」。

この和製ミュージカルの作り方が素晴らしかったですね。

お気づきのようにストーリーより演出派、ビジュアル派です。

そして最も優れている演出はやっぱり「グランドホテル」ですね。

これはトミー・チューン版をフルバージョンを一度上演してほしいです。宝塚でなくてもいいから。


13、 好きなショーは?

生で見ていないけれど「メモワール・ド・パリ」。

もーおしゃれ!パッツィの館の好きだけど、それ以上にカフェのシーンがセットも振付も素敵すぎてしびれます。

ショーはダンスと振付が素晴らしければそれでいい派なので「ザ・フラッシュ」がめちゃくちゃ好きでした。

ロマンチックレビューシリーズは「ナルシス・ノワール」派。

比較的最近見てあがったショーは「ロック・オン」「ガトー・ボニート」くらいですかねえ。

あと「ノバ・ボサ・ノバ」はショーのソウルの基本だと思うので、定期的に再演してくれていいですよ。

 

そうそう和ものショーは「花幻抄」。

これね、本当に今のファンの方にも見てほしいんですよ。

いえ、素晴らしいよ、という押し付けじゃなくてね、「宝塚歌劇団はかつてこんな衣装にお金かけられたんだよ」という証拠に。

もうね、衣装と鬘が半端ないんですよ。え、日本物の鬘ってこんなバリエーションあるの?ってなりますから、ぜひ!


14、 好きなデュエットダンスは?

「1990年TMP音楽祭」大浦みずきさん&毬藻えりさんの「ニューヨーク・ニューヨーク」。

なぜ好きなのか全然わからないんですけど、すごく好きでこれが踊りたくて社交ダンスはじめたようなものです。

印象的だったのは「宝塚レビュー’90」、日向薫さん&毬藻えりさんの「レコード盤の上のデュエットダンス」。今や「レコード盤」すらもノスタルジックなアイテムになりましたね(;'∀')

デュエットダンスって美しいな、と思ったのは霧矢大夢さん&蒼乃夕妃さんの「スカーレット・ピンパーネル」フィナーレかな。

二人の身体能力の高さが本当にすばらしいデュエットダンスでした。


15、 歴代で一番好きだったトップコンビは?

上記デュエットダンスから、きりまり。

はじめて「コンビ萌え」というのを知りました。


16、 今まで一番感動した場面は?

感動って難しいですね。

ネット辞書をググってみると一番多かった答えが

「深い感銘を受けて強く心を動かされること」

 

必死で記憶をたどったのですけれど、この言葉自体だとやっぱり前述した「華麗なるギャツビー」のニックとジョーダンの電話からアイスキャッスルへの転換、なんです。

なんてかっこういいんだ、こんなかっこういい舞台を作る人になりたい、と思ったので。

ただこの質問の意義から考えると、たぶん、「泣いたシーン」だと思うんですよね。

はじめて泣いたのは「ヴァレンチノ」のラスト、若かりしルディがジューンにオレンジの枝を渡すところ、ですかね。

あと「ME & MY GIRL」のランベス・ウォークは泣く!何度見ても泣く!


17、 今まで一番笑った場面は?

いろいろあるけど「メランコリック・ジゴロ」(初演)のティーナがショッピングしたものを一つ一つ取り上げられて泣いちゃうシーンかな。

華陽子ちゃんが天才的にかわいくてキュンキュンしました。


18、 印象に残ったセリフは?

これ何度も書いてるのであれなんですけれど、まあやっぱりこれを超えるセリフには出会わないので書きます。

「あなたは終わったものにこだわりすぎるわ。女はそんなロマンチストじゃない」

by華麗なるギャツビー ジョーダン・ベイカーより


19、 宝塚の楽曲で好きなものは?

和ものの曲が好きです。

たまゆらの記、大江山花伝の主題歌

紫子「花吹雪」

ショーだと「花夢幻」とか、言葉がキレイなので。


20、 好きだった登場人物は?(男役)

炎のボレロ「ジェラール・クレマン」一択で(笑)

わたしの中で、唯一ロマンのある役がこれなんです。


21、 好きだった登場人物は?(娘役)

わたし、昔から女性の登場人物の方が好きでして、こっちはいっぱいあります。

紫子/お香、炎のボレロ/モニカ、秋・・・冬への前奏曲/レナーテ、華麗なるギャツビー/ジョーダン・ベイカー、ヴァレンチノ/ジューン・マシス、エリザベート/エリザベートロミオとジュリエット/キャピュレット夫人

まだまだあるのに、思い出せない!

思い出したらまた足します!


22、 ダンスが上手い!と思うのは?

今は水美舞斗さん。


23、 歌が上手い!と思うのは?

望海風斗&真彩希帆コンビ。

音程、リズムの確かさ、音域の広さ、聞き取りやすさという点では涼風真世さんを超える人はなかなかいないと思っています。

あと永遠の歌姫は峰丘奈知さん。


24、 このコンビ(またはペア)が好き!

これってヤンミキとか、まさみり、とかの枠でしょうか。

あんまりこういう萌えないんだよなあ。


25、 あなたの中の永遠のスターは?

ここは大浦みずきさんを書いておくべきな気がするので、そうします。


26、 タカスぺで見たいと思う演出はありますか?

1987年「TMP音楽祭」ラ・シャンソン みたいにしてほしい。

この映像を見たとき衝撃だったんですよ!

オケはオケボックス内で大きな舞台めいっぱい使って、4組選抜スターが普通に「ショー」をやっているんです。

しかもかなりおしゃれなレビューで、「贅沢なショー」感がすごかったんです。

実はわたし、「音楽を聴くだけ」という行為が苦手なんです。

だからダンスと組み合わさるショーが好きなんです。

それでも昔のTMP音楽祭はいろんな国の音楽とか知られて、それなり楽しかったのですが、現在のタカスペって通年全作品宝塚見てないとあんまりおもしろくないですよね。

その辺が残念だなあと思います。

 

27、 あなたの好きな演出家は?

小池修一郎先生。

仕方ないよね。小池先生の「華麗なるギャツビー」で「演出家になりたい」なんて大それた夢描いて、30歳手前まで人生突っ走っちゃったんだもん(;'∀')

大野拓史先生、小柳奈穂子先生も好きです。

あとテンプレといわれようと、かたくなに娘役ダンスシーン作ってくれる中村一徳先生が好きです。中村一徳先生のショーを大野先生がビジュアル担当してくれたら完璧なのになあ。


28、 この方の退団はもったいなかった…!と思う方は?

これね、昔はよく思ったんですよ。

でもね、大人になった今、生徒さんも節目節目に考えることはあるだろうと。

だからその時の決断は大事にしたいなと思うのです。

まあ無念の退団もあるだろうから、それは厳しいなとは思いますが。


29、 買ってよかった!と思う宝塚のグッズはありますか?こんなのあったらいいのにな~と思うのは?

水夏希さんのグッズが好きで、今もハンドタオル、愛用していますね。

水夏希さんを知る前にグッズ見て、普通に好みだと思って買ったくらいですからね。

だから在庫の再販をお願いします。後から映像でファンになった人とかも欲しいと思ったりすると思うんですよ。

未だに大事にしているのは初演「ロミオ&ジュリエット」の時のペアマグカップ

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この時のグッズは全体にセンスよかったですね。どなたが担当していたんだろう。


30、 宝塚を見たことない人にすすめるとしたらどのお芝居orショー?

これは「All for One」一択で。

ブログにも書きましたが、定期的に組変えて再演したらいいと思います。

毎夏休み、これでいいと思います。

ダルタニアンと三銃士、そしてベルナルドの誰かには惹かれると思うので。


31、 あなたが演出家だったら、どんな舞台を書きたいですか?(芝居、レビューどちらでも)

これは断然ショー。

昔はUAさんの「AMETORA」というアルバムを丸っと使って作りたかったのですが、今なら椎名林檎さんに楽曲お願いして、バーレスクっぽいショー作りたいですね。


32、 宝塚で舞台化してほしい作品はありますか?

今や2.5次元ミュージカルとかもあって、きれいな男の子も多いので、絶対宝塚、っていうのが難しいですよね。

でも木原敏江さんの「夢幻花伝」は宝塚でやってほしいなあと思います。

昔ほどでなくなったとはいえ、日本物の訓練を受けていること、華奢な体形の人が多い、という点で一番宝塚が再現にふさわしいのでは、と思っています。


33、 宝塚ファンとして人に自慢したいエピソードは?

うーん、今の宝塚大劇場こけら落としを見たよ、くらいですかね。

こけら落とし公演ではなくて、本当に劇場のこけら落としです。

当時「歌劇」かなんかで抽選があって、当選したような気がします。

杜ちゃんが「祝いの舞」的なものを踊られたので応募したのですが、本当にセリとかだけあがってぐるぐる回ったり、舞台機構の紹介だったの、今となっては面白かったです。


34、 劇場(どこでもOK)の中、周辺で美味しい食べ物や店はありますか?

これは「バー・ジュニパーベリー」と答えておかないといけないでしょう(笑)

単にわたしの行きつけのバーなんですけどね。

でも「新・宝塚ホテル」内にはバーがないらしいので、ぜひ!

お酒もチョコレートもおいしく、そして優しいマスターもステキなので、おすすめです!

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(チョコレートはバー専用ブランド、アトリエAirgeadさんのもの)
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(わがまま言って作ってもらったカクテル「月組」)
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(わがまま行って作ってもらったカクテル「シシィ」)


35、 宝塚を好きになって良かったことは?

良かったか悪かったか、死ぬときにしかわからないんですけど、ひと時でも「演劇」という夢を追う時期を持てたことは貴重だと思っています。

 

36、 「宝塚って見たことないんですよね。面白いんですか?」と聞かれたときの答えは?

あう、あわないがあるから、もし機会があったら見てみて。

で見るならその作品でいいか確認するから教えて。

と言ってます。


37、 観劇の感想をSNSなどで書いていますか?または人の感想を読みますか?おすすめのサイトなどあれば教えてください。

書きますね、つぶやきますね。もはやそれするためにブログもSNSもやってるので。

なのに人の感想はほぼ読みません(;'∀')

それでもお気に入りサイトあったんですが、今更新されなくなってしまいましたね、残念。


38、 宝塚以外にも好きな舞台はありますか?

えーと宝塚以外の方が本拠地でして、ジャンルでいうなら「ミュージカル」と「ストレートプレイ」が、パフォーミングアートの中でも好きです。

昔はブロードウェイやウエストエンドまで行ってみていたのですが、さすがに身持ちを崩したので、今は大阪で程よいおつきあいを心掛けております。


39、 あなたにとっての宝塚とは?

全てのはじまり。


40、 宝塚歌劇団への愛を叫んでください

そこにいてくれるだけで重要だったんだと今更ながら気づきました。

変わらずいつまでもありつづけてくれますように、祈りを込めて。