こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

日本なのに

六本木ヒルズの映画館へ始めて行く。見たのは「ローレライ」。
とにかく内装デザインやらにもびっくりだが、開演前の注意事項が英語で字幕が出てくるのが、なにより謎。ここはどこだと思わず唸ってしまう。そういえば、六本木のクラブとか、店員さんに日本語が通じないこともあって、どうなってんじゃっと叫びたくなることもある。因みに、外国人は日本語を話せるとモテナイそうで、みんなそんなに英語が話したいのか、と思った以上の英語侵食率に驚くこともある。

で、「ローレライ」。最初に本を読んだのは、もう2年くらい前だろうか。それからこの映画化の話を聞いて、ずっとどうなるのか興味を持っていた。
感想としては、本を印象を損なわないくらいに、すっきりとよく仕上げてあった。私にとって、本で分かりづらかった部分が映画ではかなり削ぎとって、クリアに説明されていたので、もう一度本を読み直したいなあと思った。ライカのカメラを渡すシーンでは、かなりジーンと来たし(生き残り、伝えることは、重要な役目なんだよ、と思わず熱くなった)、迫力もあって、それなりに良く出来ていたと思ったし、見てよかったとも思う。
もちろん、小説に比べたら、ストーリーラインしか描かれていないので、不足な部分もたくさんある。でもそれ以上に、ちょっとこれは、というのがラストシーン。あの不要で無用なラストシーンのおかげで、それまで面白かったのに、全体の印象が下がってしまった。あれをやるくらいなら、小説のラストシーンをそのままやって欲しかった。あとは、挿入歌が「モーツアルトの子守唄」になっていたところか。パウラの説明がほとんどないので、彼女が「椰子のみ」を歌っても、その本当の意味合いは伝わらないから、「モーツアルトの子守唄」に変えたのだとは思うが、それでも、本を読んでいて印象的だった「椰子のみ」を採用して欲しかったと思う。

ということで、次は「イージス」。こちらも楽しみ。
その前に、クドカンの「真夜中の弥次さん喜多さん」の方が、楽しみ。どんなに「ローレライ」を楽しんでも、基本的にこういう映画の方が好きなんだろうなあと思う。まだ見てないけど。