こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

道をつけるもの。

会社に届くメルマガで、「日本人はキレイに使ってくれるからという理由で、ロンドンでの部屋探し、不動産屋も大家も喜んで紹介してくれた」というエピソードがあった。筆者はロンドンに住んだ先輩日本人に感謝しておられたが、私も全く同じ思いをしたことがある。
学生・収入なし(+英語が不自由)なのに、「日本人 女子 ノンスモーカー」はロンドンの部屋探しでプラスであることの方が多い。ロンドンでの部屋探しは、世界一の家賃のせいもあって、ロンドン住人ですら、「ナイトメア」だと言われている。私もひどく苦労をしたので、ロンドンの生活の中でもあんまり思い出したくない部分の記憶になっている。そんな中、好んで日本人を入れようとする家主はそれなりに多いようだ。私も思いっきりロンドンの日本人社会にいたので、余計、そういう家主の話を聞くことが多かったせいもあるだろう。それでも、一重に日本人が好まれるのは、そして、次も日本人を紹介してくれ、と言われるのは、ロンドンに住み着いた日本人の先人たちの多くが「部屋を綺麗に使用した」からであり、それがあんまり途絶えることなく、現在もそのイメージを保てるくらいには、多くの日本人が清潔に大切に部屋に住んでいるからなのだと思う。
そもそも、日本人は清潔好きだ、ということをほとほと実感したのも、ロンドンで部屋探しをした時だった。(因みにホームステイしていたお家は、ホストマザーがかなりの清潔好きで、棚にホコリ一つついていないようなお家だったのだ)「快適な清潔」の度合いが、日本人とその他の国の人とでは、違うことをまざまざと実感し、それほど綺麗好きでもない私でも、あんまり清潔でない場所での生活がかなりの負担となることを発見するくらいだった。
残念ながら、「日本人居住者を好む」という気持ちの中には、単に「部屋を綺麗に使うから」だけではなく、「クレームが少ない」とか「だいたいがお人よしで、デポジットなど騙し取れる」なんて思惑があるのも現実ではある。(そして、当時のフラットメイトがいなければ、私はまんまとこの思惑にやられてしまったわけだけど)
それでも、母国を離れた生活の中で、この先人たちがつけてくれたこのイメージは、多いに私たちを助けてくれたし、私にとっては日本人の愛すべき点でもあったりする。