こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

それをきっと愛と呼ぶ。

11日の夕方、突如12日からお盆休みが始まることとなった。それなら一日でも早く大阪に帰りたかったのだが、残念ながら既に12日の夜行バスを予約していたため、もともとの約束どおり、夜友達と飲んで、その後他の友達と合流して、朝、家に帰る。この日夜遊びにかかった値段、約2,500円。内、ご飯代がだいたい1,200円。飲んだお酒カクテル5杯、ワイン2杯。木曜の晩の六本木は、素晴らしい。

12日の晩、夜行バスの集合場所に着くと、突然の雷雨。折りたたみ傘を広げるものの、帰省ラッシュの集合場所は思った以上の関西人の群れで、雨宿り出来る場所はほぼなく、バスも遅れ、大雨の中、待つこと約20分。すっかりずぶ濡れになり、バスの車内に入ると、関西流儀の冷房温度で、身体は冷え、飛行機代をケチったことに、しばし後悔。

13日の朝、定刻より約1時間遅れで大阪駅に到着。そこから、弁天町経由で実家に帰ると、乗り換えた地下鉄中央線がひどい人。朝8時半から何事かと思いきや、サマーソニックの人の群れ。全くもって散々な道中となった。

それでも実家に帰ると、とにかくほっとする。東京の一人暮らしの部屋に着くのとは違う。一休みして、父の実家和歌山に父の墓参りに行く。一昨年の納骨以来行っていないので、そろそろ化けて出られそうだったため。いや、まあ、盆とは本来そういうものなんだけど。で、和歌山の回転寿司だけど、とっても美味しいお寿司をご馳走になって、満腹になって帰宅、疲れで、一瞬で眠りに落ちた。

14日。実家の自分の部屋で、懐かしい本たちを漁りながらゆったりしていると、妹が1時過ぎに起きてきて、2時には買い物に行くから準備しろとのたまう。昨日そんな約束もしたが、本人に起きる気配がなかったので、完全に寛ぎモードだったのだが、誕生日プレゼントを買ってやると言った手前、仕方なく、妹と難波タカシマヤへ。妹のショッピングに付き合ううちに、とってもステキな秋物スーツを見つけて、迷ったあげく、購入。これだからショッピングのお付き合いは怖い。当面は貧乏生活を強いられそうだ。自業自得だけど。
夜、地元で幼馴染4人で集まって、遅ればせながら、誕生日プレゼントを頂く。予想を遥かに超えたプレゼントの内容に、彼女らの愛をヒシヒシ感じた。しかし、同時にプレッシャーも頂く。プレゼント自体は、赤坂のフレンチのランチ券なんだけど、ここに行くための条件がなかなか厳しい。まあこのプレッシャーこそが、彼女たちの愛なのだ。応えるべく頑張らねば。最悪、この日記ででも相手を募集しようか、なんて目論んだりもして。

15日。4時から高校の仲間と友達の家で宴会。めでたく結婚する人が3人もいたので、自然話題はその方向に。楽しく、年を取ったことを実感。

16日。東京へ戻る。どうにも戻りたくない気持ちでいっぱいで、変にホームシックに。実家のドレッシングさえも選り取りみどりの、中身の詰まった冷蔵庫が、お気に入りの本や漫画の詰まった本棚がどうにも恋しい。東京でなるべく荷物を増やしたくなかったので、本棚を買わず、読んだ本は帰省の際に持って帰っていたのだけど、せめて本棚くらい買って、寂しさを紛らわすために、お気に入りの本たちを手元に引き取ろうか、なんて考えてしまう。部屋についても一安心どころか、気は滅入る一方。まあ、これは道中本がまずかった。一回きりしか読んでいなかった宮部みゆき火車」を、実家の本棚から抜いてきたのだが、これがますます東京一人暮らしを滅入らせてくれた。確かこの本を読んだのは大学入ってまもない頃だったと思うけれど、その頃には分からなかった色々が、今は実感してしまうのだ。あの頃よりも、もっと身近なクレジットカード。そして、東京で見る「憧れる」自分とそのギャップ。埋めようとする隙間。それでも、今だから、当時より面白く、思わずその日のうちの読みきってしまった。

そして、今日、平日が戻ってきた。