シャーロット・グーチ Dale Tremont
グラフィックデザインの良しあしは別として
このポスターを見た瞬間、見に行きたい!と思いました。
だって、このペアダンスの美しさは、
ポスターだけで充分伝わってきたから。
さらに宝塚でも先立って上演されるということで、梅田芸術劇場に行くと、ロビーのテレビで
来日「TOP HAT」の映像が映し出されている。
流れるような優美なペアダンスにうっとり。
これはダンスを見るだけで価値があるはず!
そう信じて足を運びました。
結果、大当たり。
ストーリーはほら、古いMGMミュージカルなので、お決まりのあれです。
BOYがGIRLにMEETSしてFALLING LOVE!
そのあと、誤解と行き違いが勃発。
でも結局、解決してハッピーエンド♡
いいんです!
これがミュージカルにおける物語の基礎です。
これをいかに音楽とダンスと演出で「魅せるもの」にするかが「ミュージカル」の醍醐味です。
来日「TOP HAT」は、いっさい奇をてらわず、
本当に音楽とダンスと衣装で魅せてくれました。
ブラボーです。
特に主人公ジェリーを演じたアラン・バーキットさま。
もう、さま付けせずにはいられないほど、
魅力的でした。
奇しくもヒロインのデイルが、ジェリーのことを
「Fascinating」と表現するんですけど、
本当にアラン・バーキットさまがFascinating!
とりわけ、ハンサムというわけじゃないんですよ。
でも、ひとたびアラン・バーキットさまが踊り出すと、もう彼から目が離せません。
とにかくアラン・バーキットさまのタップダンスにノックアウト!
床の素材のせいかもしれません。
もしくはアラン・バーキットさまは
特別なタップ・シューズ
をお持ちなのかもしれません。
とにかく、アラン・バーキットさまの
タップダンスの音が
なんとも軽やかに美しく響くのです。
それがこの軽いラブコメディにぴったりあって、
物語をもりあげるんです。
アラン・バーキットさまのすばらしいタップダンスを見ているだけで、心から幸せな気持ちになるのです。
もちろん、ペアダンスだって、クラシカルな白いドレスが信じられないようなスピードでひらひらと舞い広がり、なのに、優美さをただよわせていて、流れるように踊るさまは、言葉もありません。
シャーロット・グーチさんは、美しい衣装をどれも優雅に着こなし、気品溢れ、美しく、ジェリーが一目ぼれするのも納得。
これ、非常に大事です。
その上であんなに素晴らしく踊れるなんて、本当にすごいです。
古いミュージカルにありがちなまどろっこしさや
もたつきを感じなかったのは、2011年にはじめて
舞台版として演出しているおかげでしょうか。
とにかく最初から終わりまで、
心から酔えて、幸せに楽しく見られる作品でした。
とりあえず、私も一度でいいから
アラン・バーキットさまに踊らされてみたいものです。
トップ・ハット ニューマスター版 DVD | |
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↑昔、若き私はアステアの魅力が分からなかったので、今こそその魅力を映画で見たいです!
でも当面アラン・バーキットさまに酔ってもいいですか?