こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

過去のチケット代を取り戻すガラコン@プリンスオブブロードウェイ

演出・ハロルド・プリンス
共同演出・振付 スーザン・ストローマン
ジョシュ・グリセッティ シュラー・ヘンズリー ラミン・カリムルー ナンシー・オペル ブリヨーナ・マリー・バーハム エミリー・スキナー マリアンド・トーレス ケイリー・アン・ヴォーヒーズ トニー・ヤズベック 柚希礼音
声の出演/市村正親

確か歌舞伎ファンの対談を読んでいたとき、
「○代目の面影が見える自分に酔ってるんですよ」

みたいな言葉を見かけました。

「プリンスオブブロードウェイ」は私にとって、まさしく「あの頃の自分に出会う」ことに酔うようなガラ・コンサートでした。

えーと、ハロルド・プリンスの新作となっておりますが、中身はダンスシーンも少なく、殆ど歌なため
「ハロルド・プリンス作品 ガラ・コンサート」だと思ってみると
とっても楽しかったです!
ええ、今までに支払ったチケット代と時間はこのためにあったんだと自分を納得させることができるくらいには。
(とりあえず、今までのチケット代とか、時々ふっと換算してみたら、哀しい気持ちになるので)

ロンドン、大阪、東京と
オペラ座の怪人」はじめ、「カンパニー」、
「シー・ラヴズ・ミー」「リトルナイト・ミュージック」、「くたばれ!ヤンキース」や「キャバレー」などなど
見た劇場とそのときの自分がよみがえってきます。
そして、自分に酔うのです。ナルシストそのものです。

ブロードウェイのプロフェッショナルの中で
柚希礼音は健闘していました。
とりわけ、ブロードウェイについてスターを目指すダンスシーンは柚希礼音自身の物語も見えて素晴らしかったです。

でも、今回のトップスターは異例の新人
ケイリー・アン・ヴォーヒーズさんでしょう!
オペラ座の怪人」のクリスティーヌ役を射止めて一躍スターになった方。

清らかで可愛らしい容姿と、
どこまでも透明で柔らかい歌声。
ああ、これが、ファントムがほれ込んだ
「クリスティーヌ」だと実感。

ケイリー・アン・ヴォーヒーズさんは
神がこの世に生み出した傑作の一つです。
ええ、もう、間違いなく。
間違って俗世に落ちてきた天使です。

こういう出会いがあるから、
劇場に行くのがやめられなくなるんですねえ。
(↑またお金が飛んでいく予感がする瞬間…)
そんなわけで、カーテンコールは撮影OKだったため、ケイリー・アン・ヴォーヒーズさんをいそいそとパシャリ。

かっわいいですねえええ
(あ、写真のウデについては
下手を自覚しておりますのでご容赦を)

まだまだ若いので、
これからどういう舞台人になるのか楽しみです。
そして、ケイリー・アン・ヴォーヒーズさんが大女優になられたとき、
デビューの頃の彼女は本当に可愛かったわねえ
なんて、自分に酔っちゃうんでしょうね