こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

幸せはここにあった@マシュー・モリソン ビルボードライブ

2/26(月)21:30〜 @ビルボード大阪

ドラマ「Glee」は色んな意味で、ミュージカルオタクには画期的な作品だったわけですが、ドラマや音楽の素晴らしさよりも私を虜にしたものがありました。
それが、マシュー・モリソン演じるシュー先生です。
まあもちろん見た目が好み(亜麻色の巻き毛&なで肩)というのは1番にあって、さらに「ミュージカルオタクなシュー先生」というキャラクターに心を鷲掴みにされました。

シュー先生が彼氏で、
バーブラ・ストライサンドのレコードとか聴きながら「来週ライザ・ミネリのコンサートデートしようか」とか話す、
という妄想さえ繰り広げました。←イタイ。

まあそれだけ私はシュー先生が好きで、マシュー・モリソンより、シュー先生と思っていたのですね。
だから昨年のトニー賞ライブでマシュー・モリソンが来日したときは、いいなあとは思いつつも「行く!」にはならなかったわけです。
でもそのトニー賞ライブの映像を見て激しくこのことを後悔しました。
そのくらいトニー賞ライブのマシュー・モリソンのパフォーマンスがステキだったのです。

というわけで、大阪に、しかもビルボードに来てくれると知ったときには、速攻でチケットを予約し、服やアクセサリーも買い、ひさびさに好き全開で訪れました。

ところで、初ビルボードだったのですが、予約のところからすごいですね。
全てWEBで完結。
当日はWEBの予約画面を見せるだけで入場札をもらえました。
完璧なペーパーレス。

エリアだけ別れていて自由席のため、開演1時間前集合で予約番号順に入場していく、という方式でした。
入場がはじまるまでは、この写真を見てドキドキと待ちました

中に入ると、まずクロークへ。
特に預けるほどのものもなかったのですが、とりあえずそこを通らないと進めなかったので、待っている間にポスターをパシャリ。

そしていざ会場へ。
はじめてでかつ、1人だったので、どこに座っていいか不安だったのですが、しっかりと会場の係員さんが手厚くサポートしてくださって感謝。
係員さんのおススメで、ステージに向かって左手のステージを真横に眺める感じの1人席に座ることにしました。

ステージまでは1メートルもない近さです。
そしてテーブルにはドーンとマシューが!!

この時点で開演まで45分くらいあったので、仕事帰りで食事もまだだったため、せっかくなので注文してみました。(フード要注文エリアでした)

お一人様用のクロックムッシュハイボールです!
確かにお安くはないけど、東京までの交通費だと思うと安い、安い。←金銭感覚がずれてきている怖さ。あ、でもハイボールは氷なしだったので薄まらず、味もしっかりしていて美味しかったです!
ついでにパンフレットとCDも買っちゃうテンションのあがりっぷり。

そのパンフレットにセットリストがありました。

これは東京のコンサートのものだったのですが、その時には気づかず、1部の「アメリカンソングブックバージョン」の方がいいなあとか思いながら、開演を待ちました。

バンドメンバーが登場して、軽く一曲演奏してくださったあと、なんとマシューが客席から登場!
しかも私の目の前の通路を歌いながら通ってくれたのです!
もう私はこの席を勧めてくれた係員さんに全力で感謝しました!
手を伸ばせば触れるくらいの距離ですよ!
最初からテンションあがりすぎて、なんの曲を歌ってくれてたのか忘れてしまったくらいです

その後、トークがあって、コーラスの女性が一応通訳するから、ということだったのですが、ここのトーク以外はほぼ通訳なしでしたね。
というのも、ほとんどのお客さまがマシューの話しを理解している空気だったからだと思います。
すごいな、ビルボード客の英語力。
歌詞の聞き取りはまるっきりでしたが、私でもトークくらいならなんとかついていけて、今までかなりの額投資した英語学習代はこの日のためだったか、と納得しました笑

ところで、私が「アメリカンソングブックバージョン」がいいなあと思ったのは下記2曲が入っていたからでした。

ミュージカル「オリバー!」より
As long as he needs me
ミュージカル「マイ・フェア・レディ」より
きみ住む街


「オリバー!」は元々ミュージカル映画が大好きで、20才のころはじめて訪れたロンドンではじめて見た海外ミュージカルだったのです。
マイ・フェア・レディ」も同じころ、大地真央さんで見て、その美しさに感動し、何度か通った作品でした。
そんな若い頃大好きでたまらなかった作品なので、聴きたいなあと思っていたら、どっちも歌ってくれました
この辺りでセットリストとは違うことにようやく気づく始末

中でもAs long as he needs meは、産まれたばかりのマシューの息子に捧げて歌われて、元々の切ない曲が、なんとも温かいナンバーに変化して素晴らしかったです。

それにしてもマシューの歌はもちろん、狭い舞台でも目一杯踊ってくれるそのダンスのステキなこと
そして一流の生バンドとコーラスの音の素晴らしいこと!
最高のエンターテインメントってこういうことなんだなあとしみじみ。

ところでパンフレット内でマシューが「自分は産まれてくる時代を間違ったと感じている。シナトラとかが活躍していた40年代〜60年代に行きたい」みたいなことを語っていました。
因みにマシューの永遠の憧れの人はジーン・ケリーだそうです。

それを物語るように、マシューが主演したFainding Neverland以外は、「南太平洋」などの古いミュージカルやポップス、ジャズがラインナップ。
そしてそれにひたすら酔う私。

そうです、私も好きな音楽や流行がマシューと同じくらいの年代で、若い頃は産まれてくる時代が違えばなあ、なんて思っていたのです。

ということで、結論。
シュー先生じゃなくて、マシュー・モリソンが好きだ!

マシューは「Glee」で有名になったし、テレビも素晴らしいけれど、自分は舞台の生き物なんだ、と言っていました。
そんなマシューのミュージカルへの愛が溢れた舞台で、だからあんなに幸せに包まれたのでしょう。

特にヘアスプレーメドレーは圧巻!
短くこのミュージカルを説明するよ、と言って、
Welcome to 60's
Good Morning Baltimore
The Nicest Kids in town
Without Love
You can't stop the beat

を踊り歌う!

他にもウクレレでハワイ調のOver the Rainbowや日本向けに上を向いて歩こうを日本語で歌ってくれました(発音完璧でした!)。
そして最後はみんなでヘイ・ジュードを大合唱。
あっという間の90分。
雨に唄えばがなかったのが残念と言えば残念でしたが、本当に幸せな幸せなひと時でした。

ところで、社交ダンスのチャチャチャという種目でよく使用されるラテン曲も歌ってくれたのですが、その時に私の目の前の席の女性が選ばれてマシューとちょっと踊って、手にキスしてもらっていました。
めっちゃ羨ましい!
そして真剣にやきもちを焼きました!笑

だってそれを私の目の前で繰り広げられたあげくに、その女性はたぶんペアダンスの経験がなくて、あんまり踊れなかったのですよ!←恐らく一般人の方なので当たり前。
でも私ならもうちょっと踊れたのにーー、と思うとよけい悔しい笑

でも何かを見てそんな気持ちを抱くことすら久しぶりだったのです。
それくらい貴重で幸福に満ち溢れた時間を与えてくれたマシューと、マシューを日本に連れてきてくれたエライ人にただただ感謝の夜でした。