今やすっかりと、素晴らしいおっさん役者(←誉めています)となったディカプリオ。
でも、私が出会った頃は紛れもない美青年でした。
はじめて私がディカプリオを見たのが、田中泰延さんのディカプリオが主演男優賞を獲得するまでの変遷を書かれたコラムですら紹介されていなかった
「太陽と月に背いて」のアルチュール・ランボー役でした。
(コラムはとっても面白いですので、ぜひぜひ読んでみてください!!)
太陽と月に背いて【字幕版】 [VHS] | |
レオナルド・ディカプリオ,デビッド・シューリス,ロマーヌ・ボーランジェ | |
パイオニアLDC |
今見たらDVD、おっそろしい価格になってますね!
私が見たのはもちろんVHSでした
これ、今DVD化したら、それなりに売れるんじゃないでしょうか。
VHSの時代に見ているので記憶が曖昧なのは許してください。
けれど、ランボーのディカプリオは、尊大で気まぐれでプライドが高くてわがままで、どこまでも繊細でした。
つまり、とっても魅力的、だったのです。
ヴェルレーヌが振り回されるのがよくわかるランボーでした。
その後、「ギルバート・グレイプ」のアーニー役を見て、一気にファンになった懐かしい思い出。
なので、アカデミー主演男優賞は素直にうれしいです、大変遅ればせながらおめでとうございました。
さて、時を経て、この「太陽と月に背いて」と同じモチーフを扱った「皆既食」が今は亡き蜷川先生が演出されるってことで見に行きました。
ランボー役に今をときめく岡田将生くん。
ヴェルレーヌ役は生瀬勝久さん。
岡田将生くんも「花ざかりの君たちへ-イケメンパラダイス-」に出演していた頃からきれいなコだなと目をつけていたので、いざ、舞台でどのくらい輝けるのか興味津々に見に行きました。
イケメンアイドル男優を美形役者に鍛え上げることに関しては、他の追随を許さない蜷川先生の元で、岡田将生くんのランボーは蠱惑的に輝いていました
遠目で見ても、非常に美しいランボーでした
映画の細かい内容を覚えていないのですが、映画「太陽と月に背いて」では、ヴェルレーヌがランボーに振り回されている印象が残っていたのですが、この「皆既食」はヴェルレーヌに振り回されている印象だったのが不思議です。
ランボーが本当に少年で、天才にありがちな世の中の道理を理解せず、自分の感覚だけを大切に生きていて、だから自分の生活を守ってくれているヴェルレーヌに振り回されるのが危うくて魅力的でした。
だから、一方でヴェルレーヌの分別とランボーに惹かれ破滅していく自分の狭間を行ったり来たりしている様子がイライラするんです。
でも、実際、私はヴェルレーヌ側で、だから、よりヴェルレーヌが醜く見えて、改めて、ランボーの美しさとの対比の演出に感心しました。
ところで、このブログを書いてるおかげでVHSなら「太陽と月に背いて」が手に入ることが分かったので、思わずポチッとな
私は立派なオールド宝塚ファンとしてのマストアイテム、VHS再生機を持っているのです!!
↑ファン時代に録画したビデオがどうしても捨てられず、購入したのです
VHS再生機も販売終了する今、買っておくしかないですよね?←自分に対する言い訳