8/4(日)12:30~ @兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール


作・演出
キャスト
武士之介 三宅弘城
担任教師/茶屋を訪れた役人・下役/若旦那の従者/キューセイシュ みのすけ
おやさい(おにくの1番目の姉)/迷子の弟 犬山イヌコ
ミタライ(弁護士)/奥方/迷子を探す母 峯村リエ
人良(ひとよし)/大倉孝二
おさかな(おにくの2番目の姉) 松永玲子
殿様/瓦版売り 藤田秀世
エノモト(脳外科医)/ひげ無し先生 喜安浩平
劇場の人/同心/目隠しする若旦那 眼 鏡太郎
観客/同心/若旦那の従者 猪俣三四郎
観客/ひげ無し先生の助手 水野小論
やすけ/顔が臀部の侍 伊与勢我無
ツユノ(意識不明)/茶屋を訪れた町娘/遊女 木乃江祐希
悪玉 池田成志
ヒエダ(女優)/おえき/顔が臀部の侍の姉 坂井真紀
おにく 奥菜恵
クヌギ(考古学者)/茶屋を訪れた役人・上役 山西惇
2年前に「イモンドの勝負」を見たのがはじめての「ナンセンスコメディー」体験だったのですが、そのため「面白かったんだけど、何を見たんだろう・・・」と、とまどいました。
そして「イモンドの勝負」をうつらうつら思い出して考えてみたら、セリフの応酬やシーンの変化に「一貫した物語」的なものはなく、その場その場、目の前で起こっていることを受け取ればよかったんじゃないか、と思って赴いた「江戸時代の思い出」、めちゃくちゃ面白かったです。
「イモンドの勝負」は全体的に悲惨さとか暗さとかあったのですが、「江戸時代の思い出」は残酷性はあるけれど、カラッと明るいです。なので「ナンセンスコメディー」というジャンルをはじめて見るなら、こちらの方がとっつきやすいんじゃないかなと思いました。
さらに今回はこういう作品を見るのが、私は本当は一番好きなんじゃないか、ということを思ったのです。
その場その場で起こっていることをただそのまま受け取って楽しむ、というのは、いわゆるショーを見ているのと同じじゃないかと思うのです。
ダンスが芝居に、歌が台詞に変わっているだけで、ショーも共通の概念やモチーフ的なものがあるものもあれば、ないものもあって、ただただそのシーンの歌とダンスを楽しむもので、そんなショーがわたしは大好きなのです。
(例えたら今回の「江戸時代の思い出」は「万華鏡百景色」で、「イモンドの勝負」は「VIOLETOPIA」の世界観を持った、中村一徳先生ショーな気がするんですけど、全方位から「違う!」って言われそう・・・。でもそう思ったので残しておきます。)
ショーが、歌やダンスの基礎訓練を積んだ人がいないと作れないように、ナンセンスコメディも「ナンセンスコメディを理解して経験を積んだ人」じゃないと作れないのだと知りました。
SNSではこのようにつぶやいていたのですが、
江戸時代の思い出を見ながら、
— oto (@sat_oto) 2024年8月4日
こういうのを若いときは受け付けられなかっただろうけれど、もし好きになっていたら、ビンボーで成功しないままでも、今でも演劇やってたかもしれないなあ、とか思いました
あれを例えば書けたとしても演出が絶対できない
今までで見た中で1番ケラ様の演出の凄さを感じた
この後、プログラムを読むと、作・演出のKERAさまが、劇団でなくプロデュース公演でこういうものをやるとしたら「3ヵ月くらい稽古しないと完成しないと思います」とおっしゃってらして、まず「面白がる」までに1ヵ月くらいかかるでしょう、と書かれていたのは、そうなんだろうなと思いました。
役者さんはその役の気持ちや背景を掴んで演じる人が多いでしょうけれど、ナンセンスコメディはそれが場面場面によってさまざまに変わっていくのです。そこに多分ストーリー的な理由はなくて、より面白くなるように、と書き上げられている感じがしました。そうなると役者さんから何か質問があっても「そうなる理由」は説明できない、そんなものをどうやって演出するのだろうと思ったら、やはり役者さん側にも「ナンセンスコメディ」の筋力みたいなものの鍛え上げが必要なのを知って、そこも非常に興味深いなと思いました。
古田新太さんが下記の記事でも
生田斗真と古田新太、劇団☆新感線の舞台『バサラオ』でついに共演、生田が古田を“怪物”と称する意外な理由を明かす | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス
とにかく早く家に帰りたいから、演出家の言うことをちゃんと聞いて、その通りにちゃんとやるようにしてる。だから、なにかいろいろ工夫したり、アレンジしたりする俳優を見ると「すげえなあ」と感心するんです。「気持ちを入れるんでちょっと待ってください」とか。オイラは「なんでそんな面倒臭いことをやるんだろう」って。
と答えていらっしゃるのですが、この「演出家の言うことをちゃんと聞いて、その通りにちゃんとやるようにしてる。」ができる人が、ナンセンスコメディができるんだろうなとしみじみ思いました。
そしてこの心構えができるまでに、普通の人は1ヵ月かかるのだろうなと勝手に想像したのですが、どうなんでしょうか。
だから感想としては、やっぱり「すごいものを見た」「すごく面白かった」しかない気がします。そしてそれを見ている自分がものすごく幸せで楽しかった。
そんなわけで、感想としてはSNSでつぶやいたものを記録的に貼っておきます。
ナイロン100 ℃「江戸時代の思い出」幕間です
— oto (@sat_oto) 2024年8月4日
イモンド以来、2回目のナンセンスコメディは相変わらず訳わからなくて毒々しくて、なのに面白いのが不思議です
しかしオープニングはリトルショップオブホラーズがはじまるかと思ったよ!
あのオープニング好き❤️
あ、オープニングの歌は本当にリトル・ショップ・オブ・ホラーズのようで、めっちゃくちゃステキだったのですが、今回4話構成のオムニバス形式でその中の2話目に内容もちょっぴり通ずるところがあるような気がしました。
江戸時代の思い出、終わりました!
— oto (@sat_oto) 2024年8月4日
カーテンコールにケラさま出てらして嬉しかったです😊
で、感想なんですが
よく分からないけど、めちゃくちゃ面白かったーーー!
以上でございます🤣
笑った!
そして観客とかスタッフとか照明とかカーテンコールとかもう概念覆されて楽しかった!
江戸時代の思い出
— oto (@sat_oto) 2024年8月4日
同行人に何処が1番面白かったか聞かれて、考えた末の私の答え
茶屋前の土の上にゴザ引いて、江戸時代の町民の格好した三宅さんと侍姿の大倉さんがチェスしてるところ
でした
だってチェスについて誰も突っ込まないんだもん🤣
江戸時代の思い出、思い出し
— oto (@sat_oto) 2024年8月4日
とにかく、みのすけさんの救世主がピュアで、ああいう透明感って好きだなあとしみじみ
ブギウギでちょっと一癖ある記者だったのが信じられない
そして三宅さんも大倉さんもかわいかった!
ナルシーは大得意のうさんくさい悪役?でエロさむんむんで最高でした
そして最終的にわたしの中に残った欲望がこれです!
江戸時代の思い出、思い出し
— oto (@sat_oto) 2024年8月4日
東京くらいの公演数があったら、何回か見たあとになんとかしてピンスポ当たる席に座ってみたかったです!
で、流れるセリフっぽい感じを出したい笑
今まで公演の中で役者さんに絡まれたり、何かをもらえたりする席っていいなあと思っていたのですが、それよりも何よりも今回の作品のピンスポットが当たる客席に座りたかったです、何回か見た後に!
そんなわけで、万が一この作品が再演されることがあったら、東京公演から追いかけて、ピンスポットが当たる席をどうにかして手にしたいと思っています。
そのくらい本当に、わたしの中で特別に大好きで楽しい作品でした。