こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

エジンバラの夏 第一関門

何をどうしていいやら分からないまま、エジンバラ・ウィンブリー駅に大幅に遅れて到着。
後発隊のメンバーも間もなく到着するだろう、ということで、待つ、ことになったのだと思う。群れなして、広大なセントラル・ステーションの中のパブに落ち着いたのが、お昼過ぎのことだった。
とりあえず微妙にお腹が空いたような感じがしたので、スープセットを頼むが待てども待てども出てこない。
そうこうしているうちに、後発隊だったメンバーが到着。
ようやく馴染みの顔が見れてほっとしていたら、ヴィクトールに
「ご飯、絶対食べたい?」と聞かれると同じくらいのタイミングでようやくスープセットが到着。
ヴィクトールがちょっと困った顔をしたけど、いいよ、食べて、と言うので、必至で掻きこんだら、じゃあ、行くよ、とバニと3人でタクシーに乗せられた。

何が起こっているのか不安だったけれども、始めてみるエジンバラの景色は、まるで魔法の国に来たようだった。
中心にそびえるエジンバラ城。その周りを取り囲む、古い古い町並み。
キルトを履いたバクパイパー。
柔らかな夏の光。
同じブリテン島なのに、これほどまでにロンドンと景色が違うのかと驚く。
けれども、外の景色にあっけにとられている私を横目に二人は浮かない様子だった。

訳は到着してから知る。
バニの一人芝居のリハーサルの時間が大幅に過ぎていたのだった。
街中の中心にあるコミュニティーセンターのような、メイン会場の中の一つの劇場は、一人芝居には贅沢すぎるくらいの広い空間で、そこには、厳しい顔をした、いかにも英国人といった風情の女性が待っていた。