こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

MAMMA MIA!

書くにあたって振り返ってみたら、ミュージカル「MAMMA MIA!」を見たのは、なんともう7年も前のことで、我ながらびっくりした^^;
もちろん、ロンドンでのことである。
舞台を始めて見たとき、一番印象的だったのは、そのシンプルでレトロなセットの美しさだった。
特に冒頭と最後の「I have a dream」で、青いライトで表現したギリシャの海の中に浮き上がる桟橋、そしてその中を歌いながら歩くソフィーは本当に夢のように美しかった。
この作品自体、「ミー&マイガール」に続く、実にウエストエンドらしい、ハートウォーミングなミュージカルで、楽しい、大好きだな、と思ったのだけど、残念ながらそれ以降見に行く機会もなく、今回ミュージカル映画を見るにあたって、正直記憶はあやふやだったのに、この冒頭と最後のセットのことだけは今も鮮明に思い出せるあたり、自分の空間フェチを痛感したりするのである。

で、そのミュージカル映画はどうだったか、というと、
もー楽しい♪幸せそして、ジーンとくる!
ギリシャの海や島なんかは実写で見ると、それはそれとしてすごくきれいで、あーリゾート行きたいぞーと思わず思っちゃったりするのだけど、こればかりは、舞台ファンとして、あのシンプルに美しかった舞台セットに一票を投じたい。
それでも、残念ながら当時、英語力のなさで理解できてなかった部分なんかが字幕によって補助されるので、特に歌詞の内容なんかがじっくり分かって、より面白く、そしてより感動して見ることが出来た(そして、勘違いも判明^^;というか最後の結婚式のところのやりとりをちゃんと理解してなかった)。
特にドナのメリル・ストリープは、残念ながら歌唱力はかなり弱いのだけど、その分演技力で見せてくれて、ノリの良い曲とかは正直ちょっと厳しいかなというところはあったけれど、「The winner takes it all」なんかは、切々とセリフのように感情を込めて表現してくれたおかげで、ドナの心情がよく伝わりぐっときた。
いくつになっても、少女のように、しゃべって、笑い、泣いて、はしゃぎ、歌う、おばさんたち三人のその様子が、とても愛しくて、年を取っても変わらないものがそこにあって、だから微妙に「ダンシング・クイーン」のノリノリな曲でもそういうものを感じて、心動かされるものがあった。
一方、若いソフィーやスカイたちの様子は、可愛らしく微笑ましく、本当に見ていて楽しい。
更におじさん三人も実にキュート。
というか、ハリーのコリン・ファースにメロメロw
正直「ブリジット・ジョーンズの日記」では、個人的にはそんなにピンとこなかったのだけど、年を取って、太って老けた、実にイギリス人ダメ男な感じのコリン・ファースにもうキュンキュンww
なので、最後のオチはちょっと残念だったけど、エンディングで似合わないド派手な衣装でたどたどしく踊ってたコリン・ファースに激しく萌えたので、それはそれとして、楽しい楽しいミュージカルのオプションとしてよしとすることにした(笑)

帰宅の電車で、ふとガラスに映る自分を見たら、目もとが思いっきり笑っていて、我ながら幸せそうで、あ~この映画、本当に心の底から楽しかったんだな、私、としみじみ実感。そんな幸せをたくさんくれる作品なので、ちょっぴり疲れたときなんかに特にオススメしたい一本だと思う。