こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

SATC2


王様のレストラン」で谷原さんが、SATCの楽しみ方が分からない、と仰っていて、なるほど、谷原さんのようなスマートな男性でも、SATCは分からないのだなあ、と妙に納得した。

そんなことを考えると、改めて上のポスターは面白いな、と思う。

もちろん、ワールドカップに燃える女性も実際多いし、SATCを「まあそれはそれとして面白いところもあるよ」と思うストレートの男性も少数ながらいるだろう。
でも、私個人、という単位で考えると、「私がワールドカップに全く興味がなく、その楽しみ方も全然分からない」と思っている気持ちそのままが、SATCに対する大多数の男性の気持ちと一緒なんだろう。

そう、SATCは究極のガールズ・ムービーだ。
女とその周辺だけに許された娯楽。
しかも、ウィットに富んだ脚本が素晴らしかったドラマ版に比べて、
映画は完全に「SATCのドラマファンのためのご褒美」的位置づけ。
衣装とセットばかり豪華でストーリーはゆるいw でもそれでいいのだ。
小難しいことはなし。ただ、現実を忘れて楽しみたい。
なので、レディースデイのSATC2は、ものすごいことになっている(笑)

見渡す限り、女ばかり。
宝塚でもスタジオライフでも、もうちょっと男性見えたかも、というくらい、女ばかり。
さすがに迫力。
でも寧ろこれこそ、ご褒美のSATC2の正しい見方かもしれないとも思ったりしたw

ということで、そりゃあもうめくるめくアブタビ、ファーストクラスのゴージャス旅行も、リゾートファッションも確かに楽しかった。終わった頃には、私も1着くらいああいうリゾートドレスが欲しい、海外旅行いきたーい、という気分になった。

そして、サマンサ、やっぱりサイコー!
さらに、シャーロットの優等生でありたい、という気持ちとそう居られない自分への嫌悪感が共感できるし、ミランダの仕切り屋なところが、これまたすっごいよく分かって面白かったり、逆に全然大人じゃないキャリーにはちょっとイライラしたりしながら、大人なビッグをはじめていいと思ったり、正しい楽しみ方を満喫(笑)

その一方で、オタクな楽しみ方もさせてくれて、改めてSATCを見なおした。
それは何かというと、

ライザ・ミネリ!!!!

につきる。
ライザ・ミネリとは私が憧れてやまない、ブロードウェイが誇る血統書付のミュージカル・スター。
御年64歳。
ライザ・ミネリが生きている間に、ライザがなんでもいいから舞台に登場するトニー賞を見に行く、というのが、私の今のところ、実現が一番難しそうなビッグ・ドリーム、なくらい、ライザ・ミネリが好きだ。
そのライザ・ミネリが本人役で出演。さらに歌って、踊る。64歳なのに、ダルマ衣装でパワフルなダンスと歌を披露する。
しかも、現代POPSを!すごい!
ライザ、ステキすぎる!!

ということで、始まって10分少々で、大興奮。
心の中で、映画の登場人物たちと一緒に、ライザのパフォーマンスが終わった瞬間、叫び声をあげて喝采してました。ええ、心の中で。
そして、そこで、私、燃え尽きました(笑)

映画は楽しかったけれど、このライザ以上に楽しませてくれるところがなかったのが残念。でも、この歌い踊るライザを見にもう一度行きたい。そして、DVDが欲しい。

だから、やっぱりSATCは最高のご褒美映画、だと確信した夕べ。