こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

映画・DVD

役替わりで見える二面性@National Theatre Live at home「フランケンシュタイン」

このままでいくと恐らく日本で演劇が見られる日が来るは、早くても7月以降だと思われます。 そんなわけで今現在、わたしの2020年度最後の観劇は2月22日梅田芸術劇場で公演されたミュージカル「フランケンシュタイン」です。 残念ながらわたしはこの作品をあ…

それ以上でも以下でもなく@映画版「CATS」

ミュージカル「CATS」というのは、不思議な演目でして、ミュージカルはそれほどでもないけれど「CATS」だけは好き、とか、「とにかくCATSファン」という方が多く存在する作品なのです。 一方でミュージカルオタク層の中には「CATSとライオンキング、どちらが…

今さらだけど、髑髏城の七人 ゲキシネのススメ

2017年の春にオープンした「360°シアター」。 客席がぐるぐる回るという新型劇場のこけら落とし公演として上演された、劇団☆新感線・代表作の1つ「髑髏城の七人」が今ゲキシネとして全国の映画館で公開されています。 ちなみにこの360°シアター「髑髏城の七…

身の丈を知るってだいじ@NTLive「マクベス」

2/20(水)20:30~ 大阪ステーションシネマ演出:ルーファス・ノリスマクベス:ロリー・キニアマクベス夫人:アンヌ=マリー・ダフ (画像はhttps://www.ntlive.jp/blank-21より) Macbeth - National Theatre Live 東京にいたら語り合いたい。 https://t.co/0…

切なくなるほどハッピーにしてくれる、それがメリーポピンズだから@メリーポピンズ リターンズ

2/1(金)なんばパークスシネマ なぜこんなにミュージカル好きになったか、を考えると、きっかけはメリーポピンズでした。 メリー・ポピンズ 50周年記念版 MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray] 出版社/メーカ…

闘うものの声がきこえるか@ドキュメンタリー映画「性別がない」「愛と法」

9/15(土)にシネヌーヴォで「性別が、ない!」を9/22(土)にシネリーブルで「愛と法」を見てきました。 どちらも大阪公開初日だったため、監督と出演者のアフタートークがありました。 作品だけを見ての感想が正しいカタチだとは思うのですが、どちらのアフタ…

ユーモアに爆笑!音楽でアゲアゲ@映画『ピーターラビット』

もう記憶さえおぼろげな子どものころ、ピーターラビットの絵本が大好きでした。そしてピーターラビットの第1冊目のストーリーがちょっと描かれたデザインのマグカップを愛用していました。 ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1) ビアトリ…

This is The SHOW!@グレイテスト・ショーマン

ミュージカル映画と銘打たれると「見に行かなきゃ」と強迫観念にかられるのですが、これを楽しみに見に行った理由は2つあります。①音楽がベンジ・パセック&ジャスティン・ポール②歌って踊れるエンターテイナー、ヒュー・ジャックマンが主演①に関してはやは…

本当は誰もに「代名詞」なんてないのかもしれない@ヴォイスオブヘドウィグ

ヘドウィグへの熱狂が続く中、この映画を見ました。 ヴォイス・オブ・ヘドウィグ [DVD]ドキュメンタリー映画,ジョン・キャメロン・ミッチェル,オノ・ヨーコ,ヨ・ラ・テンゴ,フランク・ブラックアップリンク とある音楽プロデューサーがヘドウィグのトリビュ…

娯楽の意味を知る@カイロの紫のバラ

年に一度の舞台ファンのお祭り「トニー賞」が終わりましたねー。ノミネートの段階ではばらついていたミュージカル部門ですが、終わってみたら「Dear Evan Hansen」の圧勝という。どんな作品なのか気になるところです。個人的に気になっていたのが「ミュージ…

ホンモノの野獣は誰か@実写映画版「美女と野獣」

特にロンドン滞在中、ミュージカル観るためのロンドン来たと公言していたので、日本人の方に 「ミュージカルってものを見たいのだけど、何見たらいい?」 という質問を受けることがよくありました。 私の答えは下記の通りです。 泣きたいなら→オペラ座の怪人…

真実を見つける難しさ@fake

1、2月ちょっと予定より観劇しちゃったので、舞台の感想は当分ありません、すみません。4月以降はキューティーブロンドやら、きみはいい人チャーリーブラウンやら見に行きます(←因みにチケットは未手配。ま、なんとかなるでしょう)ので、舞台感想は気長にお…

哀しさと楽しさと切なさと@ラ・ラ・ランド

私は舞台を見るほどには、映画館で映画を見ません。(まあ最近は対して舞台も見てないけれど)なので、映像的楽しみ方、というのは本当に残念なことに、身についていないのです。そして、それを残念だなあと痛感したのが、今回の「ラ・ラ・ランド」でした。こ…

心高ぶるワンシーン@Broadway's lost tresure2

松尾スズキ版キャバレーで、大好きな「Maybe This Time」という曲を物語からひっぺがされ、単独ショーのようになっていたことにショックを受けた私。 しかし、その後、ミュージカルだから、気持ちが高ぶってそこで歌になると思わず、軽い歌謡ショーだと思う…

孤独の王冠@THE QUEEN

朝起きたら津波警報と福島原発の冷却装置稼働停止にかなり驚きました。 とりあえず、今現在、被害がなくて何よりです。 関東もそこそこに揺れたようですね。 私は3・11の時は東京都内勤務&在住でして、揺れもパニックも肌で感じたのですが、大阪にいると「…

少年の心とは遠く離れたものよ@スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」

原作:尾田栄一郎 脚本・演出:横内謙介 演出:市川猿之助 スーパーバイザー:市川猿翁 モンキー・D・ルフィ/女帝ボア・ハンコック/赤髪のシャンクス:市川 猿之助 エドワード・ニューゲート(白ひげ):市川 右近 ロロノア・ゾロ/ボン・クレー/スクア…

「私」らしく輝く@龍真咲ラストデイから思うこと

9/4(日)に龍真咲さん(まさお)が宝塚歌劇団からの卒業の日を迎えました。 宝塚歌劇団では、トップスター、もしくはそれをするにふさわしいスターに、千秋楽とその前日の夜公演に「サヨナラショー」という特別なショーがつきます。 そして、いつからはじま…

はちゃめちゃの中のリアリティ@Too Young To Die

クドカンこと宮藤官九郎脚本・監督作品を私は勝手に「ミュージカル映画」として認定しています。 そして、「Too Young To Die」も期待を裏切らない、すんばらしいミュージカル映画でした! 【チラシ3種付映画パンフレット】 『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死…

いつもの物語を見世物に変える実力@シネマ歌舞伎「阿弖流為」

作:中島かずき演出:いのうえひでのり阿弖流為:市川 染五郎坂上田村麻呂:中村 勘九郎立烏帽子/鈴鹿:中村 七之助阿毛斗:坂東 新悟飛連通:大谷 廣太郎翔連通:中村 鶴松佐渡馬黒縄:市村 橘太郎無碍随鏡:澤村 宗之助蛮甲:片岡 亀蔵御霊御前:市村 萬…

わかりたいのか、わからないから良いのか@私を離さないで

私と「私を離さないで」の出会いは、先日亡くなられた蜷川幸雄先生の舞台でした。この時点で原作は未読、映画も見ておらず、一幕目終わったときの印象はアイランド アイランド (The Island) [Blu-ray] ユアン・マクレガー,スカーレット・ヨハンソン,ジャイモ…

アナ雪にまぎれたメリー・ポピンズ@ウォルト・ディズニーの約束

本日のトニー賞はやはりミュージカル部門はみごとな「ハミルトン」旋風が巻き起こってましたね。残念ながら私はWOWWOW見れないので、親友が字幕付きの録画を見せてくれるのを静かに待ちたいと思います。待ってます!(←私信)ところで、ミュージカルとか見に…

実は画期的なラブロマンス@映画「キャロル」

映画はあまり見ませんとか前回書いておきながら、映画の感想つづきですみません。サブタイトルの「ぼちぼちかんげき」は取るべきでしょうか。でもまあ、これ、とっくにお気づきのことでしょうが、「観劇」と「感激」兼ねていますのでとりあえず、残しておい…

彼の「罪」はなんだったのか@イミテーション・ゲーム-エニグマと天才数学者の秘密

まず、言い訳をします。 私はあんまり映画を見ません。 そんなわけで、トニー賞はここ数年特に、地上波以外の電波を受信できる友人に 「え、私のために録画して見せてくれるよね、そうだよね」 と友情を確認しあって、見せてもらっています。 決して脅してい…

ダンシング・チャップリン

ローラン・プティの名前を初めて知ったのは、高校の終わりか大学の始めくらいだったと思う。 その頃、私は毎年ローザンヌ国際バレエコンクールのテレビ放映を楽しみに見ていたのだ。 しかしながら、私はバレエを習ったことがないし、その上価格の高いバレエ…

我が心の歌舞伎座

13歳の頃の宝塚歌劇にはじまって、そこから私の人生は劇場に行くことが生活の一部になった。だから、入った瞬間にああ、この劇場好きだなあ、と感じることがある。歌舞伎座もその一つだった。どこか懐かしい空気。非日常と日常の解け合った雰囲気。様々な思…

メディアミックスで見る『スカーレット・ピンパーネル』の面白さ。

タカラヅカ・レビュー・シネマ第三弾「スカーレット・ピンパーネル」を見に行ってきた。第一弾の「ソロモンの指輪」は舞台を見ておらず、第二弾の「太王四神記ver2」は一度きりの観劇であったことを思うと、この「スカーレット・ピンパーネル」は三度舞台を…

SATC2

「王様のレストラン」で谷原さんが、SATCの楽しみ方が分からない、と仰っていて、なるほど、谷原さんのようなスマートな男性でも、SATCは分からないのだなあ、と妙に納得した。 そんなことを考えると、改めて上のポスターは面白いな、と思う。 もちろん、ワ…

メディアミックスで見る『太王四神記 Ver.II』 の面白さ。

先週タカラヅカ・レビュー・シネマ『太王四神記 Ver.II』 をやっと見に行ってきた。 タイミングがなかなか合わなくて見れなかったのだけど、これ、ウワサどおり、もうめっさめさ面白かった!! この演目、映画アリ! 「ソロモンの指輪」はヴィジュアルアート…

NINE

デビット・ルボー演出のミュージカル「NINE the musical」は実に抽象的で難解で芸術的な作品だった。 http://www.tpt.co.jp/aboutus/archive/nine.html きっと、原作だというフェリーニの映画も難解なアートムービーなんだろうな、と思ったものだった。 歌も…

映画版「キャバレー」

舞台版のキャバレーの感想は観劇ごとに書いているのに、映画版の感想は一度も書いたことないことに気づく。 ということで、好きな映画と聞かれると悉く答えている映画版「キャバレー」の感想。 私とミュージカル「キャバレー」との最初の出会いはこの映画版…