こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

2014年1月~4月備忘録

2月10日 祈りと怪物 @シアターBRAVA!
蜷川版を観劇。初ケラリーノ・サンドロヴィッチの脚本作品を観劇。もっと小劇場的なものを想像していたら、割とロシア古典演劇のイメージで驚く。役者も良く、長さを感じず、楽しめた。

2月24日 ロックオペラ モーツァルト @梅田芸術劇場
モーツァルト 中川晃教 サリエリ 山本耕史 版を観劇。演出やセットが今ひとつ。面白みはあるのだけど、活かしきれていない印象。しかしながら「モーツァルト!」よりもウォルフガングの状況が見えやすく、彼の音楽と自由への希求は真っ直ぐに飛んできた。一幕ラストの中川晃教絶唱は圧巻!ソツなく的確な山本耕史サリエリも良かった。

3月23日 ノートルダム・ド・パリ @梅田芸術劇場
2001年にロンドンで何度か見たのだけど、やはりこの作品の振付とダンスに魅せられる。二部冒頭の鐘のシーンは幻想的で哀しく激しく、ただただ呆然とする。全体には歌と芝居とのバランスを欠いた作品だとは思うけれど、それでも、この振付とダンスがミュージカルに取り入れられたことは貴重だと思う。キャストはロンドンで見たときよりも、数段歌が上手く、とりわけカジモドの独特な声は印象的だった。セットと照明の色合いも美しく堪能した。

3月31日 4月7日 宝塚宙組モンテ・クリスト伯」「アムール・ド・99」
モンテクリスト伯の方はこんなものか、ではあったけれど、ショーが楽しかった。構成はワンパターンでショーとしてはどうかとは思うけれど、昔の名シーンはそれだけで十分見応えがあるから、変に飾らなくて良かったのかもしれない。ザストーム、パッツィの館、シャンゴと本当に昔の方が踊りの力を信じられていたし、踊りを楽しむ素地があったのだなあとしみじみ感じるシーンたちだった。それぞれにタイプは違うけれど、どれも素晴らしい踊りの力と魅力の伝わるものだった。こういうものを今も産み出してほしい。中詰のパイナップルの女王も意味なく盛り上がり、トップスターの美しさにため息し、興奮するという、これがショーのパワーを痛感する作品だった。