こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

残りはまとめて@2015年手抜き感想

★宝塚
雪組
ルパン三世」「ファンシー・ガイ」

 

 



多分脚本的には「ルパン三世」の方が
るろうに剣心」よりちゃんとしていたと思うのですが、
私は「るろうに剣心」の方が楽しかったです。
なんでだろう。
まだ咲ちゃん(彩風咲奈)の次元もなぎしょ(彩凪翔)の五右衛門も魅力的に感じられなかったからかな。
それとも少なくとも「ルパン三世」はアニメを見て育ったから、あんまり知らない「るろうに剣心」との差が「先入観」に出てしまったからかもしれないです。
あとは卒業したともみん(夢乃聖夏)の銭形警部の声のトーンが高いのが、少しうるさく聞こえて、なんとなく全体に残念でした。
小柳先生演出では珍しく、ここのセットが良かった、とかここのシーンづくりが良かったとかもあまり記憶にない始末。
なんかすみません…。
でも、チギ(早霧せいな)は素晴らしかった。かんっぺきなルパン三世でしたね。
チギはどうしてこういう特殊な役をやるとうまいのでしょう。二枚目やると普通なのに。
剣心もステキだったけれど、チギ単体ではルパン三世のが好きかもしれません。
「ファンシー・ガイ」は三木先生ショーなので、既視感が強かった思い出。
私、三木先生ショー好きなんですけどね。もう出し尽くされた感は、キャリアを考えると仕方ない気がします。
でも、若手たちが次々銀橋渡って歌ってくれるので十分楽しみました。

「星逢一夜」「ラ・エスメラルダ」

 

 



これがねー、本当、難しい問題だなあと思いました。
私と宝塚歌劇の価値観の。
私、昔書いたとおり、例の、最早伝説の「仮面の男」を面白い、と思う感性の人なんですよ。
そういう人が「星逢一夜」、厳しかったです。すみません。
とりあえず、作品には、ちょうど良い「箱」のサイズがあると思っているんです。
来日公演が恐らく収益上の問題で、現地の「箱」よりも大きな劇場でやらなければならなくなるのを毎回残念に思うくらい、見せ方と箱の比率というのは大事だと考えているんですね。
だから、「星逢一夜」は「大劇場サイズ」での見せ方を工夫してほしかったな、と。
それでも、宝塚ファンの方々の殆どが素晴らしいと感じた、ということは大事ですね。
これからの宝塚の座付き演出家の在り方を一つ示したと思います。
「ラ・エスメラルダ」はいつもの如く、斎藤先生の彩色とチープなセットがかなり目に辛かったです。
斎藤先生と気が合う日はこないだろうなあ、残念だけど。

星組
「黒豹の如く」「Dear DIAMOND!!」

 

 



うーん、芝居は最早オープニングの海賊シーンの方をメインの話にしたら良かったのに、と思いました。
海賊で闘いまくる荒くれた柚希礼音、連れ去られた金髪の姫君夢咲ねね。
これだけでファンは美味しく見ますよ。
そんでもって「一つの海は制した、これからは他の海へ旅立つのだ」とかサヨナラらしく終わってくれて良かったと思うんですけど、どうでしょうか。
でもまあ、最後にラブラブな2人を堪能させてもらいました。
ショーは、最後まで柚希礼音のダンスを堪能できるものを見たかった…という気持ちがぬぐえないまま終わりました。稀代のダンサートップスターだったのに、代表作たるダンスショーがなかったのは、本当に心から残念です。

★宝塚OGショー
「Super Gift」
とりあえず、宝塚OGショーは「TMP音楽祭」だと思っているので、色々楽しかったです。
でも「梅田芸術劇場10周年」というのがあったので、海外ミュージカル曲が多くて嬉しかったですね。
ウタコさん(剣幸)とミミさん(こだま愛)の「ミー&マイガール」や杜ちゃん(杜けあき)が「深川」を踊ってくれることなどは、前情報で知り、ウキウキとファン丸出しでまいりました。
でも、あの2幕序盤はずるいでしょう。
だって、ウタコさんミミさんコンビでサヨナラ公演「川霧の橋」のラストシーン再演ですよ!
ミミちゃんの袂をぐっと握って「もうどこへも行くな」付きですよ!
泣きますよ!泣くに決まってるじゃないですか!!
でも、なんとなく、この流れで「深川」かな、と思っていたら、
その前になんと「花幻抄」の「祭」を客席登場で杜ちゃんが歌ってくれるなんて、
やられた感満載ですよ!
ああ、もっと前方の席で見たかった…!と久々に心から思いました。
もうこの一連の流れだけでも「すっごい贈り物(スーパーギフト)」間違いなしでした。

因みに私はシメさん(紫苑ゆう)、タカちゃん(和央ようか)ゲスト回に行きました。
幕間に「ウタコの部屋」というトークコーナーがあって、これにゲストの2人が登場したのですが、
ウタコさん、シメさん揃っているんですもの、面白くないわけがない。
シメさんはヒラヒラブラウスにスリムパンツとオスカル私服スタイル&宝塚メイク
タカちゃんはTシャツにスリムジーンズ&ナチュラルメイクという、
宝塚の人とニューヨークセレブ、
みたいなちぐはぐな取り合わせにすかさず突っ込むウタコさん。
「シメは冷凍保存されている」からトークは爆笑につぐ爆笑。
ちっちゃくなってる下級生のタカちゃんが可愛かったです。
とは言え、ウタコさんとタカちゃんはほぼ関わりがなかったので、
トークでも話されましたが、
シメさんとタカちゃんは1989年雪組ベルサイユのばら-アンドレとオスカル編」でちょっとだけ関わっています。
新人公演でタカちゃんがオスカル役に抜擢されたので、アドバイスを頂いたとのこと。
シメさん「私、そんなこと言ったん。まだオスカル演じてない時やんね」と自らツッコミ。
はい、シメさんが雪組特別出演で演じられたのはフェルゼン。
オスカル演じられたのは、この後のことでした)
この日だけは「カリンチョ(杜けあき)の部屋」でも良かったかも。
あ、でも一応杜ちゃんのがシメさんより下級生だから、
ウタコさんみたいにつっこめないか。
とりあえず、お金があったら、楽しくリピートしたくなる過去からの贈り物でした。

★再演もの
「ラ・カージュ・オ・フォール」
もう大好きなのでね、かかったら見ずにはいられないのです。
感想は過去のものをよろしければご覧ください。
しかし、再演を繰り返し過ぎて、内輪(出演者同士)で笑ってしまう、というのが多く見られました。
でもいいんです。もういいんです。
市村ザザは本当にもうこれで最後でしょう。
だから、見られて最高に幸福でした。
次の再演はぜひ10年後に新納慎也井上芳雄コンビでいかがでしょうか?(←無理だと分かっていながら、割と本気です)

★初見もの
ボンベイ・ドリームス」
ロンドン滞在時、ちょうどかかっていたので見に行く予定だったのですが、
色々諸事情ありまして、見に行けず、心残りだっただけに飛びつきました。
・・・・が、記憶がほとんどない・・・。
とりあえず、やっぱり感想はすぐに書かないとダメですね・・・。
ただ、想像していたような「ボリウッド映画」的娯楽作品じゃなかったです。
演出のせいか、割と暗めだったような。
うーん。もう一度見るならロンドンで見たいです。