こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

夏のロンドン旅行にパブシアターのススメ(Let’s go to the fringe at London this summer!)

早めの夏休みで7月初旬にロンドンヘ行くよ!
なんて、羨ましい方、いらっしゃいませんか?

私、ロンドンへ行かなくなって早10年近く立ちます。
その最後にロンドンに行ったとき、とても素敵な芝居を見たのです。
それが、この夏、7月11日(月)~7月17日(日)[金曜日は休演日]に再演されるのです。
もし、その日付に羨ましくもロンドンにいらっしゃるなら、ぜひ、足を運んでみてください。
夜の7時から9ポンドです。(予約なら8ポンド)
場所はカムデン・タウンにある「Etcetera Theatre」。
地下鉄「カムデン・タウン駅」からCamden High Streetを北へまっすぐ歩いて最初の左へ曲がる道の角なので、迷われることもないと思います。
そして、1階は「THE OXFORD ARMS」というパブです。

せっかくロンドンに行くなら
本物の「英国パブ」ってやつに行きたい!
という方には合わせてオススメします。
ロンドンにはもちろんパブは山ほどあります。
山ほどあるから選びづらい。
どこへ行ったら分からない。
そんな方はパブ体験ついでにご覧になってみるのはいかがでしょうか?

(パブイメージ visit britain flickerより)

チケットの買い方は、とりあえずパブに行けば教えてくれます。
シアターは大抵パブの2階(First floor)にあります。
多分、そっけなく「UPSTEARS(上)!」と叫んで教えてくれるはずです。
パブ内を見渡せば、どこかに階段があるので、とりあえず登ってみましょう。
外階段の場合もあるので、中にない時は一度パブを出てぐるりと回ってみましょう。
チケット売り場があれば、そこでチケットを買えば大丈夫です。
ない場合は、そこらへんにある扉を開いてとりあえず「Excuse me!」と叫んでみましょう。
多分、誰かが出てきてくれるので、「Could I have one ticket, please?」と言ってみましょう。もちろん「チケット、プリーズ」でも大丈夫です。
大事なのは「プリーズ」をつけること、です。

あ、万が一、チケットを買う列(Que)が出来ていたら、並びましょう。
英国人は列をきちんと並ばないことにうるさいです。
外国人だろうが、旅行者だろうが、誰かが注意してきます。

早めについた場合はパブで飲み食いするもよし、
ギリギリに到着したなら、飲み物だけ買ってシアターで飲むもよし、
パブで何も買わず劇場に直行でもよし、です。

ついでに千秋楽の日曜日は「カムデン・ロック」というマーケットがやっている日なので、
カムデン・ロックマーケットの観光ついでに、帰り道にここのパブシアターによるのもいいですねー!
ポートベローやバラマーケットがすっかり有名になっちゃいましたが、
私はなんだかんだ老舗のこのカムデン・ロックマーケットが好きです。
アンティークとかロンドンらしい食材とか、ザ・英国じゃない、どちらかというとパンクなU.K.の方を感じられます。
せっかくなので、このマーケットも合わせて楽しんでください。

私が今回オススメする演目「Valentin’s Day」は1人芝居なので、確か小1時間程だったはず。
終わってから、パブを堪能するのもまたよし、でございます。
役者もそのままパブで飲んだりするので、
英語が堪能な方でしたら、彼と飲むのもありでしょう。

Valentin’s Dayは「ヴァレタイン・デイ」という名前の男性の物語です。
https://www.ticketea.co.uk/tickets-theatre-valentines-day-by-andy-mcquade/
偽名ではなく、本当にDAYという名字で、2/14に生まれたので、ヴァレンタインと名付けられたのです。これも彼のコンプレックスの一つです。
彼は、内気で、たった一人の友達はぬいぐるみのテディ・ベアです。

(テディ・ベアイメージ visit britain flickerより)
テディ・ベアが友達、というと映画の「TED」を思い出してしまいます。
テッド [DVD]
マーク・ウォールバーグ,ミラ・クニス,ジョエル・マクヘイル,ジョヴァンニ・リビシ,ノラ・ジョーンズ
ジェネオン・ユニバーサル


欧米の男性はテディ・ベアが親友、なんてことが普通なんでしょうかね。

残念ながら、ヴァレンタインには「TED」のジョンのように素敵な彼女はいません。
セックスしたことがないことがコンプレックスで、初体験しようと頑張ったものの、出来ずに恐怖を味わって以来、女性にも苦手意識が強いです。
彼がセックスコンプレックスなのは、
敬虔なクリスチャンの母親の影響が大きく、
悩みながらも、毎日を彼なりに一生懸命生きています。
仕事で失敗したこと、コンプレックスのこと、
日々の出来事や思い出を
彼は毎日テディ・ベアのブライアンに話すのです。
不器用な彼のその様子が切なくも可笑しいです。

そして、彼は、決断するのです。
彼がこの先、社会に迎合して生きるために、花嫁を迎えることを。
花嫁「マリア」はロシアからやってきます。
それを待つヴァレンタインの悲喜こもごも。

笑って泣ける本当に素晴らしい演目なので、ぜひ見ていただきたいです。
最後はその花嫁の登場で終わります。
その花嫁がどんな姿をしているか、注目ください。
笑ってもいいです。笑える終わりです。
でも、私は驚いて、泣きました。
あなたはどちらか、教えてもらえると嬉しいです。

てか、私が行きたい
思わず、昔高校で習った「鳥構文」を思い出してしまいます。
If I were a bird, I would fly to the theatre!