こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

恐れを知らぬ川上音二郎一座

11/17(土)18:30~ シアタークリエ
川上音二郎 ・・・ ユースケ・サンタマリア
川上貞 ・・・ 常盤貴子
助川タエ ・・・ 戸田恵子
伊達実 ・・・ 堺雅人
甲本与之助 ・・・ 堺正章
津田山蔵人 ・・・ 浅野和之
飯尾床音 ・・・ 今井朋彦
伊東カメ ・・・ 堀内敬子
大野熊吉 ・・・ 阿南健治
小村寿太郎 ・・・ 小林隆
ホイットモア夫人 ・・・ 瀬戸カトリーヌ
野口精一 ・・・ 新納慎也
綿引哲人 ・・・ 小原雅人
ヘンリー・アーヴィング ・・・ ベーカー・ウィリアム・ヒュー

芝居の中味がどうの、演出がどうの、転換やセットやライトがどうのいう作品ではない。斬新さとかいう言葉とは無縁の、昔ながらの「大衆演劇」のスタイルで、座付き作家の脚本で、アテ書きされた喜劇を、ストレートにそのまま楽しむ、そういうつもりで行けば、本当に楽しい作品だった。

何せ、3時間半近く、笑いっぱなし。役者は実力者揃いの上にアテ書きされているので、全員が本当に魅力的で面白い。特にアテ書きの凄さを痛感したのが、主役のユースケ・サンタマリア。主役カップル以外は、舞台経験豊かな実力者揃い。その中で主役という説得力を持たせたのは、ユースケ・サンタマリアしかこの音二郎という人物は演じられないだろう、という、まさにハマリ役を三谷幸喜が作り上げたことだと思う。三谷幸喜の座付き作家だったという真髄がそこにあって、今のこの時代だからこそ、こういう脚本の書き方もあるんだなと改めて思う。

日々変わる喜劇だからこそ、本音を言うと、初日からここまでにどんな変化があったのか、また千秋楽に向ってどう変わっていくのか、見届けたくなるのだけど、豪華キャストと客席数の少なさで既に完売状態なのと、チケット代の高さが、残念と言えば残念である。