こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

ウエディング・ママ

7/27(日)14:00~ 世田谷パブリックシアター
フィリス:木の実ナナ
シガニー:香寿たつき
シルビア:鷲尾真知子
ブルース:新納慎也
シャロン平田敦子
トッド:舩木壱輝
バーニー:加藤満
ポール:田中健
バーナード:尾藤イサオ
モンティー:井上順


演出:宮田慶子
原作:オリヴィア・ゴールドスミス

ストーリーはこちらより。

もしかするとロンドン以外ではじめてかもしれない、最前列の席にちょっとどうしよう、という気分になる。寧ろ、最近では最前列とか前の方の席よりも、全体を見渡せるくらいの方が好きなので、あー、セットやらライトやら見れないなあと実はちょっと残念だったのだけど、始まってみたら、なんともベタなロマコメに、更にめちゃめちゃベタな暗転展開で、まあ、全体を見るまでもなかったかも、と思う。寧ろ最前列でセットの細々したところまでしっかり見えて、それはそれで普段見えないところを堪能させてもらった。

しかし、舞台半分ずつにセットを組んでるのに、わざわざ一旦暗転にして左右に場面を展開するのは本当に一体どういうわけなんだか。暗転も意味や効果があれば繰り返してもいいとは思うのだけど、本当に場面を変えるためだけに視界をシャットアウトするという、なんの工夫もないやり方で、一応プロの商業演劇がこれでいいものか、とちょっと思ってしまう。

ただ、役者の好演が光って、ベタながらも笑いながら楽しく過ごさせてもらったのは確か。
木の実ナナが登場するたびに「ナナちゃん!」っておじさんの掛け声があがったのには、多少びっくりしたけど、さすがの存在感が光ったし、脇キャストも技巧者揃いで、文句なし。見どころはないけど、気軽に楽しめるショーとしては、これはこれでありかもしれない。