こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

そこが分かれ道@少女マンガと恋愛を考える

私は自他ともに認める恋愛オンチです。
まあ、アラフォー負け犬、という肩書がそれを語ってる気もするのですが、同じアラフォー負け犬でも数々の恋愛を経てきて、うっかり婚期を逃しちゃったという方も多いと思います。
けれども私の場合は、恋愛が横を素通りしてきた感があるのです。
まあ、積極的に掴む努力もすっごくしたわけではありませんし、周りがほっといてくれないくらいの「何か」も持ちあわせておりません。残念ながら。
(書いてて段々自分が哀しくなってきた)

で、どこで、そういう傾向が見られたのかなあ、と思うと、少女マンガ、じゃないかと思うのです。

小学生の時、私は普通にこういうのを読む、普通の少女でした。

星の瞳のシルエット(1)
柊あおい
フェアベル

 

ときめきトゥナイト 文庫 全16巻 完結セット (集英社文庫―コミック版) [Feb 28, 2011] 池野 恋 [文庫] 池野恋
池野恋
集英社

 

ハンサムな彼女 全9巻完結 (りぼんマスコットコミックス) [マーケットプレイスセット]
吉住渉
集英社


同級生とこんなのを読んで、語り合ったものです。

なのに、中学生になると、急に同級生の読んでいるものについていけなくなったのです。

ONE-愛になりたい 全7巻完結(マーガレットコミックス ) [マーケットプレイス コミックセット]
宮川 匡代
集英社

 

ぼくの地球を守って 全12巻完結(文庫版)(白泉社文庫) [マーケットプレイス コミックセット]
日渡 早紀
白泉社



なんでなんでしょうか。
その代わりに、この作品にはじめて、何かを読んで涙を流す、という経験をしました。

CIPHERサイファ 全12巻完結セット(花とゆめCOMICS)
成田 美名子
白泉社



しかもですよ、主人公アニスではなく、タイトルロールのサイファでもなく、サイファの双子の兄シヴァ(ジェイク)に共感して。
ジェイクがとある女のコの家に連れていかれるシーンがあるのですが、そこで、彼は彼女の賑やかな家庭と(色んな意味で)大きくて暖かい母親に出逢うのです。そして、その時、彼は初めて人前で涙をこぼします。本人も無自覚のうちに。それを見た彼女の母親が「ハングリーだったんだね」と優しく彼に添うのです。
このシーンに泣きました。
しっかり者の姉、を演じてきてて、私も「ハングリー」だったのだ、と思ったのです、当時。

そして、ここが、私の分かれ目でした。
この後、私は恋愛要素の高い漫画から遠ざかります。

BANANA FISH動物のお医者さん赤ちゃんと僕

はい、「恋愛」全然ありません!(笑)
全て名作ですが、ティーンエイジャーのガールとして、寧ろこういうのを読んでる方がしっくりくるあたりに色々間違いがあったのかもしれません

その中でも一番はまったのは川原泉さんの作品ですね。
川原さんの作品は、一応、少女マンガとして扱ってもらうために「恋愛要素」は入っているのですが、そこに熱量がない(笑)
それが、かぎりなく心地よい。淡々と流れる空気の中で語られるのに、うっかり目から汁が出るほど感動してしまうから驚きです。
本当に川原泉は天才だと思います。

ところで、さすがにマンガを読む機会も減り、今読んでいるのはこんな感じでしょうか。

きのう何食べた? 通常版(11) (モーニング KC)
よしなが ふみ
講談社

 

大奥 13 (ジェッツコミックス)
よしながふみ
白泉社



よしながふみも天才ですね。
特に「大奥」なんて、天才すぎて痺れます!

花よりも花の如く 15 (花とゆめコミックス)
成田美名子
白泉社



もやっぱり読んでいます。
しかも、「能」だなんて、私の大好きな「舞台芸術」分野なので、面白くて仕方ありません。

後は、これですね。

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃 (flowers コミックス)
吉田秋生
小学館



映画はこの1巻目を映像化しているのですが、あの映画にうっかり感動した方に読んでもらいたい!
マンガはもっと深いです。
そして、あの映画の佳乃の彼氏は藤井朋章ではないと信じています!