7/23(木) 18:30〜 喜楽館
この感染症の影響で喜楽館も約4ヶ月の休館となっていたそうです。
そして久しぶりの観客入りの出し物がこの花詩歌タカラヅカでした。
いいのか、悪いのか笑
客席は前後左右一席ずつ開けた限定74席。
入場も距離感を保ったラインが足元に引かれていて、皆さん規則正しく順番通りに並んで入場されていました。もちろんマスクも着用。
その分、初の配信も用意されていました。
まずはいつも通り落語4席から始まります。
笑福亭生喬 掛け取りロミジュリバージョン
笑福亭生寿 蔵丁稚ロミジュリバージョン
限定74席は発売日に1時間で完売したそうですが、天使さんのマクラでその観客の半分がはじめての「花詩歌タカラヅカ」ということが判明。
そんな不安半分を抱えながらもはじまれば、落語も浪曲も宝塚ネタをふんだんに入れた内容に爆笑の連続。
ちなみに天使さんの「かつての花詩歌タカラヅカ失敗談」は去年の繁昌亭ファントムネタも多く、楽しく思い出して笑ってしまいました。
生喬さんと生寿さんはこれからはじまる「ロミオ&ジュリエット」の曲を落語の中でたくさん歌ってくださったのですが、それが見事に本編では使われていない曲で、その辺の気遣いがさすが!
というか、本編でも歌いたかったけれどあえなくカットされた残念さゆえでしょうか。笑
さて落語のあとは生寿さんの化粧のための中入りがありました。
そして懐かしいオープニング曲がかかります。
ちなみに本来花詩歌タカラヅカも生演奏なのですが、蜜を避けるために録音上演でした。
そして予定通りであれば、今ごろ星組で「ロミオ&ジュリエット」再演が公演されている頃。
そう思うとちょっと切なくもなりながら、開幕。
愛のまりこさんはダンサーさんだから良いとして、死の笑福亭松五さんがなかなか雰囲気出ています。
そして幕が開いて花詩歌タカラヅカ恒例、浪曲での「ヴェローナ」が真山隼人さんによって歌われます。
そしていよいよヴェローナの街へ。
舞台上での蜜対策にフェイスガードがわりの布を巻かれているですが、これがあんまり違和感ない。ぱっと見、衣装みたいです。
これはしばらくこのウイルスと付き合っていかない中で一つの手段かもしれません。
そして、天使さんのマーキューシオがカッコいい!
思わずマーキューシオばかり連写笑
この後、個人的に大好きな歌「憎しみ」もありました!
モンターギュー夫人が花詩歌タカラヅカ新人の桂笑金さんだったのですが、なかなかの魅惑の歌声。
これでも稽古のときよりはマシになったそうですが、これもなかなかの才能なので、ぜひともこのまま移ろいやすい音程を持ち味にしてもらいたいものです。
さてようやくあやめさんのロミオが登場。
さすが花詩歌タカラヅカのトップスター!
華やかです。すっかりあやめロミオに魅せられていたら、なにやら舞台の奥でごそごそと物音がします。
うっかり忘れていましたけれど、そうそう「いつか」は出会い前のロミオとジュリエットのデュエットなのでした。
生寿ジュリエット、安定のかわいさなのですが、突然の登場の衝撃に思わず笑ってしまいました。
さて場面はみんな大好き「世界の王」です。
ここは残念ながら、ロミオ、マーキューシオ、ベンヴォーリオの3人のみで。
そして「僕は怖い」。
近づけど、近づけど、あやめロミオにソーシャルディスタンスを取るようはねつけられる死に爆笑。
そして舞台は「仮面舞踏会」へ。
ジュリエットとキャピュレット夫人、乳母のシーンはまるっとカットなので、誰ですか、これ状態↓↓↓
そして何の説明もなく誰か(パリス伯爵)から逃げるジュリエット。笑
でも強引に運命の人と出会います。
「天使の歌が聞こえる」
しかしこのドレスがなんか似合っちゃう生寿さんに嫉妬!笑
そのジュリエットに惚れてるくだりの説明がほぼないにも関わらず、染雀ティボルトの「本当の俺じゃない」はさすが。哀しさが伝わってきます。
そんなティボルトの気持ちを知ることなく、恋に突っ走るロミオとジュリエット。
有名なバルコニーのシーンです。
写真で見るといいシーンです。
でもこのバルコニー、登り下りが大変そうで思わず笑い。
ロレンス神父とロミオのくだりはカットで「綺麗は汚い」へ。
これは曲の性質上、生喬師匠の乳母が本当にすばらしくて、わたし的このシーンの上位に入ります。
(因みにわたしのロミジュリ観劇歴。
2010年宝塚星組初演
2011年宝塚雪組
2012年フランス招聘版
2012年宝塚月組
2013年宝塚星組再演)
そして続く「あの子はあなたを愛している」も情感たっぷりで聞き惚れました。
まあ師匠が弟子を思って歌ってるようにも聞こえないでもないですが。笑
そして一部のラスト、結婚式へ。
キスシーンもきっちり濃厚接触を守っています!
いつもならすぐに二部がはじまるのですが、今回は換気のために少し中入りがありました。
そして二部は「エメ」から。
えっとロミオとジュリエットも急成長しました(^◇^;)
そして物語も加速します。
年若くなったけれど恰幅がよくなったティボルトとマーキューシオの死闘。
マーキューシオの歌がない代わりに、天使さんがしっかり宣伝。しかも刺したティボルト真山隼人さんとの2人会の宣伝。生喬ロミオが思わず「オレも入れて3人会にならないのか」と言っている間にお亡くなりになりました。
「僕は怖いリプライズ」はとにかくみんなでずり落ちる生喬師匠のベルトを直すのに必死。
まあそんなこんなしている内にロミオの追放がジュリエットの耳に入ります。
え、もうロレンス神父に相談しちゃいます?
え、もう仮死の薬飲んじゃいます?
ジュリエットの寝室がまるっとカットされていました。
なのでロミオもマントヴァへ。
ベンヴォーリオからジュリエットの死を知らされるロミオ。
絶望のあまり薬売りから毒薬を買います。
そして物語はラストシーンの霊廟へ。
ここからは世界一有名な物語の幕切れを写真のみでお楽しみください。
そして花詩歌タカラヅカですから、本家宝塚と同じように天国のデュエットダンスもありました。
宝塚ファンが胸ときめかせた額コツンからの染雀さんお得意の背中反り。
そしてこの名振付もありました。
本家もチラッとご紹介(^◇^;)
ここからはフィナーレなのですが、まりこさんをリフトする松五さんに感動!
今回からエトワール就任した真山隼人さんの歌からオリジナルソング「WE LOVE TAKARAZUKA」を歌って幕。
なんと2時間で終わりました。
いろいろカットされてはいたのですが、なんかフルで見たような満足感が僕は怖い・・・!
さて次回は5月上演予定だった繁昌亭でのPUCKリベンジですね。
チケ取り、がんばりたいと思います。