子どもの頃からの私の憧れの言葉は
色白と華奢
でした。
子どもの頃から、衛門かけのような肩と言われ続け、美白だの紫外線防止だのという言葉がまだ飛び交っていなかったため、元々の浅黒い肌を思いっきり焼いた私のあだ名は「ごぼう」でした。
(かろうじて、この頃、細かった)
一応、日本人として、着物の写真は欲しいな、と思ったので似合わないことを承知の上で、成人式はレンタル衣装で写真だけ取るプランを選択したわけですが、これですら、やらなければ良かったと思うくらい、自分でも悲しい結果の写真になってしまい、現在お蔵入りさせています。
(成人式当日は黒のロングワンピースに白のラメショートガウンで行ったのですが、こちらの方がずいぶん似合ってました…)
結婚式までにブライダルエステで、キレイになってやるっ!
と意気込む機会もなく、アラフォーを迎え、記念になる「写真」がない事実に気づいた私。
とりわけコスプレに興味はないけれど、一枚くらい「記念写真」があってもいいのでは、と思って、宝塚ステージスタジオを初体験することにしました。
宝塚ステージスタジオとは、宝塚歌劇の衣装のレプリカを着て、希望すれば宝塚メイクもできて、タカラジェンヌ気分を体験できる撮影スタジオです。
メイク付きなら決してお安くない金額。
詳しくはぜひサイトをチェックしてくださいませ。
でもせっかくやるなら、独特の宝塚メイクもしたい、ということで、がんばりました。
衣装は「スカーレット・ピンパーネル」
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という作品のヒロイン・マルグリットのものを選択。
なぜならば、ステージスタジオにある娘役の衣装のうち、マルグリットが一番設定年齢が高かったからです。
私は若く見せることに恥じらいがあるのです。
ましてや、私は浅黒い肌色。
金髪の鬘なんて似合うわけがない。
しかし、唯一似合いそうな「珈琲カルナバル」の衣装は麻乃佳世さんの可愛いイメージがつきまとい、戸惑ったための消去法の選択でした。
しかし、そんなことは杞憂です。
もはや、顔色なんて分からないくらい塗りたくられます。
これからステージスタジオ体験をしたいけど、色黒だしなあと悩んでいる方がおられたら、その心配は必要ないと声を大にしてお伝えしたい!
いわゆるドーランってやつでしょうか。
私は「娘役」を選択したので、白っぽいピンク色のを塗りたくられます。さらにピンク色の粉を輪郭にはたかれます。
意味がわかりません。
でも鏡には確かに「娘役さん」の顔色に近づいている自分がいました。
そして、その上から白ドーランを塗りたくられ、地色どころか、毛穴すら見えません。
さすがです。これが宝塚です。
さて、ベースが出来たら、次は目です。
これがもう本当に面白い!
上はいいんです。割と想像通りです。
驚いたのは下まつ毛。
あ、これ、私の唯一の自慢なんですけど、
私、まつげは上下とも長いのです。
なので、マスカラつければ、それなりに目はパッチリします。
でも、宝塚メイクはそんな下まつ毛を完全無視!
え、ここまでを「目」ということにするの?
という位置に下まつ毛を描かれます。
ええ、まさしく、絵画です。
絵のセンスがないと出来ないです。
この目のどアップ写真を撮ったのですが、どこかに紛失してしまってお見せできないのが残念ですが、ステージスタジオで画像検索していただければ、他の方の例がたくさんありますので、ぜひ見てみてくださいませ。
↓
と書いてたのですが、本日(2017.9.2)ついに目のメイク写真を見つけたのでアップします!!
本当、これを自分でやってるタカラジェンヌを心から尊敬しました。
衣装はレプリカで上下で分かれているので、
ブラの肩ひもを降ろされて、
かぽっかぽっとはめられて一瞬で着せられます。
肩ひもなしブラの方がキレイに着れるかもしれません。
鬘もかぽっとはめられて、ちょっと整えられて、終わりです。
で、アクセと小物を身に着けて、いざ撮影。
ポーズとか指定してくださるので、慣れてなくても大丈夫です。
そして、撮影終了後、衣装を脱いだら、自分で撮影も可なので、宝塚メイクに似合う服装でいかれるとより楽しいかもしれません。
その後は塗りたくられたドーランのメイク落としに格闘して、ちょろっと待っていると、写真が手渡されます。
まあ、すでにメイクできて、衣装着た時点で、
ああ、元の素材って大事だな
ということには気づいていたのですが、改めて写真で見ると、20歳の時の成人式の写真を見たときの思い出がぶり返しました。
うん、頬たるんでるね、私。
骨格ごついね、私。
あんなけお金払ったのに、再びお蔵入りにする哀しさ…。
1つ思ったのは、私はパーツが真ん中に寄ってる顔立ちなのですが、宝塚メイクはパーツが離れた顔立ちの方が映えそうな気がします。
あとは口。
口が大きいとも1つ映えそうな気がしています。
目とかは最早描いてもらえますので、小さくても細くても大丈夫です。
とりあえず、もう一度挑戦する際には、フェイシャルエステでリフトアップしてからにしたいと思います。
出来たら、ステージスタジオさまが「エドワード8世」
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の衣装も導入していただけると嬉しいのですが、ニーズなさそう…。
雪組大劇場版「ロミオ&ジュリエット」
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の「エメ」のシーンのドレスも着てみたいのですが、一般ファン的には(東京公演で微調整で変更したくらい)不評だったからないだろうなあ。
こうなると「眠らない男」
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あたりを期待するのがいいでしょうか。
それよりも
どうして台湾で「変身写真館」に行かなかった、私!
と、後悔する日々です
でも、メイクの過程とかは、見てて本当に面白いので、ぜひ一度体験してみてください