こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

手取り足取り親切設計な夜遊び@レズビアンイベント

今、パリピなんて言葉をちらほら聞きますが、クラブで遊ぶ、というのはいったいどのくらいの日本人が体験することなんだろう、とちょっと思うことがあります。
というのも、私は20代後半まで、クラブ、なんて遠い世界だと思っていたのです。
どこにあるかもわからない。
どうやって遊びに行ったらいいかもわからない。
だから世の中には、そんな場所もあるのだなあ、くらいの感覚でした。

それがガラッと変わったのが、ロンドン滞在したときです。
ロンドンで、クラブは日本の飲み会二次会と同じくらいのものだ、と気付いたのです。
パブでまず飲んで語る。
そして、まだ遊びたいから、クラブに行く、のです。
因みに友人が、遊びに来た両親ともどもクラブに行っているのを見たときは、これは仮面舞踏会時代から続く西洋社会の社交場なのだ、と理解しました。

とは言え、私はそれまで全くクラブなど行ったことがない身。楽しみ方が分からず、いどころなくひっそりと呑んで過ごしておりました。
けれど、20代の終わりに、東京に来て、そこで帰国子女の友人が普通にクラブに遊びに連れて行ってくれ、彼女からクラブでの身の処し方を覚え、楽しむことを覚えたのでした。

そこから2、3年、私はそれまでを取り戻すように夜遊びしていました笑
そして、すっかり夜遊びに慣れている人になったんだな、と思ったことがありました。

ある日、新宿二丁目に遊びに行ったのです。
因みに、男性ゾーンの方じゃなくて、女性ゾーンの方。
同性愛者じゃなくても、女性であるなら入場可能なクラブイベントだったのです。
イクラブ、ゲイバー等は行ったことがあるのに、レズビアン系はなかったので、一度行ってみたいと思いつつ、ずっと機会を逃していたので、やっと、いけた!という感じでした。

(ちなみにこのドラマの最新話鑑賞イベントでした!

 

イベント、と言っても、基本的にレズビアン中心のクラブが開催されている、といった感じです。
そして、参加して思ったのは、みんな、恐ろしいほど「クラブ遊び」に慣れていない!!
レズビアンとしてのデビュー戦的イベントではあるのかな、というイメージだったのですが、デビュー戦=はじめての夜遊び、みたいな感じなのです。
どう踊っていいかも分からない、どうコミュニケーション取っていいか分からない、みたいな雰囲気。
わかります、私もはじめはそうだった。

けれども、このイベントのすごいところは、そういうビギナーでも楽しんでもらおうというスタッフ側の「いたれりつくせり」なサービス。
まず、イベントスタッフ3、4人(しかもめちゃスタイルよくて可愛い)が、客に絡みつつ踊り方を教えてくれて、コミュニケーションを取ってくれます。
途中、ゲストを呼んでのパフォーマンスも面白いし、ポールダンスもステキだったし、積極的に入って行かなくても、いるだけで楽しませてくれる「クラブイベント」ってあんまりないと思います。

さらにいたれりつくせりを感じたのは、やっぱり「出会い」サポート。
出会いを求める人は番号札を身につけるのだけど(さすがに私はここは遠慮しておきました)、まあそのシステムが素晴らしい。もちろん、普通のお見合いパーティー的なマッチング番号の紹介もあるけれど、壁に番号のついたポケットがあって、そこに気になる人に自分の名前やら連絡先を書いて入れておけるのです。
まあ、それをピックアップしてくれるか運任せなところは若干あるのだけど、自然に遊びながら、気になる人を見つけて、こっそり、それほど勇気を振り絞らなくてもアプローチも出来るというのは本当に素晴らしいシステムだと思います。

今、思えばこのときから素質があったのだと思いますが、女性ゾーンの方は、とりわけカルチャーショック的なことも何もなかったのです。

イクラブに連れて行ってもらったときと比較すると、ゲイクラブでは私たちはグラスボートの中にいて、海の中を眺めるだけで決して入れないし、海の中の人たちはこちらに関心も興味もない、というイメージだったのに対して、とりあえずは同じ海の中に放り出されているような、妙に肌にしっくりくる感じだったのです。

敢えて1つカルチャーショックらしきものをあげるとすれば、可愛らしく身綺麗な人が多いのに、当日大旋風が巻き起こっていたエビちゃん的モテファッションは一人もいなかったことかも。改めてあれは男性を意識した世界なのだと思いました。
ので、興味がある方はぜひ一度訪れてみてください。ただ年齢層は若いです。
http://diamondcutter.jp/about.html
異性愛者でもOKのイベントだから、行ってもそれほど批難はされないと思いますし、いろいろな生き方や世界が、気づかないだけですぐそばにあることを知るのは大事じゃないかと、個人的には思ったりしています。