こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

見えているもの、見せているもの。

野ブタ。をプロデュース

野ブタ。をプロデュース

を借りて読む。
もっと爆笑するような話かと思っていたら、逆にちょっと背筋が寒くなるような、身につまされる話だった。主人公の彼ほどはいかなくても、着ぐるみショーの例えが、実感できたので、私にも多いにその部分があるのだ。だからこそ、最後の主人公の選択肢が、なんとも言えず、痛かった。


情熱大陸」を見る。森山未來くんが取り上げられるということで、きっと今「BAT BOY THE MUSICAL」の風景も映って、杜ちゃんも映るだろうという、なんとも不純な動機で。確かに、舞台は映った。杜ちゃんの名前のテロップも出た。でも、本当に一瞬。せめて、未來くんについての共演者のコメントとかも、やってくれても良かったんではないだろうか、なんて、申し訳ないけど、期待に胸を膨らませていたので、ちょっとガッカリ。
歌稽古から限界まで声を張り上げる未來くんに演出家が声のリミットを考えるようにアドバイス。共演者にプロがいっぱいいるから教えてもらうように、とのこと。20歳の座長公演。見ている素人の私にも、なんとなくその緊張感やら責任感の重圧は伝わってこないではない。でも、そう思うと逆に、杜ちゃんの、宝塚のトップスターの凄さを今更感じた。年齢は未來くんより10歳くらい上の時だけれども、100人の組子と3000人の観客を一気に肩に背負う、凄さ。一公演で確実に1キロは落ちるという、出番の多さ。そして、それらを涼しい顔でこなし、魅了する力。未來くんの熱さも必死さも今は魅力の一つ。でも、ゆっくりと余裕で舞台をこなすスターに成長して欲しいと思った。