こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

MOVIN' OUT

7/30 13:00~ 東京厚生年金会館
http://www.movinout.jp/
トニー:DAVID GOMEZ(デイヴィッド・ゴメス)
エディ:RASTA THOMAS(ラスタ・トーマス)
ブレンダ:HOLLY CRUIKSHANK(ホリー・クルイクシャンク)
ジュディ:LAURA FEIG(ローラ・フェイグ)
ジェイムズ:STUART CAPPS(スチュアート・キャップス)
ピアノマン:MATTHEW FRIEDMAN(マシュー・フリードマン

チャイコフスキーの「白鳥の湖」となるなら、これはミュージカルというよりもビリー・ジョエルの「MOVIN' OUT」と言っていい、完璧なバレエである。振りつけ自体も殆どバレエ。ミュージカル、として紹介するから、期待外れだったりすることもあるかもしれない。ビリー・ジョエルの音楽を使い、ヴォーカルも入った新しいタイプのバレエ(ダンス・パフォーマンス)として見に行き、バレエのオーケストラを聞くように、バンドとピアノマンの奏でる音楽を聞きに行くと、100%楽しめるエンターテインメントだ。
更にバレエ、である以上、字幕は必要ないだろう。「白鳥の湖」のストーリーを誰もが知って見るように、寧ろ、本日のキャストとストーリー概要の書いてある用紙でも配った方が親切だと思った。

ストーリーは公式ウェブ・サイトに載っているとおり。その先は、苦悩の表情を楽しむも良し、鍛え抜かれた美しい肉体に酔うもよし、バレエの技術に感動するも、ピアノマンのメロディと歌声や、音楽で遊ぶバントを楽しむも良し、もちろん、ストーリー以上の心情表現のパフォーマンスに、自分の心の引き出しから共感を探したり、観客の数だけ、別々の楽しみ方がある、それが、演劇やストーリー・ミュージカルとは違う、ダンス・パフォーマンスや音楽の楽しみ方で強みなんだと思う。
だから、ストーリーをどうこう言うのはこのパフォーマンスではナンセンスだ。

一流のダンサーによる、最高のダンス・パフォーマンス。ダンスが好きな人はぜひともプロフェッショナルな舞台を見に行ってほしいと思う。