こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

Matthew Bourne's Nutcracker!

12月20日 14:30~ Sadler's Wells Theatre
http://www.matthewbournesnutcracker.com/

何と言ってもやはり、セットと衣装が最高だった。
一幕1場は恐らく、設定を孤児院に変更されているのだと思う。モノトーンの統一されたセットと衣装が、子供たちの灰色の生活を伺わせる。その中で、クリスマスの飾りつけやおもちゃはカラフルに浮かび上がり、なんともファンタジックだった。けれども、一方でここの場面が非常に長く感じたのも事実。これ以降の場面に比べて、少々退屈だったのが残念。

2場はモノトーンの世界から、淡いブルーとピンクと白で雪の世界を柔らかく美しく表現。でも、淡いブルーの空には、大きな枕が浮いており、その前で繰り広げられる、クララと王子に変身したくるみ割り人形のダンスは、微妙にセクシャルで、興味深かった。

二幕以降は、この作品の本領発揮。お菓子の国は、一幕と打って変わって、色があふれ出し、本当におもちゃ箱をひっくり返したような楽しさ。それぞれのお菓子の精たちの衣装もダンスも個性的で楽しく、でもクララの恋と冒険はそんなにすんなり進まず、マシューボーン独自の演出を感じる、大人も子供も楽しめる娯楽作品だった。