こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

花形歌舞伎「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」

5/13(木)19:05~ 新橋演舞場

三、歌舞伎十八番の内
  助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)
  三浦屋格子先より
  水入りまで

花川戸助六  海老蔵
三浦屋揚巻  福 助
白酒売新兵衛  染五郎
くわんぺら門兵衛  松 緑
三浦屋白玉  七之助
通人里暁  猿 弥

先に見ていた友人が面白いと大絶賛で、元々素人ファン的に豪華キャストにも興味があった演目だったので、一幕、二幕を見られなかったのは残念だけど、これだけでも見に行けて良かったと思う。
江戸歌舞伎の伝統的な演目、ということで、古く場面転換などもなく、口上があったり、いつもの歌舞伎に上掛けてスローな滑り出し。
話もあるようで、なく、言葉遊びとリズムを楽しむ、みたいな内容。
それでも、豪華絢爛な花魁衣装は華やかで、女形は美しく、二枚目は粋に格好良く、笑い担当はどんどん笑わせて、そして、22年ぶりの水入りは、いつもの「娯楽なんだから、どーんとやっちゃうよ!」という歌舞伎の心意気を感じさせるド派手なアクションで、文句なしに楽しい一本だった。

とにかく、海老蔵のセリフ回しがいい。リズムが良くて、心地よい。
今回の役は、今まで見た中で最も「テレビで見るイメージの海老蔵」に近く、それは好き好きあるだろうけれど、はまり役、であったことは確か。
逆に染五郎は、和事の役。上品でたおやか。一幕目が熊谷陣屋の主人公だから、最初から見ていたからきっとその変身ぷりに驚愕しただろうなと思う。見れなくて残念。
福助さんの揚巻も美しく、格好良かったけれど、やはり七之助の抜けるような可愛らしさが際立ったり、花形歌舞伎を充分に楽しませてもらった。