こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

そのシーンをあの人で見たい@スカピン妄想

パーシーが「正義、信念そして勇気」とか言っちゃうのは、アメリカのスーパーマン思想から来ているのかなあ、なんて思っていたら、大統領選はまさかの「アメリカはアメリカのためだけに動く」国になりそうな結果になりました。
いろいろ思うところはあるのですが、とりあえず、このブログの性質上、ショービズ界に悪影響が広がらないことを願うばかりです。

そんな中、こんな能天気なブログを書くのもなんだかなあとも思うのですが、東宝「スカーレット・ピンパーネル」を見てから、妄想が止まらないので、消化させてください

 

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とりあえず、今回のパーシーとマルグリットの妄想から
(因みに星組版と月組版のパーシー&マルグリットの私の妄想に興味のある方はこちら
今回のパーシーとマルグリットは妙齢です。
まあ、宝塚版も「若くはない」設定だったと思うので、その年齢がもうちょいあがった感じでしょうか。
妙齢の男女の「6週間」のスピード婚は妙齢であるがゆえに、ある、と思うのです。パーシーは英国貴族で恐らく嫡男。だからこそ、周りに結婚しろしろ、と言われ続けていたでしょう。でも、タイミングを逃してしまっていた。
そんなときに、親友のサンシール公爵亡命の手はずを整えるためにパリに渡り、マルグリットと出会って、今までの女性とは違うところに惹かれたんだな、と。
英国貴族のパーシーには、貴族の女性が「普通」で、いかに女優とはいえ庶民で勝気でフランス人なマルグリットは新鮮だったことでしょう。

一方のマルグリット。革命家の過去も持つ、ということは、庶民であることは明らかです。今回はショーヴランとの会話の中でもそれを匂わすセリフがあります。
狂乱のパリの中で女優としてたくましく生きている彼女でも、不安がないわけはない。
そこへ現れたパーシーはまるで「白馬の王子」だったんじゃないでしょうか。
この荒れ狂ったパリから、命の危険と闘い続ける毎日から解放され、貴族としての優雅な生活が待っている
さらにマルグリットとしても、英国貴族のパーシーは今まで身近にいなかった存在で新鮮だったこともプラスして、恋と実益を取ったのは実に合理的で賢い選択です。
そういうわけで2人の6週間のゴールインが相成ったんじゃないかなあと妄想。
多分、パーシーは勢いでベッドインするタイプじゃないだろうし、そもそも6週間しかない中、パリと英国で離れているわけで、時間もなかったし、とりあえず結婚してゆっくり、と思っていたんじゃないかなと私は解釈しています

それにしても、英国貴族と異国の庶民の女性との結婚、よく周囲が許したなあと宝塚版から思っていたのですが、パーシーが妙齢でもうごちゃごちゃ言う身内もいなかったのだと今回は考えました

まあ、だから、マルグリットが若干パーシーに劣等感を持っているのも分かるんですよねえ。
確かにあんな豪邸で「レディ」という貴族の女性のみに許された称号で呼ばれて、過去の自分、本当の自分を言い出しにくいのはよーく分かる!
そして、今回は「親友」のサンシール公爵の密告にマルグリットが関わっていたのは明らかで、「たった6週間」しか知らないから、完全にマルグリットを疑ってしまうのもすっごい納得。どう考えてもマルグリット、怪しいですもん。そりゃあ、新婚初夜どころじゃないですよ。

さらに今回はマリー・グロショルツがアルマンの恋人ではないので、英国でのマルグリットの孤独感もよく分かるし、「あなたを見つめると」はパーシーだけではなくて、英国での生活も彼女の「ファンタジー」だったことが含まれるんだろうなあ、そしてこういう勘違いはある意味、違う生活を選択したとき、誰でも起こることなんじゃないかなあなんて思いました。
だから、マルグリットが弟アルマンにべったりなのも理解できるし、アルマンの生命を脅かされて、ショーヴランの手駒になるのも自然に見えるのです。

さて、この後に「きみはどこへ」のシーンがやってくるわけですが、このシーンが良かったですねえ
宝塚版ではショーヴランの過去への幻想みたいなシーンになっていて、ショーヴランにまるで興味のない私としては(すみません)、早送りシーンナンバーワンだったのですよ(すみません、すみません
でも、今回は、マルグリットを弄びながら歌われるんです!マルグリットに「あの頃のお前はどこにいったんだ」的にね!いいです!

で、このシーンが今回の私の妄想を暴走させたのですね
感想でも書いたように、月組スカピンで

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宝塚歌劇団
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コシリュウ越乃リュウさん)がショーヴランだったら、ステキだったろうなあと思っていたのですが、このシーンをコシリュウショーヴランで妄想しはじめたら、妄想の中のコシリュウの色気だだもれっぷりにニヨニヨが止められないのです!
まりも(蒼乃夕妃)マルグリットもコシリュウショーヴランなら「私が愛したのは革命の夢。あなたはその一部だった」なんて言えないはず。
そんなまりもマルグリットを誑かしながら耳元で歌うように「きみはどこへ」とか歌っているのを思いっきり想像して萌え!思いっきり萌え!
で、そんなショーヴラン相手に本気で嫉妬しながらも、マルグリットを信じきれなくて、でも好きすぎて聞けない霧矢パーシーを想像すると悶えるほど萌え!

ということで、三人とももう宝塚をご卒業されているので、今のエリザガラコンみたいに、スカピンガラコンとかでやってくれないかしら、と絶対ないことまで妄想してしまう始末です。
どうしましょう。