こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

今年一年を観劇で振り返る2016

昨日、1人で仕事納めを打ち上げていたら、たまたま20周年アニバーサリーツアーのRENTのパンフレットを読ませていただきました。
キャストに、いつRENTを知ったか、みたいな質問項目がありましてね。平均年齢25歳くらいのキャストたちはみんながみんな、子供の頃に曲を聞いた、みたいな解答で、時の流れに泣きました

私は22歳のときにはじめてRENTを見たわけなんですけれど、それでもトニーを取ってからは2年経っていたわけです。
今のハミルトンみたいに噂はずっと聞いていて、21歳のときブロードウェイで見ようとしたけれど人気すぎて、初NYの観光客には敷居が高く撃沈した思い出もあり、私としてはすごく出遅れたRENTデビューの感覚だったのですね。
なのに、昨日話してても思ったけれど、今から思うともはや早いRENTデビューの人になっているのですね

そう思うと子供の頃からRENTを聞いて育った人たちが演じるRENTを見たかったような気もします。彼らは子どもだった頃のニューヨークはこんな時代だったんだ、と思って演じるのでしょうか。
私にとっては、国は違えども、まんま「今」が舞台に乗っかってきた衝撃があった作品なのですが、すっかり昔になってしまいました。時の流れは残酷です。

そんなわけで、2016年も光の早さで通り過ぎました。
東京にいた頃、毎年こうやって一年を観劇で振り返っていたのですが、今やすっかり見る本数も減り、やる意味はないような気もするのですが、とりあえずやってみます

1月
宝塚雪組るろうに剣心
5月
トム・サザーランド版「グランドホテル」
東宝版「1789」

6月
8月の家族たち
7月
宝塚月組「NOBUNAGA〈信長〉下天の夢」「Forever LOVE!」
8月
BENT
10月
ディスクレイスド
宝塚雪組「私立探偵ケイレブ・ハント」「Greatest HITS」

11月
来日公演「Kinky Boots」
東宝「スカーレットピンパーネル」
鱈々


ということで11本です!快挙です!
いえ、私、大阪に戻ってきてから、節約のために1年12本まで、と決めていたのですけれど、一度も目標達成したことなかったのです
やっと、目標達成です!笑
でも本当は5月まで禁劇していた分、もっと少ない予定だったのですが、後半張り切りすぎましたね(^◇^;)

こうやって並べてみると、今年見た日本のミュージカルは全て、一度宝塚歌劇で見ているもの、なんですね。そう思うと宝塚のいち早く新しいものを取り入れる姿勢が透けてみえるものです。
るろうに剣心」面白かった!

 

雪組宝塚大劇場公演 浪漫活劇『るろうに剣心』 [Blu-ray]

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ストレートプレイはアメリカ勢の中、韓国の作品を初めて見たのが印象的でした。
でも、今、振り返って1番思い出すのは「ディスグレイスド」です。

というのも、トランプ大統領の誕生が2017年にやってくるからだと思います。

RENTは当時のダイバーシティーを描いていました。人種も宗教もセクシュアリティーもバラバラな人々が、一緒に世紀末のニューヨークで生きている様子を描いた作品でした。

この頃よりもエイズクライシスは遠い存在になり、この頃からあっただろうけれど、もっと色濃くなった問題がディスグレイスドに反映されていた気がするのです。

舞台は非日常です。
そして、私は「非日常」を作り上げるミュージカルらしいミュージカルが大好きです。
でも、そこに「今現在」がやってくるとき、すごく衝撃を受けるのです。
それが18年前のRENTで、今年のディスグレイスドなのかなーと思います。

そして、RENTのセリフの1つ、
Fear 's my life
をふっと思い出しました。

本当に、現実的に恐怖が生活になっている人たちが、そうでなくなることを、そして、分からないものを恐れて守りに入ってそこから摩擦が生まれないことを祈るばかりです。

て、なんか、暗くなってしまったので、来年の楽しみを述べます。
もちろん、年明けの宝塚月組のグランドホテルも楽しみなのですが、念願の神田沙也加主演のキューティーブロンドが楽しみでしょうがないです!
人間願えば叶う日も来るのだなあ、と実感!
証拠↓笑
http://blog.goo.ne.jp/b_blitzuk/e/3527ebdf7df306d039d27de68de8637e