こんなことを思ったり。ぼちぼちかんげき。

保護猫と同居人と暮らすアラフィフがビンボーと戦いながら、観劇したものなんかを感激しながら記録。

これはスナワチ、ただのカバン自慢@おと文

事のはじまりは、倉敷に住んでいる妹がこの特注のサイフバッグ&手帳カバー

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を手にし大満足したころだった。

次はこれがほしいと後藤さんのインスタの写真が送られてきたのだ。

後藤さんの入賞作品でもあるこのカバンはものすごくステキだ。

ほぼ時期を同じくして、東京のお友だちが「スナワチに行ってみたい」とのことで、ご案内することになった。

(お店の詳細は下記からどうぞ)

sunawachi

それを妹に伝えると「このカバンは売ってもらえるものなのか、その場合おいくらなのか聞いてこい」と司令が送られた。

結論として、カバン自体は売れないけれども、同じものを作るのは可能とのことだった。でもスナワチオーナーの前田さんが「女性には重いかもしれない」とアドバイスをくださった。

持たせてもらうと確かに片手で下げるには重い。

ましてや中にモノを入れたら、片手で持ち運びがラクではないことは容易に想像できる。

再考しますと告げて店を後にしたら、前田さんが下記の写真を送ってくれ、これなら女性にちょうどいいサイズ感だし、妹の好みではないか、と。

この写真を見て、一目惚れしたのはわたしの方だった。

 

がしかし、ビンボーなのにやたら金がかかる上に消えモノ(観劇とか社交ダンスとかオーセンティックバーとか)ばかり好きなわたしに取って、カバンは軽くて使いやすければ十分で、それがより安ければ問題ないものだったから、値段を聞いて「これはわたしの持ち物ではない」と諦めようとしていた。

正月に帰省してきた妹が「他にもほしいものが出来たからスナワチに連れていけ」と言うので、母と三人家族総出でお店にお邪魔した。

妹がPCスリーブを、そして母がこのわたしのサイフと同じ型のモノ

 

stok0101.hatenablog.com

 

がほしいということで、発注。

妹はちょっと事情があって、ハンドバッグが不便になり、これまた後藤さんの私物のカバンを今狙っている。

ちょうどその一週間後に東京のお友だちも、同様にわたしと同じ型のサイフがほしいのでスナワチに行かれるということで、同行した。

そこで例のハンドバッグの話しをしたところ、カバンにこだわりのあるお友だちの「オレンジでそのカタチ。エルメスみたいでステキ」という言葉がわたしの心を揺り動かした。

「一生に一度、気に入るカバンを作ってもらおう」と決心。

そこでとりあえず何に使いたいカバンか、ということを決める。

このサイズなので主な目的はお出かけ用。

月に1度以上は観劇するので、その際に便利だといい。

ということで、カバンに入れたいものを整理。

サイフ、携帯、化粧ポーチ、タオルハンカチ、鍵、そして双眼鏡、できたら500mlのペットボトル。

前田さんと後藤さんが入るかなーと思案していると、同じ観劇を趣味としているお友だちがまさしく観劇帰りだったので、双眼鏡もペットボトルも出してくれる。

そう、双眼鏡も飲みものも観劇には割と必需品なのだ。

 

写真のカバンの現物はないので、後藤さんの大事なカバンで開け閉めなどは試させてもらう。

これが結構難しい。

え、ICカードはどうしよう。

こうなると取り出ししやすく、もはや閉じなくてもいいんじゃないか。

なんて言い出すわたしに、お友だちが一言。

「こういうカバンは見た目の美しさが一番。使う女性はサイフなど出さないものだ」

神田うのさんがおっしゃってた「ミュールは歩くための靴ではない」と同じことか、と納得。

ということで、「美しいカバンを作ってもらおう」と形状はそのままにして、色だけ全てオレンジにすることを指定して発注した。

(ちなみに「ドクターバッグ」という型の名前もこの時はじめて知ったくらいカバンに興味がないというか、無知である)

そして心の中で「ICカード」は最悪、今使っているものを持ち手にひっかけたらいいやと思っていた。

 

ゴールデンウィークで妹がまた帰省しているころ、妹と母の発注品が完成したとの連絡を受け、再び家族三人総出でスナワチへ。

妹はPCスリーブを受け取るとともに、カバンではなく、また別のものを発注。

そして後藤さんにわたしのカバンの詳細を詰めましょう、と言われる。

美しいカバンには納得したが、使えず結局タンスのこやしになるのはもったいない。

ICカードの件を持ち出すと妹が一言。

「今の現状で完ぺきな見た目のキレイなカバンに、変なもんつけんといてほしいわ!」

ICカードを携帯に入れればいい、とも言われるがそうすると改札で携帯を取り出さなければならないので、同じことだ。

そんなわたしと妹のやりとりを聞いていた後藤さんが、専用のカード入れを作り、落とすといけないので、専用のポケットを作るのはどうだろうと提案してくださる。

糸の色はいろいろ組み合わせを見た結果、一番革の色に近い朱色に決めて、あとはおまかせすることにした。

 

途中、中のスエードの色を何色にするか、と連絡をいただいた。

オレンジ×ブルーの組み合わせが好きなので、青とも迷ったけれど、後藤さんが赤がおススメです、とさりげなく書いてくださっていたので「わたしは自分より後藤さんのセンスを信じる!赤にしよう」と決断し、赤でお願いする。

 

そして完成の連絡を受けて取りにいったものがこちら。自宅の照明の関係で赤っぽく見えるが間違いなくオレンジ色の美しいカバン。

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その見た目を全く損なわない美しいICカード専用のホルダーが付けられていた。

さらにこれは金具の部分のカバーを動かすことで外れにくく、取り外しもしやすい設計になっていた。

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後藤さんの美しさへのこだわりと機能性も兼ね備えてくれる神業にただただ感動。

本来こういうバッグは、それこそミュールを履いてタクシー移動するような人や、ステキな車を自ら運転する人が使うものかもしれない。

けれども残念ながらわたしにはタクシー移動する経済力もなければ、車もない。

なんなら運転免許すら持っていない。

公共交通機関は出かける際になくてはならないもの。ICカードは必須なのだ。

 

そしてなんと開け閉めも金具のボタンを押し引いたら、パカッと簡単に開いてくれる。閉めるのはカバンの口金の境目を軽く押して、ベルトの先の金具に留めるだけ。

使ってみてこのサイズ感で開け閉めのしやすさがかなり便利なことが発覚。

お店のレジカウンターに設けられたカバン置きスペースにピッタリ収まるので、そこでパカッとあけて支払いもスムーズなのだ。

こんな美しいカバンに実に庶民的で申し訳ないが、これがとくにコンビニで大活躍。

最初、入らないかもと言われていた500mlのペットボトルもこのように余裕で入る。

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中の赤のスエードも本当に美しい。

妹に自慢げに写真を送ってみたら

「バッチリペットボトルまで入ってるし、完璧理想通りって感じよね。

パスケースがまためっちゃええし。
外して違うバッグの日も使えるし…」

とのこと。

そうなのだ。つまりわたしは美しいカバンと同時に美しいICカードホルダーをも手に入れてしまったのだ。

なんというお得感(笑)

そんなわけでこの週末から自慢げに、でも大切にこのカバンを使っていきたい。

 

ところで、前田さんにこのようなステキな写真を撮影していただいたのだが、

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これを見ながら、ふとこのバッグと安物の靴は似合わないのではないか、ということに思い至る。

このときはたまたま、妹に強くすすめられたクラークスの靴(アウトレットモールのさらにシーズンセールで手に入れたので価格は安かったけれど)を履いていたからいいけれど、夏モノのサンダルは履きやすさが1番と安物しかもっていないわたし。

もはやこのカバン専用サンダルも後藤さんに作ってもらいたい気分(^◇^;)